ダークエネルギーとディラックの海
かなり以前の事になるが、コスミックフロントでダークエネルギーについて解説していたが、その中で空間にはエネルギーが詰まっていて空間が伸びるにつれてわき出してくると言うような説を述べていた。それを聞いて私は、ディラックの海を思い出した。
ディラックの海も真空は空虚では無くある種のエネルギーで満たされていると考える。1950~60年代のSFにはしばしば登場したもので、どの作品だかは忘れたが「ディラックの海から水素原子が生まれるピンと言う音に耳を澄ませ・・・」などというくだりがあった。
ディラックの海以前にも、真空は実は空虚では無くエーテルと言うもの(もちろん化合物のエーテルでは無い)で満たされていると言う考えもあった。これはエーテル説と呼ばれていたもので、光の伝播などをこれで説明できるとしていた。
このように、真空は実は空虚では無く何かで満たされていると言う説がまたまた取り上げられるというのは面白いことだ。
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