ミュシャのジャケット絵;ドヴォルザーク歌曲集CD
以前の記事「ふたつの少女合唱団」で書いたCDの一方にドヴォルザークのモラヴィア2重唱曲集の曲が2曲含まれていた。これまでは「母が教えたまいし歌」(最近は「母が教えた歌」が一般的らしいが)の印象でやや重厚な曲が多いのではと思っていたが、この2重唱曲は2曲とも軽やかな印象で認識を改めた。そこでドヴォルザークの歌曲集のCDを買って他の曲も聴いてみる事にした。
購入したのは「Dvořák Zigeunerlieder 演奏;Genia Kühmeier(Sopreno), Bernarda Fink(Alto),Kristoph Berner(Piano) Harmonia Mundi HMC902081 2012年」で「ジプシーの歌」、「モラヴィア2重唱」、「聖書の歌」のそれぞれ全曲が収められていて、各曲とも余裕たっぷりの演奏で楽しめる。
ところで、このCDのジャケットの絵はどう見てもミュシャだ。しかし、見慣れたものとはやや雰囲気が異なるので元絵の見当が付かなかった。そこでネットで探してみたのだがかなり手こずった。結局、1912年製作のモラヴィア地方の宝くじのポスターの一部分と判明したのだが、あまり広くは知られていない作品のようだ。
![]() | 参考までにジャケット絵をあげておく。 |
追記(2016/03/20);
その後付属のブックレットの裏表紙のフランス語をじっくり眺めると、「Couverture;Alphonse Mucha, Loterie du sud-ouest morave, 1912 (extrait d'une affiche pour la promotion l'école Moravie) 」と書いてあるのを見つけた。手持ちの辞書を当たってみると、「表紙;アルフォンス・ミュシャ,南西モラビアの宝くじ,1912年 (モラビアの学校の向上支援のためのポスターより抜粋)」と言う意味のようだ。だとすると、少女が持っているのは教科書とノートだろうか。
このブックレットは裏表紙が紙製のジャケットに差し込まれていて、初めのうちはこれが引き抜けるとは思わなかった。このためジャケットの両面とブックレットの中ばかり探していて、裏表紙にこのような記載があることには気がつかなかった。
« 北朝鮮は困惑中? | Main | 進む増税先送りへの布石 »
Comments