空振りに終わりそうなマイナス金利
日銀自慢のマイナス金利もその効果が数日持たずに吹き飛んだ。
実経済への影響が少ないであろう事はヨーロッパの実績から予測されていたが、こうも短期に効果が消されるとは日銀や安倍政権も思っていなかったろう。
これまで長く続いた低金利と資金供給で既に市中の資金はだぶついている。市中資金の受け手であった投機筋も、中国リスクや原油価格リスクで手控えざるを得ない状況になっている。そこにマイナス金利で資金を供給しようとしても資金の引き受け手がない。だからお義理のお囃子相場にしかならず、所詮は長続きはしない。
現状政府がすべき事は仕事の創出だ。庶民の仕事を増やして賃金を引き上げ、所得を増やす事により消費を増やす、それがまずなすべき事だ。そのためには小泉政権以来政府が主導して引き下げてきた賃金を引き上げなければならない。特に派遣労働者やアルバイト、さらには福祉事業などの最底辺の賃金を引き上げるべきだ。
それなしには持続可能な経済成長にはならないだろう。物価は賃金に従うものだからだ。
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