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November 2015

November 28, 2015

トンデモ科学者の疑問;天文学編「宇宙の膨張速度」

NHKBSの「コスミックフロント」を毎回見ているがなかなか面白い。世界中の一流の天文学者達の様々な分野での研究成果が紹介されているからだ。

それを見て「ああそういうことなのか」と思う反面、誰も言及していない疑問点が新たに幾つも湧いてくる。特に気になるのは様々な事象に関する説明にしばしば整合性がないように見えることだ。たとえば宇宙の膨張速度が距離(時期)によって異なり早くなっている話と、主に赤方偏移で決めているはずのごく遠方の天体との距離は整合性がとれているのだろうかと思って居しまう。

ハッブルの法則では赤方変位量が距離に比例することになっているが、これは視差が使える範囲では簡単に検証できるが、それより遠い距離についてはどのように検証されているのかが分からない。また、その様な遠方での膨張速度がどの方向でも距離が同じであれば等しいのかはどのように検証されているのかも分からない。

このような疑問については番組では分からないが、ネットで検索するような簡易な手段ではやはり回答が見つからない。一般向けの番組で出て来るようなことしかネット上にはないからだ。

結局の所、宇宙の膨張速度は同じ時間であれば宇宙の全域で等しいのか、それとも場所によって異なるのかの答えは見つからない。膨張速度が異なる領域が波が伝わるように移動しているとすれば、現在の仮説や理論の幾つかが崩れてしまう可能性があると思うんだが。

November 27, 2015

水晶玉で火災?

六本木ヒルズのグーグル日本事務所でぼやがあったそうだ。東京消防庁は、窓際に置いてあった水晶玉が凸レンズの働きをして太陽光を集めたことが原因とみているという。

これまでにも、水の入った透明な花瓶やビン類あるいはガラスの置物などが凸レンズの働きをして火災の原因になった前例は幾つもある。冬場は太陽が低くなるので夏の間は日が当たらなかった場所まで日が差し込む。窓際に凸レンズの働きをする物が置かれていないか、もう一度点検する方が良さそうだ。

それにしてもグーグルの事務所に水晶玉とは。彼らも水晶玉で何かを占っていたのだろうか。

冬の嵐

BSの海外ニュースを見ると米国西海岸から中西部にかけてが強い冬の嵐に見舞われているようだ。米国のニュース放送では吹雪、凍結、大雨による洪水などの警告を出している。

北半球の高層天気図を見ると、北米西部と日本周辺の極東、そして西ヨーロッパ上空に偏西風の大きな蛇行が張り出してきており、その内側には-30℃を下回る寒気が南下してきている。気象協会の世界の天気を見るとコートダジュールやイタリア半島の中部以北は最高気温が10℃以下の寒さに冷え込んでいるようだ。

気象専門家はエルニーニョの影響でこの冬は暖冬と口をそろえているが、偏西風の大きな蛇行が出ている様子を見ると、この冬も大蛇行が続き、寒暖の振れの激しい冬になりそうだ。

それでも平均気温で見れば平年より高くなり、温暖化は進んでいますと言う事になるのだろう。

日本は原発停止を口実に、温暖化ガス放出量の削減を事実上拒否しているが、そろそろ海外の目も厳しくなり始めている。いつまで拒否を続けられるのだろうか。ドイツのように、周辺国から原発の電力や炭酸ガス排出量の多い石炭火力の電力を輸入できる国は、原発を廃止して温暖化ガスの放出も減らしていますと言えるが、日本はそうはいかない。用地造成で森林を破壊する本末転倒の再生可能エネルギーも、原発を補うほどには作れない。

さて、日本が進むことが出来る道はあるのだろうか?

悪いのはボクだけじゃない

排気ガス偽装で叩かれたドイツが、今度はフランスのルノーもごまかしていると発表し、世界的な暴露合戦に発展しそうな気配だ。いたずらをしてしかられた小学生が、「悪いのはボクだけじゃない。○○チャンもしている」と先生に暴露するのとそっくりだ。

この先どうなるのか?英国メーカーやイタリアメーカーも巻き込んで、暴露合戦になる可能性は十分にある。ジーゼル車に力を入れてこなかった日本メーカーも高見二の見物とは行くまい。ハイブリッド車の燃費表示が実態に即していないと非難を向けてくる可能性があるからだ。

November 26, 2015

長期予報は暖冬

長期予報は暖冬だが寒い!

