シリア内戦は三つ巴に
シリア内戦はますます混迷の度合いを深めている。このところイスラム強硬派の武装組織が勢力を増し、イスラム穏健派の武装組織との間で激しい支配地域争いを繰り広げていることが報じられている。和平会議での反政府側の主導権を争っている面があることは言うまでもない。いまや世俗派の政府とイスラム穏健派反政府勢力、イスラム強硬派反政府勢力の三つ巴の内戦と言って良さそうだ。これは米国や西欧諸国が望む、イスラム穏健派による民主革命という図式からはかけ離れた状態だ。
シリア以外にも、イラクやエジプトでも混乱が深まっている。中東情勢はますます米国が望む方向から離れて行くようだ。このまま西欧諸国や周辺国への米国の影響力が低下を続けると、かつてベトナム戦争でそうしたように「あとは勝手にやれ!」と言って投げ出すことがあるかもしれない。
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