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May 2015

May 30, 2015

泣き相撲

AFPのサイトで、浅草寺で行われた泣き相撲が紹介されている。

記事;「健康祈る「泣き相撲」、浅草寺」2015年05月30日 18:58 発信地:東京

記事には締め込みを締めた力士に抱かれて泣いている赤ん坊の写真が掲載されていて、泣きべその子供と、それを見守る力士と行司のほほえましい様子が見られる。

日本では「泣く子は育つ」、つまり良く泣く子は心肺機能が強くなって丈夫に育つと言う考え方からお馴染みの「泣き相撲」だが、そんな考えを知らない国の人々が見たら泣かせるために叩いたりつねったりしていると勘違いして、「わざわざ泣かせるのは子供の虐待だ!」と言いがかりをつけてくるかもしれない。それが少し気がかりだ。

大深度地震

30日20時24分頃小笠原諸島近海で起きたM8.5の巨大地震は非常に珍しいものだろう。それは震源が地下約590kmと言う大深度だったと言うことだ。

通常、プレート境界で起きる地震は深さ数十kmから百数十kmの範囲で起きるが、今回の震源の深さは私には記憶が無い。これほどの深さになると、沈み込んだプレートは徐々に融解してマントルに混じり込んで行く領域に近い。沈み込んで熔けかけたプレートがちぎれてマントルに落ち込んで行くような形で起きたものかもしれない。そうであれば大きな余震は起こる可能性が低いだろう。但し、荷重が減ったため、引っ張られていたプレートが戻るような形の余震はあるかもしれない。また、震源がこれほど深いと、海底はほとんど動かないので津波も発生しにくい。

と言うわけで、巨大地震の割には大きな被害は無いと思われるが、強い地震や噴火の頻発で気象庁は大忙しだ。

追記(2015/05/31);
マグニチュードが8.5から8.1に修正された。しかしこれでもM9.0と言われる宮城沖大地震の12.6%に相当する巨大地震だ。ちぎれたプレートの大きさは相当なものだろう。

May 28, 2015

ファシズムの足音

安倍氏の国会答弁などを見ていると、彼が本質的にファシストであることがよく分かる。

それは、質問者の意図をすり替える、紋切り型で曖昧な答弁に固執する、まともには答えない、内閣の決定に異論を唱えることを悪と決めつける、などに端的に表れている。安全保証関係の法案も、内閣が自由に軍事行動を発動できるよう、発動条件の定義などを極めて曖昧にしている。

老い先短く10年後には生きているかどうか分からない私だが、日本人の将来が心配だ。若者よこれで良いのか?

May 21, 2015

ISに敗北し続ける米国

米軍が支援する各国軍とISの戦いは、ISの方が優勢のように見える。時折、空爆で主要人物の誰かを殺したと米軍の成果が宣伝されるが、全体的に見ると米国が支援する側の敗北のニュースの方が多い。それも主要拠点の陥落という重大な情報が多い。

このような状況は実は以前にもあった。それはベトナム戦争だ。あの戦争で米国は南ベトナムに軍事顧問団などを送り込んだが北の優勢を覆すことが出来なかった。このため、米国は地上部隊を送り込み大規模な空爆を行うなどしたが劣勢を覆せず、最後には総崩れとなって南ベトナムから逃げ出した。これは米国史上最大の敗北だと言っても良い。

南ベトナム軍に任せていては北ベトナム軍に対抗出来ないことを理解した後、米国は多数の兵員と航空機を動員して南北両地域を攻撃したが成果が無かった。それは北ベトナム側がゲリラ戦を展開したからだ。米軍が集中攻撃を加えると北ベトナム側は散らばって損害を避け、他の場所に移動して米軍を攻撃することを繰り返して米軍を消耗させる事を繰り返して米軍を消耗させた。その結果地上部隊に多くの戦死者が出た。

