体内共生菌が抗生物質を出す
人間の鼻の中に住む菌から新種の抗生物質が発見されたそうだ。これは皮膚の化膿を起こす黄色ブドウ球菌や多剤耐性菌にも効果があると言う。これまでは体内に住む最近から抗生物質が発見されたことはないのでこれは画期的なことだそうだ。
人間の体表や体内には他種の菌が住んでおり、俗には「善玉菌」、「悪玉菌」と色分けされているが、そのどちらにも区別できずどんな役割を果たしているのか分かっていない菌も多い。これらの中には普段は何もしないが、人間の免疫力が落ちた時に悪さをする「日和見菌」と呼ばれるものもある。それと同様に普段は何もしないが、病原菌が入り込んで毒素を出し始めると、それを検知して抗毒素を出す菌もあるかもしれない。
その様な菌を普段から体内に住まわせておくと、感染症対策には大いに役立ちそうだがどうだろう。
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