北朝鮮製無人機?
先日報道された韓国が北朝鮮製無人機とする機体の写真と解説を見て感じた事がある。
まず、写真の機体には動力として模型用エンジンが取り付けられていた。子供の頃にあこがれた、Uコンやラジコンの模型飛行機に使われていたものと形状がほとんど変わっていない。日本製の模型用(おそらくグロー)エンジンかなと思ったが、それを確認する記事(「北」無人機に日本の模型用エンジン…燃費よく)が読売新聞のウエブサイトに出てきた。
また、外形や作りがかなり粗雑であまり熟練していないものが作った模型飛行機程度に見える。つまり今回報道された「無人機」は大型模型飛行機と同等と考えて良い。
さらにまた、GPSなどを使った自律飛行技術は研究者や一部の模型マニアが開発を進めており、すでに模型飛行機や模型ヘリコプターを使った災害地や火山の写真偵察や放射線測定などが試みられている。
と言うわけで今回の北朝鮮製「無人機」は特別に高度な技術を使っているわけではない。むしろ日本を含む大半の国は、軍事用無人機を作る技術をすでに有していると言うべきなのかもしれない。
模型用エンジンにはレシプロのほか、ジェットエンジンもあり入手に制限はない。GPSやマイクロコンピューターも簡単に入手できる。模型飛行機サイズの無人機は、使用している材料(木材、布、プラスチックがほとんどだ)のためもあってレーダーには捕まりにくいだろう。日本国内の過激派やテロリストが、そのようなパーツを使って無人攻撃機を作らない事を祈ろう。
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