韓流ドラマが減らない理由
ネットの掲示板でさんざんに非難され、反対デモまで起きた韓流ドラマのBSでの放送はいっこうに減っていないようだ
もっとも番組表を見ると同じドラマが繰り返し再放送されている様子で、名前を見るのが三回目や四回目という物まである。ただし、同じ事は日本製の旧作ミステリドラマにも言え、同じ番組が繰り返し放送されている。酷い場合には、同じシリーズが似たような時間帯で違う局から放送されていたりもする。煎じ詰めれば韓流日流を問わず同じ番組が何度も再放送されていると言うことだ。
その理由は放送時間帯を見るとよく理解できる。つまりこのような再放送番組は、ショッピング番組の主なターゲットである主婦たちが家事に忙しい時間帯に集中していると言うことだ。あけすけに言えば、これらの番組は局も見られることを期待していないのだ。
以前、BS放送はショッピング番組ばかりで存在価値が無いという批判があり、それに応えるため総務省がショッピング番組の放送時間比率のガイドラインを出したことがある。つまり、現在でもBSは時間単価を高く売れるショッピング番組が重点で、ターゲット層が忙しい時間帯(売り上げが期待できない時間帯)に韓流ドラマや旧作ミステリードラマのような低原価の番組を流すことで、低経費でガイドラインをクリアしようとしているのだろう。見られることがある程度期待できる19時~22時に比較的まともな番組が集中し、深夜には若者向けのアニメが集中していることもそれを裏付けている。
放送する側が見られることを期待していないのだから、中身をとやかく言うのもばかばかしいようだ。もっとも、最近は非難することも飽きられているようなので、韓流ドラマ放送を非難するのも一過性の流行だったのかもしれない。
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