大深度地震
30日20時24分頃小笠原諸島近海で起きたM8.5の巨大地震は非常に珍しいものだろう。それは震源が地下約590kmと言う大深度だったと言うことだ。
通常、プレート境界で起きる地震は深さ数十kmから百数十kmの範囲で起きるが、今回の震源の深さは私には記憶が無い。これほどの深さになると、沈み込んだプレートは徐々に融解してマントルに混じり込んで行く領域に近い。沈み込んで熔けかけたプレートがちぎれてマントルに落ち込んで行くような形で起きたものかもしれない。そうであれば大きな余震は起こる可能性が低いだろう。但し、荷重が減ったため、引っ張られていたプレートが戻るような形の余震はあるかもしれない。また、震源がこれほど深いと、海底はほとんど動かないので津波も発生しにくい。
と言うわけで、巨大地震の割には大きな被害は無いと思われるが、強い地震や噴火の頻発で気象庁は大忙しだ。
追記(2015/05/31);
マグニチュードが8.5から8.1に修正された。しかしこれでもM9.0と言われる宮城沖大地震の12.6%に相当する巨大地震だ。ちぎれたプレートの大きさは相当なものだろう。
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