ISON彗星は生きていた
2013/11/29早朝に、消滅したと伝えられたISON彗星はまだ生き残っているようだ。
2013/11/30 0:25分現在、NASAのウエブサイトに「Comet ISON May Have Survived 」という記事が画像とともに掲載されている。また、SOHOのウエブサイトの「Comet ISON: Faded Glory」という記事には、いったん消滅したISON彗星が、再び輝きを増しながら太陽から遠ざかってゆく様子を捉えた動画(NASAのものはこちらの転載のようだ)が掲載されている。
と言うわけで、どの程度に増光するかは予想しがたいが、まだ天体望遠鏡を購入した人にはそれを活用するチャンスがありそうだし、肉眼でも見えるかもしれない。
私も、古い大口径夜間用双眼鏡のほこりを払って観察してみよう。
追記(2013/11/30);
実は今回のように太陽に近づきすぎた彗星が蒸発して消滅するのは、珍しいことではなく毎年数回は起きているようで、コロナグラフなどの太陽観測装置で記録された動画が時折公開されている。確か昨年の事だと思うが、一ヶ月のうちに三回もの消滅があり、その様子を記録した動画がSOHOかNASAのサイトに掲載されていたことがある。
このような太陽表面に近づく彗星は英語では「Sun Grazer(太陽をかすめるもの)」と呼ばれている。日本語で言えば「火取り蛾彗星」というところだろう。
追記(2013/12/03);
NASAのサイトに、ISON彗星が近日点通過後に一度光度を増した後にばらけて薄れていく様子が掲載されている。
記事;NASA Investigating the Life of Comet ISON (2013/12/02付け)
残念ながら双眼鏡程度での観察は無理なようだ。
Recent Comments