先日、関東地方が異常に暖かい日があって、ワイドショーでは「この冬はエルニーニョの影響で暖冬である」という長期予報の解説が並んでいた。しかしそれをあざ笑うかのようにこの数日は全国的に寒い。

エルニーニョの影響かどうかは知らないが、この数年はジェット気流の蛇行が大きく、このため寒暖の振れ幅が大きくなっている。また、温暖化の進行によって気象は極端な振れが多くなると言う予想も出ている。

結局は冬中極端な寒暖の振れを繰り返し、最終的に平均気温を比較してみると高かったと言う事になるのかもしれない。

もっとも、かれこれ40年ほど前には11月末の大阪で気温が30℃を超え、出張で大汗をかいたこともあった。一日や二日の寒暖の異常日は珍しくもないことで、それで大騒ぎするのは間違いなのだろう。

November 25, 2015

スパムコメント対策

スパムコメント対策が効果を発揮しているのか、一時期スパムコメントホルダーに400件を超えて貯まっていたスパムコメントが50件以下にまで減少してきた。

禁止用語などでスパムコメントと判断されたコメントは、スパムコメントホルダーに入るのだが30日後には自動で消去される。また、公開はされないので記事をスパムコメントで汚されることは無いのだが、書き込み者には書き込みが成功したように見えるようでなかなか書き込みが減少しないのが難点だ。書き込みを請け負っている業者は、書き込み成功に見えれば報酬が受け取れるのでしつこく書き込んでくるのだろう。

当初、禁止対象をアドレスの範囲で設定していたのだが、書き込み業者は次々とアドレスを変えて書き込んでくるので、公開待ちホルダーに多数が滞留して削除に追われた。そこで、スパムコメントのほとんどが国外からの英文であることに目をつけて、それがなければ英語の文章にならない動詞や前置詞、冠詞を片端から禁止用語に設定した。これが効果を発揮してその後はスパムコメントの全てがスパムコメントホルダーに入るようになった。前記のように、スパムコメントホルダーに入ったコメントは30日後には自動削除されるので放っておけば良いというわけだ。

英文のスパムコメントに困っている方はお試しあれ。

November 24, 2015

トルコがロシア機を撃墜した

トルコがシリアとの国境でロシア機を撃墜したと報じられている。トルコとロシアはオスマン朝と帝政の時代から幾度となく戦いを繰り返してきた仇敵の間柄だ。同じくトルコの仇敵であるクルド人を攻撃するイスラム国を叩くロシアを不快に感じていたトルコ人は溜飲を下げているだろうが、これがシリア内戦に複雑な要素を持ち込むことは避けられない。

もしもトルコとロシアが戦火を交わすことになれば、冷戦以来最大の世界の危機になるだろうし、そこまで行かなくても米国や西欧が描いている世界支配の構図は崩れる。

爆撃機を撃墜されたロシアは断固として対抗措置をとるだろうし、トルコも簡単には引き下がるまい。米国と西欧諸国が両国をなだめることが出来るのかどうかがかぎになりそうだ。

携帯電話の機種変更は損

契約形態による携帯電話の契約料金を、各社の最新型で比較してみた。各社とも乗り換えがもっとも有利となっているようだ。

既存契約者数が最も多いDoCoMoは新規契約がもっとも不利となっているが、他の2社は機種変更がもっとも不利だ。やはり分割払が終わる度に乗り換えるのが有利なのだろう。

それにしても長期契約者が不利というのは、一般の契約商売の逆だ。どうやら長期顧客を大切にしないのがこの業界の流儀らしい。

DoCoMo
AQUOS ケータイ SH-06G

乗り換え

新規契約

機種変更

機種代金/分割支払金
(現金販売価格/支払総額)

1,512円 ×24ヵ月

(36,288円)

1,512円 ×24ヵ月

(36,288円)

1,512円 ×24ヵ月

(36,288円)

月月割
(バリュープログラム増額分を含んだ金額です)

1,512円 ×24ヵ月

(36,288円)

1,080円 ×24ヵ月

(25,920円)

702円 ×24ヵ月

(16,8480円)

実質負担額

0円

10,368円

19,440円

ソフトバンク
COLOR LIFE 5

乗り換え

新規契約

機種変更

機種代金/分割支払金
(現金販売価格/支払総額)

