フランスマクドナルドは好調
ハンバーガーのマクドナルドが世界的に不調であると伝えられている。しかし、数日前のBSワールドニュースで、フランスのマクドナルドのみは好調であると伝えていた。
好調の理由は、フランス人の食生活に合わせてメニューを変えたことにあるという。さらにロゴも赤地から緑地に変えてエコロジーやオーガニックのイメージを強調しているのだそうだ。これは「全世界どこでも同じ」というマクドナルドの戦略には反するものだが、フランスのマクドナルドは米国マクドナルドの直営ではなく、経営の自由度が高いので可能だという。
このような状況に対して米国マクドナルドの幹部は、「フランスを参考にして米国でもメニューの多様化を図りたい」と述べているが、それが実現するのか、あるいは米国以外のマクドナルドにも独自のメニューを開発させていくことになるのかは分からない。
メニューが全世界共通で、どこでも安心して同じものが食べられることで客を確保する、食材の共通化でコストを下げる、というのはマクドナルドに限らず米国系チェーンの基本戦略だ。しかし「どこでも同じ」ということが逆に客に飽きられる原因となっているのかもしれないし、地域の客の好みやその変化に対応できない状況を作り、業績を悪化させているのかもしれない。
グローバリゼーションは世界共通化、あるいは世界標準(通常米国流と言うことだ)に合わせると解説されることが多いが、それが通用しなくなっているのかもしれない。今後はむしろ、グローバリゼーションとは世界各地の独自の状況に対応すること、言い換えればローカライズに対応する能力をつけることと考えるべきなのだろう。
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