イノシシの住む街
今日は我が家の周辺の3箇所でイノシシが出没して5人が怪我をしたようだ。神戸三宮付近から芦屋にかけてのJRより上の住宅街では、イノシシが日常的に現れているため、ただ現れたと言うだけではニュースにならない。今日のようにけが人が出た時だけ報じられるという状態だ。
こうなった原因の一つは、昭和40年代から年号が変わる頃まで、東灘区から芦屋にかけての住宅街に近い山中で盛んに餌付けが行われたため、イノシシが人を恐れなくなったことだ。その後人的被害が増えたため餌付けは禁止されたが、今でも良い行いのつもりで住宅街に近い場所で餌をやるものが後を絶たない。また、雑食性のイノシシにとっては野良猫の餌やりや家庭ゴミの収集所も良いえさ場になっており、出没する場所がどんどん海に近づいている。また六甲山上の駐車場などにも、観光客が持つお菓子を根当てにイノシシが集団でうろついていることもあるので、このような場所では子供にお菓子を持たせないなどの注意が必要だ。
他の都市でもある、カラスが家庭ゴミを食い散らす被害はカラスよけネットなどで防げるが、イノシシに対しては今のところ有効な手段がない。最近は買い物帰りのレジ袋に食べ物が入っていることを覚えて狙ってくるものもいるので危険が増している。イノシシを怖がらせて山に追い返す良い方法はないものだろうかと思う。
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