990円 ×24ヵ月

(23,760円)

990円 ×24ヵ月

(23,760円)

1,320円 ×36ヵ月

(47,520円)

月月割
(バリュープログラム増額分を含んだ金額です)

990円 ×24ヵ月

(23,760円)

990円 ×24ヵ月

(23,760円)

830円 ×36ヵ月

(29,880円)

実質負担額

0円

0円

17,640円

au
AQUOS K SHF32

乗り換え

新規契約

機種変更

機種代金/分割支払金
(現金販売価格/支払総額)

900円 ×36ヵ月

(32,400円)

1,200円 ×36ヵ月

(43,200円)

750円 ×36ヵ月

(27,000円)

月月割
(バリュープログラム増額分を含んだ金額です)

600円 ×36ヵ月

(21,600円)

600円 ×36ヵ月

(21,600円)

300円 ×36ヵ月

(10,800円)

実質負担額

10,800円

21,600円

16,200円

追記(2015/11/25);
当たり前なことだが、もっとも得なやり方は何も変えずに今のものを使い続けることだ。そうすれば機種代金は払う必要が無い。落として壊したりしなければ、少なくとも8年は使える。

それにしても、ソフトバンクの機種変更時の機種代金が乗り換えや新規の倍とは、既契約者をバカにしきっているとしか言いようがない。

November 23, 2015

景気は良くなっているのだろうか?

安倍氏や日銀は「景気は良くなっている。少なくとも後退はしていない。アベノミクスは実績を上げている。」などと主張している。しかし、景気の先行きに関する指標などを見ると、若干の後退期に入っているのではないかという感が強い。

日銀や財務省の公表資料では、賃金が上昇し物価も上昇しているのでアベノミクスは成功していると言うのだが、庶民の実感では小泉政権時代に政府主導で下げられた賃金が十分に回復しないうちに、生鮮食品や日用品などの物価上昇が先行してしまっているという印象が強いようだ。そして日銀などが発表する物価統計と庶民が感じる物価上昇の間隔とが一致しないことが、政府日銀の主張に対する信頼感を無くさせている。

さらに、ロイターその他の海外メディアに掲載されるコラムニストの論評にもアベノミクスは既に失敗しており、さらに強力な刺激策が必要だとするものが増えてきている。しかし、日銀はこれまでに巨額の国債を買い込んでおり、日銀の信用を守るためにもさらに大規模に買い進むことは難しくなり始めている。また、ここで大量の資金供給を行う事はアベノミクスがうまく行っていないと認めることにも等しい。円レートの引き下げもやり過ぎでこれ以上は輸入価格上昇による不況を招きかねない。よって日銀は身動きが出来ず、安倍氏の景気への口先介入もマンネリ化して効果がなくなってきている。

どうも景気は現在の状態が当分の間だらだらと続くことになりそうだ。と言うよりもこれが標準状態になりつつあると言う方が正しいのかもしれない。

November 19, 2015

シリア戦をどう終わらせるのか?

2015/11/18のロイターの記事に「コラム:パリ攻撃、米地上軍のシリア派遣はあるか」(2015年 11月 18日 15:42 JST )というコラムがある。これは、Peter Van Buren と言う政治評論家が今後のシリア内戦においてISをどう殲滅してどのように内戦を終わらせるのか、戦後のシリアをどの勢力がどのように支配するのかなどを論じたものだ。

筆者はシリア内戦の終息には米国地上軍の大規模場投入が不可欠だと論じ、さらにそれより重要なことは戦後のシリアをどのように再建するのかと言う事だと述べている。これには全く同感だ。

空爆を繰り返しても、それはモグラたたきと同じでたいしたダメージを与える事にはならない。大きなダメージを与えるには面を支配することが必要だが、現地の反政府勢力が全く期待できないことは既に証明されている。従って面を支配してISをコントロールするためには欧米の地上軍の大規模投入が不可欠だ。そしてISを殲滅しない限りシリアの内戦は終わらず、難民の大量流出も止まらない。座して殺されるのを待つよりは命がけでも脱出する方が良いと考えるのが当然だからだ。

米兵が(特に白人兵が)戦死すれば大声の非難を浴びることを恐れて、オバマ大統領は地上軍の戦闘投入を避けようとしている。しかしISが米国で大規模テロを行えば、そんな非難を恐れる必要は無くなり、オバマ大統領の大規模地上軍を投入しやすくなる。それを承知でISが対米テロを行うかどうかが当面の焦点になる。

