一億ナントカ
戦前指向を謳う安倍氏だが、最近は戦中指向になって来たようだ。今度のスローガンは「一億総活躍」で担当大臣も置くのだそうだ。
だが私が記憶する「一億総ナントカ」にはろくな物が無い、代表的なものは「一億総懺悔」だが、これは敗戦直後からこれまでに何度も登場している。もっと悪いのは戦争末期のスローガン、「一億火の玉」や「一億玉砕」だ。軍部はこれで本土決戦に勝利すると称していたのだが、米軍の重戦車と機関銃の弾幕に竹槍で突撃して何が出来ると思っていたのだろうか?
私には日本人を全滅させて無人になった日本列島を連合軍に引き渡そうとしていたとしか思えない。あるいは戦える日本人成人がいなくなったところで、安全な後方の地下壕で生き残った軍部高官だけが降伏して生き延びようと考えていたのか。彼らの言い分は「降伏の形を作る必要がある」だったのかもしれないが。
このことを考えるといつも、私は映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」の高官達の対策会議の場面を思い出す。いずれにしても当時の軍部に国民の命を守るなどと言う考えが無く、国民に自分たちを守らせることだけを考えていたのはあきらかだ。
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