そして、米国の防衛には直接関係が無いベトナムへの派遣に、若者達ばかりでは無く母親達も反対し始めた。このため米国は派遣兵力を大増員することが出来ずじり貧の戦争を続けざるを得なくなった。そして最終的にサイゴンやダナンからの大脱出で米国は敗北した。

そして今、米国は南ベトナムで行ったと同じ事を中近東で行っている様に見える。兵士の損失を恐れて大規模な地上部隊の投入を避け、軍事顧問団で現地親米勢力を支援し、小規模な空爆でISの主要人物の暗殺を狙うというのは、ベトナム戦争と全く同じパターンだ。このままではベトナム戦争同様の結果になりかねない。

孫子に曰く「小出し遅出しは兵法の愚」。今米国が行っているのはまさにこれだ。今後、米国は大規模な地上軍の投入で一気にISを殲滅するか、事実上敗北を認めて中近東を放棄するかの選択を迫られる可能性がある。

キレる子供はばい菌不足?

しばらく前に「腸内細菌で性格が支配される?」という記事で、性格が腸内細菌に影響されると言う最近の研究を紹介した。

この記事で紹介したNHKの番組によると、マウスの性格が腸内細菌の種類によって影響されているのだという。たとえば、積極的なマウスの腸内細菌を消極的なマウスに与えると積極性が増したという。

また、米国などでは鬱病などの治療に腸内細菌混合物を投与して症状の改善が見られているという。

だとすると、キレる子供はキレないような性格にする腸内細菌を持っていないのかもしれない。また、最近子供ばかりではなく大人もキレやすくなっているのは、除菌や無菌ばやりで環境常在菌を体内に取り込む機会が減少しているからかもしれない。

人類は長い進化の過程で様々な細菌と共存してきた。そして環境常在菌の多くは病原性が無く、一部は腸内細菌としても存在している。人体はこのような細菌を腸内に住まわせて消化を助けたり、体内で合成できない微量成分を生産させて利用している。その様にして腸内細菌を精神活動の調整にも利用してきた可能性は大いにある。

ジョキン、ジョキンは子供をキレ易くし、社会適合性を失わせることに繋がっているもかもしれない。

May 20, 2015

荒れる北米の天候

今日もまた北米の荒天が報じられている。

竜巻、豪雨による洪水、そしてロッキー山地では風雪と「過去に経験したことが無い」気象災害が毎週のように報じられている。

これは温暖化による気象パターンの変化なのか、通常の変動範囲の現象なのか。温暖化ガス排出規制賛成派と反対派の対立はますますひどくなり、事態解決の糸口は見つからないだろう。

そして被害の範囲や規模だけはますます拡大して行く。

看板探し

橋下氏の政界退場表明によって慌てふためいている維新所属議員が多い事だろう。

元々日常活動が無くても勝てる看板を求めて、高額の公認料を払ってもと維新に群がったものが多い。そんな者たちは、目玉商品が無くなれば新しい看板を求めて奔走するだろう。ただ、今更彼らを受け入れてくれる党がどれだけあるのか。また、当選しやすそうな党に高い公認料を払って入れてもらうことになるのだろうか・・・。

またもガードレールの無い集団通学路での事故

またもガードレールの無い欠陥集団通学路で、小学生多数が暴走車にはねられて重軽傷を負った。

以前の記事にも書いたが、ガードレールの無い道路は集団通学路にすべきでは無い。集団通学路にするのであれば必ずガードレールを取り付けるべきだ。またもし、ガードレールを設置すれば対向二車線が確保できないのであれば一方通行にすべきだ。それをしないのは行政の怠慢と言っても良い。

May 18, 2015

橋下氏の敗北

大阪都構想が住民投票で否決され、橋下氏が政界引退に追い込まれた。

楽勝と思い込んでいた時期に切った大見得発言が、メディアで不利が伝えられ始めた終盤で再び取り上げられ、今度は自分を引き留めるための支持票を期待したのだろう。しかし結果は見込み違いの敗北。今更取り消しも出来ずやむなくの引退と言うことになった様だ。