孫子は「戦争はどう始めるかよりも、どう終わらせるかの方が難しい」、欧米諸国にしてもISやタリバーンにしても、一方的勝利以外の戦争の終わり方を描いていないようだ(*)。これでは戦争が泥沼化するのも当然だ。

(*)第二次遺体戦を始めた時の日本も似たり寄ったりで、一方的に勝っている間に勝ち逃げ出来ると考えていたようだ。

補足;
シリア内戦がいかなる形で終わるにしろ、戦後にはクルディスタン問題が控えている。シリアとイラクのクルド族が統一してクルディスタンの建国を宣言する可能性は十分にありうる。このため、トルコはクルド族が大きな力を持つのを嫌って、むしろISの戦力を温存してクルド族を叩かせようとしている。

補足2;
米国が大規模地上軍を投入する場合には、「忠実な同盟国」の日本にも地上軍戦闘部隊の投入を求めてくるだろう。安倍氏はこれにどう対処するのだろうか?

November 17, 2015

フランスがイスラム国に宣戦布告

フランス大統領が「戦争状態」を宣言した。イスラム国は国として認められていないのでこの宣言になったようだが、これは対国家であれば「宣戦布告」に相当するのだろう。今後フランスが大規模は対イスラム国戦に打って出る可能性が出てきた。

シリア政府軍の利益にならないようにと考えて、イスラム国にはごく小規模な攻撃しかしてこなかった米国を始めとする西欧側国家が、今後戦略を変えるのかどうか注目する必要がある。

米国はイスラム国の封じ込めに成功していると主張しているが、その意味は西欧側への直接攻撃が無かったと言う事だろう。しかし今回のフランスへの攻撃でそれが意味の無い主張だと言うことが明らかになった。米国が今まで通り自国兵の戦死を恐れて、安全だが効果が少ない五月雨空爆でお茶を濁し続けるのか、あるいはフランスの圧力に応えて攻撃を拡大するのかが当面の関心事だろう。

いずれにしても、シリアとその周辺からの大量の難民の流れを止めるには、現地でのイスラム国殲滅が不可欠だ。現在の事態を招いた責任者である米国が、事態の収束に向けて責任ある態度を取ることを望みたい。自国内に波及しなければ良いでは済まされない。

ただし、米国が地上軍を投入することになれば、日本に対しても地上軍戦闘部隊の参加を求めてくる可能性がある。ファシズム国家を目指すことに目をつぶってもらおうと米国に媚びることに熱心な安倍首相がそれにどう対応するのか、言われるままに自衛隊を参加させ、イスラム国のテロ対象に日本も加えるのかどうかそれが気になる。

可逆運転可能な燃料電池

原子炉を動かさずに二酸化炭素排出削減を行おうと、風力や太陽光による発電が推進されている。しかしこれらには天候の影響を受けるという重大な欠陥があり、消費電力の大半をこれらに依存するのは困難だ。そこで地熱や潮汐などの他のエネルギーも試されてはいるが、不安定さを完全に解消するにはほど遠い。

そこで太陽や風力の発電量が多い時にこれを貯めておき、少なくなった時にそれを利用するといういわゆる「貯電システム」の研究も盛んに行われている。しかし、これもコストや耐久性、電力回収率などに未解決の問題が少なくない。

このような貯電システムの一つとして、電力余剰時に水を電気分解して水素ガスを貯蔵しておき、電力不足時にこれを燃料として発電を行うと言う案もある。これにもいくつかの考え方があり、水素ガスを天然ガスと同じように、あるいは天然ガスに混入してボイラーの燃料として使って火力発電を行うと言うもの。また、燃料電池の燃料として使うという考え方もある。ただしこの場合、水素製造設備と発電設備の両方を持つのは用地効率が悪い。

そこで、発電と電気分解の両方に使える、つまり可逆運転が出来る電解/発電セルがあれば用地面積が少なくて済み、用地造成による環境(森林・草地)破壊が少なくなる。電解と発電の効率はともに専用のセルより低くなるだろうが、環境破壊による悪影響を考慮すれば長期的には容認できる可能性もある。

November 16, 2015

介護、保育の人不足は賃金問題

介護士や保育士の不足している問題は明らかに賃金が原因だ。体力と神経を使う割に賃金が安い。さらにミスがあれば刑事責任を問われ、損害賠償訴訟を起こされる可能性があるなれば、普通の人間であれば職業として避けても仕方が無い。

