耐震設計の盲点?
今回の熊本地震での住宅の被害状況を見ていると耐震設計に盲点が有ったのでは無いかという気がする。
それは擁壁や盛り土の崩壊で基礎が破壊されたため、大きく傾いたり倒壊したように見えることだ。この地域は、阿蘇山などの火山から噴出した砂礫や火山灰が分厚く堆積しているようで、地盤が軟弱なのではないかと思える。それは、火山噴出物中の砂礫や火山灰は相互の付着性が少ないため、震動がかかるとさほど水を含んでいなくても簡単に流動化する可能性があるからだ。
このため、建物自体は耐震基準を満たしていても、地盤の支持力が失われてゆがむことによって力のバランスが崩れて全体の強度が低下するのではないだろうか。
と言うわけで、耐震設計を行う際には地盤の性質も考慮すべきだと考える。
« 工事中の橋桁落下 | Main | 世相2016 »
« 工事中の橋桁落下 | Main | 世相2016 »
Comments