コーヒーは身体に良いのか悪いのか?
コーヒーは身体に良いのか悪いのか。世の中には両方の説が流布している。
どちらも風説ばかりではなく、れっきとした研究論文として専門誌に発表されたものがある。コーヒーを一日五杯以上飲む人は認知症になりにくく長生きすると言う論文があるかと思うと、逆に一日四杯以上飲む人は心疾患にかかりやすく寿命が短いと言う論文もある。
これについて考えられることはいくつかある。一つはコーヒーの飲み方の違いだ。大きなカップに薄めに淹れて砂糖もクリームも入れないか少ししか入れない人もいれば、小さなカップに濃いコーヒーに砂糖とクリームをたっぷり入れて飲む人もいる。またエスプレッソと言っても、本家のイタリアとアメリカではずいぶん違うようだ。結論が異なるのはこれらの違いが区別されていないためかもしれない。
もう一つは、研究者がコーヒー好きかコーヒー嫌いかだ。コーヒー好きはコーヒーの良い面を見つけようとするだろうし、コーヒー嫌いはコーヒーの悪い面を見つけようとするだろう。意識してのことでなくても、無意識に好みが影響していることは十分に考えられる。案外これが最大の理由かもしれない。
だとすると、コーヒーは常識的な量を飲む限りでは身体に良くも悪くもないと言うのが正しい結論かもしれない。コーヒーに限らず、身体に良いと言われる物であっても、同じものを大量に摂取すれば身体に悪いのは当然だ。取り過ぎには注意しよう。
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