不足が叫ばれる度に、政府は他分野からひとを流用できるようにと画策するがうまく行ったためしがない。上記の労働環境を考えてみればうまく行かないのが当たり前だと言うことはすぐにわかる。労働のきつさと刑事責任や民事裁判のリスクを考えれば、それに見合う賃金を支払わない限り、いくら他分野の資格を流用しても人は集まらない。

辛くても働く気になれる賃金をどうすれば支払えるのかを考えるべきだ。

November 15, 2015

人生に失望した人々の受け皿

人生に失望したり嫌気がさした人々による流血の犯罪が絶えない。死刑志願者による犯罪と言っても良い。人生を悲観して死にたいと思うが自殺の決断も出来ないので、重罪を犯して死刑にしてもらおうと言うわけだ。そして確実に死刑にしてもらうには大勢を殺したり残虐に殺したりすれば良いだろうと考えるのだ。

このような理由による犯罪を防止するにはどうすれば良いのだろうか。私はこのような人々の受け皿が必要なのだろうと考える。

かつては、このように人生に失望した人々は出家して仏門に入る事が多かった。そして修行して心の平静を取り戻したのだろう。長い間、仏教はこのようなやり方で人々を悩みや心の苦しみから救済してきたが、この方法は今では使えないのだろうか。

仏教界は末寺の維持に苦しんではいるが、宗派全体としては裕福なところもある。その様な教団が、人生に失望した人々を積極的に受け入れて救済する活動を行えないものかと思う。

November 14, 2015

IS(イスラム国)の魅力

またまたパリでイスラム武闘組織が大勢の市民を殺害したようだ。欧米各国は一斉に非難声明を出しているが、抑止効果はまず期待できない。テロリスト達にとってはむしろ成果を確認する指標となる。

それにしてもISが欧米在住のイスラム教徒の若者を引きつけるのはなぜだろう。それは、欧米のキリスト教国で社内の冨や権力から疎外され抑圧されていると感じているイスラム教徒の若者にとって、ISは抑圧される側から抑圧する側に回る、言い換えると社会的栄達の絶好のチャンスに見えるからだろう。

したがってキリスト教国の社会底辺に押し込められているイスラム教徒の、生活環境や社会的成功の機会などが改善されない限り、権力を求めるイスラム教指導者にとって兵士の調達元が枯れることはないだろう。そして、生活の安全を求めて西欧に逃げ込んだ避難民達が社会の底辺に押し込められる状態が続けば、供給源はむしろ豊かになるだろう。

November 13, 2015

追記型SDメモリー

あなたはデジカメの画像データのバックアップはどのようにしているのだろうか。私はパソコンに取り込んだ後、定期的にDVD-Rにバックアップしている。しかしバックアップなどしていない人も少なくないだろう。

しかし現在のSDメモリーはデーターの保持期間が短く、機器から取り出して放置すると4~5年で読み出せなくなると言われている。これはSDメモリーに使用されているフラッシュメモリの特性から来るもので現状では致し方ない。つまり、現状では写真データーの長期保存には、CD-RやDVD-R等の保存性の良い記録媒体へのバックアップが必要だ。

一方でSDメモリーの大容量化が進み、32GBや64GB等の大容量のものが安価に購入できる。そしてこのような大容量になると、データーの吐き出しをしなくてもそのカメラの寿命まで空きがなくなることはないだろう。つまり、データー保持期間の問題さえ無ければデーターの移し替えの必要がなくなっていると言える。

そこで、データーの保持期間がCD-R並に長いSD型追記メモリーがあればと思うのだがどうだろう。手元にある20年以上前のCD-R(Kodak製のフタロシアニンタイプ)はいまだに読み書きが出来る。設計寿命は10年以上だったと思うが、室温で太陽の直射光が当たらないようにして保管すれば、CD-Rは20年以上使えると考えて良いだろう。SD型メモリーもせめてこれぐらいのデーター保持期間があればと思う。

追記型SDメモリーも一応は製品(SD WORM;サンディスク、東芝など)があるようだが、現在の所業務用にのみ販売されていて高価なようだ。これのデーター保持期間がCD-R並に長くかつ安価になれば、デジカメの記録媒体として適していると思うのだがどうだろう。