橋下氏の敗北で、彼を支持する発言を繰り返してきた自民党の菅官房長官も大慌てで取り繕いの発言を連発しているようだ。この結果で菅官房長官の党内威信が低下するかもしれない。

いずれにしても、橋下氏が現体制ゆえの欠陥としてきたことは、関係自治体間で適切な調整を行えば現体制でも解消できることばかりだ。橋下氏が「東京と同じで無きゃ厭だ」「府は都より格が低いので厭だ」と言う思いからあれこれ騒いできたが、これでそれが終わり、じっくり腰を据えた話し合いで改革を進める事が可能な状況が出来るだろう。

橋下氏のように、個人人気に頼って始めから高飛車にけんかを売っていては話し合いは不可能だ。後継者達が理性的に話し合って問題に取り組むことを望む。

引退後の橋下氏は、またバラエティ番組に戻るのだろう。かつての国会の喧嘩将軍ハマコー氏が、引退後バラエティ番組で人気を博した前例もあることだし。

航空機乗っ取りテロの新手法?

CNNの日本語サイトに「飛行中の旅客機制御システムに不正侵入か FBIが捜査」(2015.05.18 Mon posted at 11:28 JST)という記事が掲載されている。

この記事によると、これまでに数回搭乗した航空機の飛行中に、持ち込んだノートパソコンで機内エンターテインメントシステムに侵入してこれを操作したという。また、乗っ取ったエンターテインメントシステムから、機内の中枢システムに侵入して機体の制御も行ったという。

これについては現在FBIが事実関係を含めて捜査中だと言うが、事実であれば操縦室に侵入しなくても機体の乗っ取りが可能だと言うことになる。また、一部の航空機では機内からインターネット接続も可能になると言う事も言われており、そうなればインターネット経由で機体を乗っ取り重要施設に突入させる様なテロも可能になるだろう。

現在のインターネットシステムには絶対安全は存在しない。いずれこのようなテロが起きるかもしれない。

May 17, 2015

ゆうちょ銀行の偽メール

ゆうちょ銀行の偽メールが来始めた。内容はこれまでの東京UFJ銀行やみずほ銀行を騙る偽メールとほぼ同じなのでだまされる人はいないと思うが、一応下記に引用しておく。

差し出し人;direct@jp-bank.japanpost.jp
差し出し人実アドレス;
idfjk.org (tradewinspublishinginfo.com [216.24.195.228]
タイトル;【ゆうちょ銀行】メールアドレスの確認

本文;
こんにちは!

最近、利用者の個人情報が一部のネットショップサーバーに不正取得され、利用者の個人情報漏洩事件が起こりました。

お客様のアカウントの安全性を保つために、「ゆうちょ銀行システム」がアップグレードされましたが、お客様はアカウントが凍結されないように直ちにご登録のうえご確認ください。

以下のページより登録を続けてください。

https://direct.jp-bank.japanpost.jp/tp1web/U010101SCK.do <http://www.hnwxkj.net/pk/>

