Johannes Brahms,Geistlich und weltlich/Svenska Kammerkören,(Simon Phipps)
CannonのEOS70DのTVCMのバックミュージックを調べていて行き当たったCD。「Shadow編」と「Wind編」があるが、「Shadow編」の背景に流れる混声合唱が気になって調べているうちにこのCDを見つけたのだ。
曲目はBrahmsの「七つの歌曲」の第1番「Rosmarin」(注)で、このCD以外にもいくつかの合唱団のものが出版されている。その中でこれが気に入ったのは、いかにも北欧の空気を感じさせる音色のためだ。
音色の特徴を一口で言えば、やや硬質な高音の残響が強調された作りになっていることで、中低音が効いた音色を好む人には不満かもしれない。しかしこれは、北方の冷涼で澄み渡った風を感じさせる。そしてこのような音作りはEstonian Philharmonic Chamber Choirなどの他の北欧の合唱団にも共通しているように思う。ABBAの高音で硬質な音にも共通性が感じられ、北欧に共通する好みなのかもしれない。
このCDは、中低音を重視する一般的な傾向を好む人には向かないが、NAXOS社のMusic Libralyでいくつかの合唱団の演奏が試聴できるので、興味のある方は聞き比べてみると良い。(「7つの歌曲」のURLはhttp://ml.naxos.jp/opus/185204)
CDの内容;
タイトル;ブラームス合唱作品集(Johannes Brahms,Geistlich und weltlich)
演奏;スエーデン室内合唱団/サイモン・フィップス指揮
(Svenska Kammerkören,(Simon Phipps) )
曲目;
1.二つのモテット「Schaffe in mir,Gott,ein rein Herz」 (作品29の2)
2.二つのモテット「O Heiland,reiß die Himmel auf」 (作品29の2)
3.二つのモテット「Warum ist das Licht gegeben dem Mühseligen」
(作品29の1)
4.三つの歌「Abendständchen」(作品42の1)
5.三つの歌「Vincta」(作品42の2)
6.三つの歌「Darthulas Grabesgesang」(作品42の3)
7.七つの歌曲「Rosmarin}(作品62の1)
8.七つの歌曲「Von alten Liebesliedern」(作品62の2)
9.七つの歌曲「Waldesnacht」(作品62の3)
10.七つの歌曲「Dein Herzlein mild」(作品62の4)
11.七つの歌曲「All meine Herzgedanken」(作品62の5)
12.七つの歌曲「Es geht ein Wehen」(作品62の6)
13.七つの歌曲「Vergangen ist mir Glück und Heil」(作品62の7)
14.五つの歌「Nachtwache I」(作品104の1)
15.五つの歌「Nachtwache II」(作品104の2)
16.五つの歌「Letzes Glück」(作品104の3)
17.五つの歌「Verlorene Jugend」(作品104の4)
18.五つの歌「Im Herbst」(作品104の5)
レーベル;Footprint Records
番号;FRCD 037
注;同じ歌詞(伝承詩)による女性合唱曲がR.シューマンにある。
「 Romanzen, Book 2, Op. 91,No.1 Rosmarin」
NAXOS MUSIC LIBRALY http://ml.naxos.jp/opus/88901
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