安全第一
ワイドショーでは韓国での沈没事故に関しての話題で持ちきりだ。何となく歯切れの悪い報道しかしにくくなっている小保方事件に比べ、こちらはひたすらたたけばよいので気楽にできるからだろう。
それにしても、事故の原因がコストカットにあることが明瞭になりつつあるのは情けない。安全対策に関する経費は直接には収益を生まないので、毎日経営に腐心する経営者にとっては最初に切り詰めたくなるところではある。しかし、過度の経費カットが重大事故に結びつき、その損害賠償や顧客離れよる損失で一気に倒産することも少なくない。
「安全第一(Safety First)」とは確かデュポン社が事故等による損失に苦しんだ末に出した結論だったと思うが、経費をかけても安全を最優先にする方が損失が少なくなり経営上も有利である事を端的に表現している。安全にかける経費は、企業自身、労働者、顧客を含む取引先等の全てにとって保険料のようなものだ。安全経費の切り詰めが「一銭惜しみの百銭失い」にならぬよう、経営者は肝に銘じておかなくてはならない。
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