注;WORMとは「write once read many」(書くのは一度だが何度でも読める)の頭文字。SunDiskのものは容量が1GBで、100年以上データー保持が可能(SunDiskプレスリリース「SanDisk Introduces Write-Once Memory Cards for Applications where Recorded Data must be Unalterable」Jul 15, 2008,「SANDISK’S WRITE ONCE READ MANY “WORM” SD CARD STORES IMAGES FOR UP TO 100 YEARS」Jun 23, 2010 )とされている。

SD WORMはそれに対応している機器でのみ読み書きでき、警察や研究所などの画像記録用として販売されている。東芝製のSD WORMは¥800~1,000/枚で、限られたルートで販売されているようだ。

November 12, 2015

日本企業は革新的

ロイターが世界の革新的企業100社の内40社が日本企業で、2年連続で最も多い国だったと報じている。

ロイター記事;「世界革新企業、日本は2年連続で最多の40社=トムソン・ロイター
                2015年 11月 12日 14:47 JST

日本人の評論家からは革新性がないとけなされることが多い日本企業だが、それは日本標準で見た場合のことで、世界標準で見ると革新的であるらしい。

排気ガス不正、独当局が調査開始へ

ロイターが、これまで調査に消極的だったドイツの規制当局が調査を開始すると発表したことを報じている。

ロイター記事;「排ガス不正、独当局が国内外23自動車ブランドを調査へ
                     2015年 11月 12日 00:16 JST

VWグループの排気ガス欺瞞について、ドイツでは好調なドイツ自動車工業をねたんでの不当な攻撃だとする世論が強く、これまでは規制当局も追加調査に消極的な姿勢を示してきた。しかし、米国や他のEU諸国などの強硬姿勢に押されたのか、第三者機関からの新たな情報を得たためとして追加調査開始を決定したようだ。

沈没フェリー船長の裁判終了

昨年4月に韓国で沈没したフェリー「セオウル」の船長に、最高裁判所で判決が言い渡され無期懲役が確定したという。事件から約1年半しかっていない。裁判制度が違うとは言え、韓国の裁判の迅速さにはいつも驚かされる。

このような大型事件の場合、日本では最高裁で判決が確定するまでには10年以上かかるだろう。下手をすると起訴までに5年、地裁で審議が始まるまでにさらに2年と言った調子で、なかなか裁判が始まらないことすらある。そして高裁、最高裁へと控訴が繰り返されれば10年、15年はあっという間に経ってしまう。被告が高齢者であれば、この間に「被告人死亡により免訴」になりかねない。

このような遅い裁判の原因は、検事と判事の双方が幾つもの案件を掛け持ちすることにあるとはっきりしているのだが、誰も改善する気は無いようだ。

韓国にも日本より優れている点が一つはあると言う事だ。

November 11, 2015

軍事政権からスーチー独裁へ?

ミャンマーの総選挙では、予想通りスーチー氏の野党勢力が圧倒的な勝利を得て過半数を得る見通しとなってきた。軍事政権を批判してきた欧米メディアは歓迎すしている様だが、ここに気になる事が出てきた。

それはスーチー氏が大統領を支配すると宣言していることだ。これはスーチー氏が法規に定めがない大統領の上位者となると言うことで、超法規的にミャンマーを支配するとも解釈できる。言い換えると、法に縛られずに独裁を行うとも解釈できる。

今後ミャンマーがスーチー王朝の独裁となるのか、欧米が期待してきたような民主国家となるのか注視して行かねばなるまい。

November 10, 2015

クリスマスを祝わないのは反キリスト教?

米国のスターバックスコーヒーのカップにクリスマスを祝うような文字やイラストがないのは、反キリスト教的でけしからんと米国の元牧師が非難しているのだそうだ。

CNN記事;「クリスマスへの挑戦?、スタバの無地のカップが物議」
                                        2015.11.09 Mon posted at 11:19 JST

いかにもキリスト教原理主義色が強い米国らしい。米国のスポーツ中継を見ていると、選手の紹介では必ず選手が敬虔なキリスト教徒である事が言及され、選手の名声に大きく影響しているようだ。米国の小説でも日曜日に教会に行かない人物は胡散臭いと言う登場人物の発言にもしばしば出会う。

