紫外線不足の害
「ビタミンD不足:北日本は長時間の日光浴を」と言う記事を毎日新聞が出している。別記事で書いたように、紫外線が不足するとビタミンDの体内合成が減少し、骨の発育が阻害されて変形する「クル病」になる危険があると言われている。特に発育が盛んな赤ん坊や幼児にはビタミンD不足にならないよう注意が必要だ。
また、順天堂大学などの研究チームが、過剰ダイエットとビタミンD不足により連枝が減少して年齢とともに不妊になる可能性があると報告し散るとの報道もある。栄養不足とビタミンD不足が重なるとクル病の危険も増す(注)。子供時代から、ビタミンD不足にならないために適度な紫外線を浴びる必要があるようだ。
注;背中や手足の骨が曲がる「クル病」は栄養不足の時代には珍しくもなかった。
私の世代の子供時代は戦後の食糧不足の時代だったので「クル病」が警戒されていた。そのため「クル病」予防の目的で、小学校で尽きに何度か「肝油」(鮫の肝臓に含まれる油で、ビタミンDが多い)を飲まされた。後には甘く味付けした「肝油ゼリー」になったが、それ以前は不味さち臭さに閉口したものだ。これは食糧事情がよくなった小学校高学年になる頃まで続いた。
補足;このような報道が重なると、「トクホ認定ビタミンD強化食品」が流行するかもしれない。
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