CNF
2016/09/24の「サイエンスZERO」で、木材を原料とする新素材としてセルローズナノファイバー(Cellulose Nano Fibre)を紹介していた。これは重量あたりの強度が高いため軽量の構造材料として期待されているのだそうだ。また、水との親和性が強いため増粘剤、ゲル化剤として、さらに極微繊維で表面積が大きいため周期の吸収剤などにも期待されているという。実用化されれば間伐材の用途としても期待できるだろう。
ただ気になったのがカーボンナノファイバー(Carbon Nano Fibre)と略号を同じCNFとしていたことだ。紛れることを防止するためには業界で調整すれば良いだけのことだが、カーボンナノファイバーのもととなったカーボンナノチューブ(CNT)のことだ。
カーボンナノチューブも夢の新規材料として大々的に喧伝されたが、この後発がん性が指摘されたために日常的に接する可能性がある用途の開発は中止された。カーボンナノチューブの発がん性はアスベストと同じくその形状に起因する物なので、同じような微少繊維であるセルローズナノファイバー中の極微繊維には発がん性があるかもしれない。その点についての十分な確認をお願いしたい。
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