エンロ・サディラ
どうも最近のテレビなどの読み上げ方には疑問が多い。
2016/11/12のBS3「体感グレートネイチャー」で、ドロミテの山が夕日に赤く染まる現象を怪奇現象のように紹介していたが、そのときその現象の名を「エンロ・サディラ」と区切って発音していた。ところが現地の人は皆「エンロサ・ディラ」のように発音していた。
アルプスの「モルゲン・ローテ」(朝の赤=朝焼け)と同じ、山が赤く染まる現象なのでエンローサ(赤くする、赤く着色する)+ディラ(ドロミテ地方の方言らしく、ネットと手持ちの辞書で調べたが不明)なのではないかと思うのだがどうだろう。
最近、各局のアナウンサーの変な言葉の句切り方に驚かされることが多いが、元々の意味を理解して、その意味に沿った区切り方で発音してほしいと思う。極端な場合、区切る場所を変えると全く異なる意味になることもあるのだから。
追記(2016/11/14);
その後欧米のサイトを探した結果、原語の綴りは「enrosadira」だとわかったが、「dira」の意味はまだわからない。英文などの説明では「夕日で山が赤く染まる現象」とだけ書いてあり、単語ごとの説明は見つからなかった。「en~」は「~にする」の意味だし、「rosa」は「赤」なのだが、果たして「dira」は何だろう。
朝日や夕日に山が赤く染まる現象は、雲の状態さえよければ富士山や日本アルプスでもごく当たり前の現象として見られる。「赤富士」などはおなじみなので、NHKがなぜドロミテで起きる山の夕映えだけを怪奇現象としたのか理解に苦しむ。
追記(2016/11/19);
そういえば、「アルプスの夕映え」というよく知られたピアノ曲の小品があるのを思い出しました。音楽教室の発表会で取り上げることも多いので、ご存じの方は多いだろう。
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