――Copyright(C) JAPAN POST BANK Co.,Ltd. All Rights Reserved.――

補足;赤字部分が偽サイトのURL。表示されたアドレスのリンクをクリックするとこの偽アドレスにジャンプする。

偽サイトのURL情報;
Domain Name: HNWXKJ.NET
Registrar: XIN NET TECHNOLOGY CORPORATION
Sponsoring Registrar IANA ID: 120
Whois Server: whois.paycenter.com.cn
Referral URL: http://www.xinnet.com
Name Server: NS13.XINCACHE.COM
Name Server: NS14.XINCACHE.COM
Status: ok http://www.icann.org/epp#OK
Updated Date: 03-sep-2014
Creation Date: 01-dec-2013
Expiration Date: 01-dec-2023
登録者情報;
Registrar Name: XIN NET TECHNOLOGY CORPORATION
Address: Sino-i campus, 3th Floor, Block A2 No.1 Disheng West Street, BDA BEIJING, Beijing, China 100176, CN
Phone Number: +86.10.87128013
Email: domainadmin@xinnet.com
Whois Server: whois.paycenter.com.cn
Referral URL: www.xinnet.com
Admin Contact: Wendy Dong
Phone Number: +86.10.87128046
Email: donglingxiao@xinnet.com
Admin Contact: John He
Phone Number: +86 10 8712 8016
Email: admin1@xinnet.com
Admin Contact: Zhi (Daniel) Zhang
Phone Number: +86.1087128013
Email: zhangzhi@xinnet.com
Admin Contact: David Song
Phone Number: +86.1087128023
Email: songweinan@xinnet.com
Billing Contact: Zhenling . Wei
Phone Number: +86 10-87128008
Email: finance@xinnet.com
Billing Contact: HaiYan Yu
Phone Number: +86.10-87128018
Email: yuhy@xinnet.com
Technical Contact: Ling Feng
Phone Number: +86.10-8712812

補足;ネット上で検索してみると、 XIN NET TECHNOLOGY CORPORATION は昔からコンプライアンスが悪いドメイン提供業者として有名らしい。たびたび業務停止要求も出されているようだ。

May 12, 2015

オスプレイが東京に配備

米軍のオスプレイが2年後から東京の横田基地に配備されると発表された。

これは各地のオスプレイ反対運動に打撃を与える目的で日本側が誘致したものかもしれない。「東京にも配備されているのだから、配備に文句を言うな」と言うわけだ。

少なくとも、「沖縄にばかり負担をかける」という反対論を封じる口実には使われるだろう。

隣接していた立川基地が廃止されて以来、この地域では激しい基地反対運動が影を潜めている。オスプレイ配備でそれが復活する可能性については、現在の周辺の居住者状況を考えると小規模な反対運動にとどまるだろうと予想される。恐らくそれが誘致の背景にあるだろう。

韋駄天春台風

まだ5月というのに台風6号が接近中で、衰えずに台風のまま上陸の可能性もあるという。

この台風は来襲時期の他、その軌跡・速度も特徴的だ。

通常、今頃の台風は発生後そのまま西に進むことが多いのだが、今回は典型的な秋台風のコースを進んでいる。発生場所も秋台風と同じでやや東に寄った海域だ。

コースが秋台風と同じなのは、まだ梅雨入り前で偏西風が日本上空にあるためであり、発生海域が東寄りなのはその海域の海水の表面温度が例年より高いからだという。つまり、例年であれば夏を過ぎた9月、10月に現れる条件が夏前のこの時期に現れていると言うことだ。

これは何を意味しているのか?

台風発生海域の表面温度が、冬から春にかけて例年ほどには下がらなかったと言う事だろう。これが偶発的なものなのか、温暖化の影響で海水の表面温度が世界的に高くなっているからなのか、現時点では確かめられてはいない。しかし、温暖化の影響である可能性は高いし、そうだとすれば日本の台風シーズンの始まりが大幅に早くなる事を予告しているのだという可能性もある。

このまま温暖化が進行すれば超大型台風や超豪雨などによる気象災害が増えると予測だれている。また、海面上昇により、多くの農耕地や居住地が失われるとも予測されている。反原発派には気に入らないだろうが、日本全体の電力使用量を減らしてでも温暖化ガス排出量を大幅に削減すべきだ。

さらに言えば、家電の多機能大型化によって家庭の消費電力は増えるばかり。一人あたりの消費電力の上限を定め、超過分には高い税を課するようなことを考えても良いだろう。

May 09, 2015

メディアが作る風評被害と風評利益

火山活動の影響で観光地に閑古鳥が鳴くのも、ハンバーガーチェーンや牛丼チェーンが売り上げ不振に陥るのも、安売りのアパレルチェーンや北欧家具店が繁盛するのも、これらは全てメディアが作る風評が原因だ。

