伊藤有希優勝
札幌で行われた女子ジャンプワールドカップ第7戦で伊藤有希が初優勝した。今シーズン急速に高梨沙羅との差を詰めていただけに素直に祝福したい。
私もテレビ中継を見ていたが、伊藤の優勝には高梨の巧妙なアシストがあった様にも感じた。それは一回目に伊藤が一位、高梨が二位となった二本目、最後の伊藤の前に跳んだ高梨がひとまず一位を確保することを目標に安全飛行をしたように見えたからだ。その目的は、伊藤が跳ぶ前に同僚の高梨が一位を確保することで、伊藤が失敗を恐れずに跳べるようにすることにあったのではないかと思う。
それは、伊藤が優勝を決める大ジャンプをしたのを見た高梨の笑顔と拍手にはっきりと現れていたように感じた。高梨が優勝を譲ったのではなく、同僚の伊藤の優勝を確実にするための巧妙なアシストをしたのだと感じたのはそのためだ。
今シーズン、外国選手も差を詰めてきているが、日本の他の二選手も昨年よりも上位に入ることが増えてきている。そのうち日本選手が表彰台を独占することもあり得るかもしれない。
高梨も伊藤も、余分な力が入っていない柔らかな飛行が特徴だ。別稿で書いたように、ジャンプと言うよりも天女が緩やかに舞い降りるように見える。他の女子選手も、最近は好成績を残せていない男子選手も、二人の飛行を参考にして成果を上げてほしいと思う。
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