憲法で新教の自由を謳っていても、紙幣に「アメリカの大義は神の正義」を意味する文言が印刷され、全てを見る神の目も印刷されている。何はどうあれ、米国はキリスト教徒のキリスト教徒によるキリスト教徒のための国なのだ。

November 09, 2015

アラブに不幸をもたらしたアラブの春

アラブ諸国では、アラブの春以前よりも不幸な人が増えているようにしか見えない。

アラブの西欧文明化を期待した欧米諸国が無責任に武器を供給した結果、アラブには軍閥が割拠して互いに殺し合っている。そしてそれに巻き込まれた一般庶民は、安全な暮らしを求めて西欧に逃れてきている。

結局、西欧諸国の干渉によってアラブの春はアラブに不幸をもたらした。

故に、アラブの春に干渉した欧米諸国は戦闘の終息と避難民の救済に責任を持たねばならない。

平成大阪田舎芝居

ダブル選挙が告示され、いよいよ平成大阪田舎芝居の幕が上がった。

それにしても大阪府民(市民)はよくもまああのドタバタ芝居に我慢していられるものだ。いくら吉本喜劇が好きだからと言ってもと、他県民としてはあきれるばかり。

橋下松井両氏は大阪都で二重行政を解消すると主張しているが、彼らがあげている事業などは全て、大金をかけて行政組織を変えなくても解消するのは簡単だ。単に広域協議会あるいは広域事業体を編成し、そこに各自治体から人員を派遣するだけで済む。あとは優秀なコーディネーターをはいちして事業の円滑化を図ればよい。それを大げさに行政組織改編が必要だと騒ぎ立てるのはあほらしい。

東京都庁より高い府庁舎の、都知事室より高いフロアに府知事室を置きたがった事でもわかるとおり、要するに東京と同じ「都」知事の肩書きが欲しいだけだろう。

November 08, 2015

仮想PC

最近古いPCゲームをまた遊んでみたくなった。しかしながら、Win.95や98用のゲームはWin.7,8,10等のマシンでは動かない。また、その様な古いPCはとっくに壊れて廃棄済みだ。

そこで可能性を求めるとすれば仮想PCと言う事になるのだが、Win.XPならともかく95や98になると動作が完全に保証されているものはないようだ。とりあえずフリーウエアのものを入手して試してみるしかないようだ。

古いOSのインストールメディアは残してあるので、ボチボチと試してみよう。

November 07, 2015

スーチー氏が院政を宣言?

ミャンマーの総選挙が目前だが、スーチー氏が「自分は大統領の上に立つ」と宣言したと報じられている。

これは、大統領を差し置いて自分が直接国政に関与することを宣言したと受け取れる。言ってみれば平安時代の日本で上皇や法皇が天皇を差し置いて院政を行った様な物だろう。

今後これがスーチー王朝の創生に繋がるのかどうか注目しなければならない。

そういえばポルシェが

フォルクスワーゲンの欺瞞行為が次々と拡大して、ポルシェやアウディにもごまかしが指摘されるようになってきた。そのため世界中でグループの売り上げが激減しているという。

ところで今回の不祥事とは関係がないのだが、街中を走るポルシェがすっかり様変わりしているのに気がついた。かつてあれほど多かった911系はほとんど姿を消し、大半がカイエン等の4ドアに代わっている。これは奥方対策なのだろうか。あるいは、かつては911のほかに家族を乗せるための乗用車を持っていた人たちが、4ドアならば一台で済むと乗り換えたのだろうか。

インフラの後年度負担

景気刺激のためのインフラ建設は「ハコ物」批判などで一時期ほどではないが、住民の利便性や安全性などを名目に大規模に行われている。

それはそれでかまわないのだが一つ気になることがある。

それは建設されたインフラには維持管理のための後年度負担が付いてくると言う事だ。そしてこれは年月が経つにつれて補修費用が増加する為、全費用が増加する性質がある。あれを作ろうこれを作って欲しいと言う要望に応えるのは良いのだが、後年度負担を含めた全費用が最小になるように考慮されているのだろうか。維持費用の増加に耐えられなくなっている自治体が国に費用援助を求めている例も多いだけに気になる。

November 06, 2015

パパブッシュ、ジュニアを批判

パパブッシュが近く出版される著書で、ジュニアの大統領時代の側近を批判しているという。

毎日新聞記事;「米国:「息子の側近傲慢なやつ」 パパブッシュ、伝記で批判」
                  毎日新聞 2015年11月06日 東京夕刊
CNN記事;「父ブッシュ氏、息子の元側近を酷評 近日刊行の伝記で」
                  2015.11.06 Fri posted at 16:52 JST

