小保方氏記者会見の評価
昨日の小保方氏の記者会見は失敗だったと思う。
大組織に虐げられているか弱い女性という印象を与えようとした様子が見えたが、萌え系のファンと芸能メディアはともかく、研究者や科学者に対してはかえって不信を植え付けたように見える。原因は、小保方氏の弁護人自身がインタビューに答えてコメントしていたとおり、科学的根拠の説明が無かった事につきる。
科学的発見や発明には、第三者によって実証(再現)可能な事実が不可欠だ。科学誌における偉大な科学理論は、全て第三者による実験や観測によって実証された事によって広く認められるようになった。小保方氏の主張するように「私がやればできるんです」ではダメなのだ。
小保方氏が現状を抜け出すためには、これまでの記事にも書いたように、実験記録の全てを公開して第三者の検証を受けることが必要だ。秘密の研究も書かれているから公開できないなどと言っていられる状況ではない。そんなことを言っていては言うことがいい加減で信頼できない人物とのレッテルが貼られてしまう。第三者による検証を行えば、小保方氏が影響がないとして見落としていた必須要素を見つけてくれるかもしれない。そうなれば、報告書が不完全であったが、少なくともSTAP細胞はできていたと言うことになり、小保方氏が虚偽の発表をしたと言われる状況からは抜け出せる。データー管理がいい加減で信用できない研究者という評価が固まるが、チャンスは少なくても下級研究者としては採用してもらえるかもしれない。
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