メディアが観光地の危険性や食品チェーンの売り上げ低下を針小棒大に報じると、メディアを鵜呑みにする者たちがトレンドに乗り遅れまいと一斉に足を遠のかせる。また逆に、メディアが人気があると報じるとやはりそれに乗り遅れまいと一斉に押しかける。行列が出来ると報じると、自分もそれに参加してトレンドに敏感であることを示そうとする。さらに、ブログやSNSへの書き込みで自分が時流に乗っていることをひけらかそうとする。

かくして風評は広がり、トレンドに乗り遅れまいとする人たちによって風評被害と風評利益も拡大する。

ウナギ味のナマズ

先日の新聞記事に、ナマズに油脂分が多い海水魚養殖用の餌を多量に与えることでウナギと区別が付かない味になると言うものがあった。

言ってみればメタボのナマズはウナギの味がすると言う事のようだが、研究している大学は、絶滅危惧種に指定されて稚魚の入手が困難になると予想されるウナギの代わりに蒲焼きなどで普及させたいと考えているとのこと。

ウナギ好きの日本らしい話題だ。しかし、ウナギ好きと言っても日本人の食べ方は蒲焼きのみと言っても良く、フライや煮込みなど多様な食べ方をする欧米とは大きく異なる。

一方、ナマズについても平賀源内がプロデュースしなかっただけで、蒲焼きを含めて古来から食べられてきている。現代の平賀源内がいれば上手にプロデュースして人気が出る可能性はある。欧米でもナマズは盛んに食べられており、特に米国南部では伝統料理とされているほどだ。

何もウナギもどきにしなくても、上手にメディアを利用して料理法などを紹介することでトレンディな料理にする方法はありそうに思うのだがどうだろう。

May 08, 2015

次は阿蘇?

木曽御岳、蔵王地蔵岳、安達太良山、箱根と火山活動が活発化して火口周辺立ち入り規制が出されている。このため地元の観光産業が影響を受けているそうだ。

これらに加え、今日は阿蘇山の直下で小規模な地震が発生した。阿蘇山は東海地方から紀伊半島、四国、九州を横切り九州西方海域まで続く大断層の上にあるので、今回の地震はこの断層によるもので火山活動は関係が無い可能性はあるが、時節柄「すわ噴火か」と騒ぐメディアが出て来るかもしれない。

もっとも、阿蘇山の噴火は頻繁に起きるので火口周辺には退避壕が完備されており、地元も慣れているので現実にはたいした問題はなさそうだ。にもかかわらず騒ぎ立てて風評被害を引き起こすメディアが出て来る可能性はある。そうなれば、売名目的でメディアに迎合して「大噴火の可能性がある」ともっともらしい説を述べる専門家も出てきて、風評被害を引き起こすことになるだろう。

風評被害はメディアが引き起こすもので、その様な無責任メディアに対しては何らかの規制手段が必要だと考える。

ボートピープル

私にとって「ボートピープル」と言えば、かつて戦争に敗れた南ベトナムから脱出しようとする大量の難民が思い出される。政治的弾圧やそれによる経済的な困窮から逃れようと、彼らは決死で小舟に乗って南シナ海に乗り出し、フィリピンやタイを経由して米国を目指した。しかし遭難して命を落とす者が少なくなかった。このため、米国と周辺国は救助に乗りだし多くを救助して米国に送った。

それから長い時間が経ったが、今、地中海に「ボートピープル」があふれて西欧諸国はその救助におわれている。現在のボートピープルはかつてのベトナムとは異なり、個人的な脱出行動ではなく仲介業者による商業的密航だと言われている。

彼らの出発地は、政治的混乱で内戦状態にある中近東のイスラム諸国や、中部アフリカの貧困国で、目的は経済的困窮からの脱出と報じられている。そしてこのような大量の脱出が続いている背景には、金を取って密航船を斡旋する業者の活動があると言われている。