これによると出版されるのは伝記で、この中でジュニアの側近だったチェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官を痛烈に非難しているという。チェイニー副大統領については「中東で戦争したがる連中に服従していた。」(毎日新聞)、「。「彼は自分の帝国をそこ(ホワイトハウス)に築き、自分の思い通りに進んでいた」(CNN)、ラムフェルド国防省間については「傲慢で大統領によく使えなかった」(毎日新聞)、「彼のやったことは気に入らない。ガチガチに強硬なものの見方のせいで大統領は痛手を被った。謙虚さに欠け、他の人が何を考えているかも一顧だにしない」(CNN)とまで非難しているという。

これはとりもなおさず、このような側近を重用したジュニアに対する批判でもあるが、パパブッシュ氏はジュニアが行ったイラク侵攻は気に入らなかったのだろう。これに対しジュニアは両氏を擁護し、自分の弁護にも努めているようだ。

自供があれば証拠は不要?

最近の再審開始事例を見ると、警察や検察、そして裁判所も自供があれば客観的な証拠は不要と考えているのではないかと思える。これはまるで江戸時代の刑事裁判のようだ。当時は拷問にかけて自供すればそれを根拠に刑罰を科していた。

再審開始決定事例の関する報道を見ると、取り調べの厳しさに耐えきれずに取調官が作成した供述書に署名したと言うものが多い。そして裁判ではその自供を元に、証拠の検証を行わずに有罪としている様だ。どうも刑事裁判関係者に共通する性質として、自供があれば客観的な証拠は考慮する必要が無いと言う、江戸時代と同じ考え方があるように思えて仕方がない。

2025年に火星植民は可能か?

2025年に火星に移住者を送り込むと言う民間計画があるが、NASAの監査部門が2030年代に計画されている火星の有人探査計画に疑問を提示している。

その根拠は飛行中に受ける放射線による健康危険、少数者が長期間狭い空間で死活する事によるトラブル(*)、長期間火星表面で生活する間に受ける放射線による健康被害などに対する研究が十分に行われていない事にあるそうだ。

同じ事は民間移住計画にも言える。火星に移住しても表面で生活すれば、太陽フレアによる強力な放射線に対しては十分な防護が出来ない。また、食料等の生活必需品がしばらくは自給できないので、十数年以上地球からの補給が必要になるそうだ。これが円滑に行われる財務上の保証がないのは問題だ。

また、狭い入植地に閉じ込められた状態では、当然人間関係のトラブルも発生するだろうし、植民者自身が植民地建設の作業員も兼ねなければならない事もトラブルの原因になるだろう。

(*)この問題を取り扱ったSF「すこしの油」(エリック・フランク・ラッセル,ハヤカワSFシリーズ「宇宙の深淵より」収載)もある。

November 03, 2015

夢物語

橋下氏が、五年後には衆院の過半数を取ると語ったそうだ。現実的に考えるとあり得る話ではないのだが、彼得意の大げさなぶち上げといえる。

後藤新平も裸足で逃げ出しそうな大風呂敷。

招待されなかった安倍氏

日韓首脳会談の後、安倍氏は昼食会に招待されなかったので、取り巻きを引き連れて焼き肉屋で昼食をとったそうだ。朴大統領にしてみれば、オバマ大統領に強要されて仕方なく応じた日韓首脳会談で、食事まではつきあう気になれなかったのだろう。

共同宣言では「慰安婦問題の解決を急ぐ」との文言が入れられた。早速日本側からはこの問題は解決済みとの官房長官談話が出たが、韓国人は米国に強要されて日本が謝罪と賠償に応じる姿勢を示したと解釈し、政府もその様に説明するだろう。例によって、それぞれの国内向けに都合のよい説明が出来る玉虫色宣言だ。両国とも譲歩できない国内事情を抱えている状況を見れば、共同宣言の文言に関わらず解決に向かって前進することはないだろう。

November 01, 2015

日中韓首脳会談

訪米時に朴大統領がオバマ大統領から小言を言われた結果、渋々と開催されたように見えるのだが・・・・・。

いずれにしろ共同宣言は玉虫色の極みだ。各国が国内向けに都合の良い説明が出来るようになっている。

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