理屈の上では
岩手のグループハウスの事故で考えたことがある。
川岸に広がった平坦地は過去の大洪水によって堆積した土砂でできている。従って理屈の上では、そのような場所はいつ大洪水に襲われても不思議は無い。
しかし過去何百年も大洪水が無ければ、可能性としては理解していても自分がここで暮らしているうちにはそんな事態にはならないと考えるものだ。
私は昔から神戸の地形を見て、六甲山の裾に沿って断層が続いているからいつか地震が起きるだろうとは考えていた。しかし自分が生きているうちにここで地震に会うとは考えていなかったが、あの大地震に遭遇した。
災害とはそんな物で、誰もがいつか起きると考えてはいるが、予想外の場所で予想外の時に起きる。特に専門家が予測している場所と期間では滅多に発生せず、専門家が可能性は低いと考える場所で起きることが多い。そんな災害が起きると専門家は危険は予測されていたと言うが、実際は念頭に無かったことがほとんどだ。
専門家の予想は当てにならない。そこで我々はどうすれば良いのか。想定外の事態はいつでも起こりうると腹をくくって、その場その場で最善と思える対処をするしか無い。
年配の技術者や研究者にはおなじみの「マーフィーの法則」によれば、トラブルは最悪の場所とタイミングを選んで起きる。そんな場合、当事者たちはその場面で最善と思える対応をするしか無い。それがどの程度に最善であるかは、そのような場面に遭遇した回数と、他所で起きたトラブルについての知識をどれぐらい持っているかによって決まる。
災害についても同じことがいえる。他所で起きた災害を他人事と思わずに、数多く詳細に見て対処法を学んでおくことで、自分が当事者になった場合の対処法を最善に近づけることができる。
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