アイドルはノット・クール・ジャパン
NHKBS1に「Cool Japan」という番組がある。あけすけに言えば、日本在住の外国人に日本をほめさせる手前味噌番組だ。先日この番組が、出演者たちに投票させてベストとワーストを選んで紹介していた。
それによるとワースト1は所構わず居眠りする日本人で、ワースト2はアイドルだという。アイドルがノット・クールである理由は無芸という意見が強かったが、これには私も賛成だ。
なぜならば、はるかに仰ぎ見るようなインパクトもなく、まるで学芸会並みのへたくそなダンスと歌しかできないからだ。それを補うために、「となりの女の子」並の近寄りやすい容姿、凡庸な知性で親しみやすいというイメージを打ち出し、男の子の前で短いスカートをひらひらさせることでお茶をにごしている。そしてそれでは一人一人の付加価値が上げられないので、数を集めて一山いくらの薄利多売を商売の方針にしている。言ってみれば、今のアイドルは価格破壊の産物だ。
そしてこれでは一人一人の芸の向上に資金をかけられないので、いつまで経っても学芸会レベルに留まっている。これでは上質の芸を見慣れた欧米人が、「あれは一体何をやっているのだ?」と思うのも無理は無い。
« 知事と代議士 | Main | 山歩きは犬を連れて »
« 知事と代議士 | Main | 山歩きは犬を連れて »
Comments