フォッグランプは黄色が良い
薄暮時の事故防止のために、ヘッドランプの自動点灯システムを義務づけようとしているという報道がある。目的は自動車の存在を、高齢の歩行者に気づかせることにある。
自動車の存在を教えると言う意味ではフォッグランプにも同じことがいえる。私は一時期福井県の海岸近くの工業団地で働いていたことがあるが、この地域ではしばしば濃霧が発生し、日中は数十mに近づくまで対向車が見えないことがある。このような状況ではほとんどの車がヘッドランプを点灯しているのだが、濃霧に拡散されて見えないのだ。特にディスチャージランプなどの白い光は霧に紛れやすく、逆に黄色いフォッグランプの光は霧をすかして遠くから見える。
このように、日中の濃霧では黄色のフォッグランプの方が対向車に自車の存在を知らせる上で好ましい。フォッグランプは所詮お飾りにすぎないという人も少なくは無いだろうが、濃い霧が出やすい地域では必需品だ。
さらに言えば、装着位置が高く上への散光も多いヘッドランプは、夜間の濃霧中では前方全体が白く光って見にくくなる。これに対して、低い位置に装着され十分に配光が調整されたフォッグランプは、路面近くの低い範囲しか照らさないので前方が白く光って見にくいと言うことは軽減されるし、路面のペイントラインなども見やすい。同じことは雪が激しく降るときにもいえる。このような条件ではヘッドランプは消して、フォッグランプだけにする方が走りやすい。
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