違和感
昨日(2016/04/14)に熊本県で発生した地震の報道を見ていたが、その報道に違和感があった。
日付が変わる頃の報道で、レポーターが「多数の家屋が「倒壊」していて屋外に避難した人も多数います」と繰り返すのだが、その場所は閑静な住宅街のようで人影はまばらで、その人たちも避難したと言うよりも所在なげで、情報が欲しいが手に入らないという様子に見えた。もちろん救助を求める人も救助に当たる人もおらず、遙か遠くに一つだけ赤灯が点滅しているのが見えるだけだった。挙げ句の果てには犬を連れて散歩する人まで現れ、どうにも違和感を禁じ得なかった。
どうやら比較的被害が軽かった地域に行ってしまったが、移動する時間が無いので被害の大きさを捜索して報道していたようだ。
私が体験した阪神淡路震災の時もそうだったが、メディアは範囲が限定的だった甚大な被害を受けた地域を勝手に拡大して、広範囲に大きな被害が出ているように印象づけようとしていた。メディアにはその様な習性があることを念頭に置き、煽り報道にのせられない様にしなければならない。レポーターの語っていることや画面の前景だけでなく、背後に見えるものにも注意して自分で判断する事が必要だ。
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