近づく金融恐慌の足音?
日銀が大見得を切ったマイナス金利発現の効果も、数日持たずに吹き飛んでしまった様だ。乱高下しながら下がり続ける株価では、玄人筋はともかく、新たな参加者や投入資金を増やそうとする投機参加者は減少する一方だろう。
銀行はそれに対抗すべく「財テク」の看板を書き換えた「フィンテック」をはやして融資先を増やそうとしている。しかし、「財テク」はバブル崩壊時に多くの倒産企業を出した元凶だ。それに懲りた企業は少なくないので、バブル期ほどの顧客拡大効果は期待できないだろう。また世界経済の先行きに対する不安から、新規の起業投資も細るだろう。
金利が低下して融資先も縮小するのでは、金融機関の経営は苦しくなる。この状態が長く続けば経営危機に陥る金融機関もでるだろう。
これまでに何度も書いてきたように、グローバル化が進んだ現在の世界経済では、一国でじたばたしても持続的な効果は得られない。国際経済に影響力が大きい国民消費上位少なくとも30国程度以上で談合して、所得と消費を増やすための政策協調をしなければ大きな効果も持続的な効果も得られないだろう。一国の政策でなんとかできると考えるのは幻想に過ぎない。
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