大量のボートピープルの発生を止めるには、このような密航斡旋業者を摘発する事が有効だが、リビアなどの地中海南岸の出港地は政治的混乱で無政府状態にあり取り締まりは不可能だ。また、脱出希望者の大量発生の原因である経済的困窮も、中近東諸国の政治的混乱が主要な原因であり、これがイスラム圏の西欧化を推進できると西欧諸国が後押ししたイスラムの春がもたらした物であることは、西欧諸国にとっては皮肉なことだ。また、中部アフリカの政治的混乱は気候変動による干ばつなども大きく影響している。これもまた、欧米を中心とした先進国の温暖化ガス排出が原因である。

現状は原因を作った西欧諸国に、大量難民の流入という形で混乱が跳ね返って来ている形だが、これが原因で西欧諸国が社会的に大混乱に陥りかねない状況は日本にとっても対岸の火事とは言っていられない。今のところ中近東やアフリカでのプレゼンスが薄い日本を目指す動きは無いが、西欧諸国から難民の受け入れを迫られる可能性はある。

また、西欧の社会的混乱は世界経済の混乱をも引き起こし、日本経済に悪い影響を及ぼす危険性もある。中近東の内戦やアフリカの飢饉の緩和に向けた努力は、日本も自国の社会をまもるために行うべきだろう。

May 07, 2015

コーヒーやお茶を飲むと長生きする?

TVニュースや新聞社のサイトで、「緑茶やコーヒーをよく飲む人は1杯未満の人よりも病気になりにくく長生きする」と報じられている。

毎日新聞;「死亡危険性:緑茶やコーヒーよく飲む人 1〜4割低い」2015年05月07日 16時00分
読売新聞;「緑茶やコーヒー、よく飲むと心臓病などリスク減」2015年05月07日 14時55分
朝日新聞:「コーヒーや緑茶、1日数杯で長寿効果 19年間追跡調査」2015年5月7日11時31分

これらによると、緑茶やコーヒーに含まれるカフェインやカテキンが血管や呼吸器の働きをよくして病気になりやすくしているのでは無いかという。記事には含まれていないが、緑茶以外の紅茶や黒茶にもこれらは含まれているので同じ効果は期待できるだろう。

要は、長生きしたければソフトドリンクやアルコールばかり飲むなと言うことかもしれない。

May 04, 2015

腸内細菌で性格が支配される?

2015/05/03のNHKBS1で腸内細菌が精神状態に影響しているという細菌の研究成果を紹介していた。

それによると、腸内細菌の種類によってマウスの性格が変わるのだという。また、人間でも多種の腸内細菌を投与して様々な精神活動が変化する事を確認する実験も行われている。さらには、鬱病の治療に腸内細菌を利用する研究も始まっているのだそうだ。

腸内細菌が体調に影響することは以前から言われている。いわゆる「善玉菌」、「悪玉菌」だ。しかしこの番組によると、腸内細菌をこれまでのように単純に区分することは適当ではないようだ。

番組によると腸内細菌でもっとも重要なことは多様性だという。人間は進化の過程において様々な細菌を体内に取り込んで利用してきた。これは一種の共生で、難消化性食品の消化を助けるほか、細菌が分泌する様々な物質を吸収して体内の調整に利用しているのだそうだ。

体内のバランスが崩れ、細菌が分泌する物質が必要になれば、その細菌を刺激して増やし必要な物質がたくさん分泌されるように調整することすらしているかもしれない。その様な場合には、必要な物質を分泌する細菌を腸内にストックしておかなければならない。多様性が重要だというのはその様な意味だろう。

最近の事件などを見ていると、精神のバランスが崩れた者が起こしていると思える事例が多い。これなどは腸内細菌のバランスの崩れや菌の種類の少なさがもたらしている可能性もある。最近の除菌ブームでいわゆる雑菌との接触が減ったため、体内の細菌の種類が減っている可能性は十分にある。

子供の無菌培養も考え物だ。

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