成長無き繁栄
世の中は低成長で不景気だという話ばかりだ。しかし豊かな生活を送るために経済成長は不可欠なのだろうか?私はいつも疑問に思っている。
現代経済では、豊かな生活を送るためにはより多くの収入を得ることが必要であり、そのためには経済成長が不可欠とされている。そしてより豊かになるためにはより多くの収入増加が必要であり、社会全体でそれを享受するためにはより高度の経済成長が必要だとされている。だが、私はそれが真実だとは思えない。
成長が必要だとされるのは社会の富が不足していると言うことなのだろうが、その原因は既に生活には十分な冨を保有している者までがもっと欲しいと望むからだ。言い換えると、豊かな者が足るを知れば貧しい者にも冨を行き渡らせる事が可能になる。
成長が不可欠なのは、社会の多くの部分を足るを知らざる者が占めているからだと私は考える。彼らが足るを知れば、高度成長を求めなくても多くの人が不足のない生活を送ることが出来るだろう。
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