20年東京オリンピックがピンチ?
20年東京オリンピックに、メインスタジアムの建設工事や築地市場撤去が不可能になった事による交通インフラの工事中断などで赤信号が点っているようだ。
築地市場が撤去されなくなったことで、そこに建設されるはずだった選手村へのアクセス道路の建設が不可能になり、にわかには代替道路のルートも設定できそうにも無い。また、メインスタジアムも設計変更で着工が遅れた上に人手不足などで工事の進行が遅れているという。現場担当者の過重労働による自殺で、労基署の監察や指導が入れば工事の進行はさらに遅れるだろう。かといって建設関係の熟練労働者が不足していて、建設費の積み増しができるとしても作業員の増員も不可能に近いという。
と言うわけで、準備委員会と東京都の幹部たちの見通しの甘さが20年東京オリンピックを危うくしている。前回の東京オリンピックの際のように国を挙げての突貫工事が不可能だと言うことを、誘致の段階から計画に織り込んでおくべきだったのだろう。
それにしても、国立競技場を建て替える必要が本当にあったのだろうか。ロスアンゼルスオリンピックのメイン競技場は過去2回手直しだけで使われており、現在誘致中の3回目でもそこを使うようだ。ユティリティの更新や部分的改修では本当にダメだったのかの検証も必要だ。オリンピックに便乗して、新しい競技場を作りたい競技団体と建設業界の甘えに乗っただけでは無いのかという疑問を今でも持っている。
« 異常が正常に | Main | EV化で日本は立ち後れか? »
Comments