酷暑の原因は少雨?
今日(2013/08/13)も、天候不順気味の北海道以外の各地で酷暑となっている。その酷暑の原因について思いついたことを書いてみたい。
それは、内陸の山間地でも高温になっていることだ。これまでこのような地域ではフェーンが発生しにくかったのにもかかわらず、今年はフェーンによる高温ではないかと思われる例が多い。
私はその原因として少雨があるのではないかと考えている。というのは、従来内陸の山間地では風が山林の上を通過する間に木々や地面からの蒸散作用によって冷却され、谷間や小盆地に吹き下ろしても到達温度が低かったのではないかと考えられるからだ。しかし今年は少雨のため地面などからの蒸散が少なくなり、山林上を通過しても冷却されず、むしろ加熱されるような状態ができているのではないかと考えている。その根拠は、従来高温で話題になることが少なかった紀伊半島中心部の上川村や四国の四万十市内陸部などで高温が記録されていることだ。
この観点から見ると、関東平野など内陸平野部についても同じような現象があるのかもしれない。かつては水田や畑が広がっていた田園地域では、そこからの水分蒸発によってその上を通過する空気が冷却されて温度上昇が和らげられていた。しかし都市化による田畑の減少、またハ栽培用ビニールハウスの増加などによって、水分が蒸発できる面積が減少して蒸発熱による冷却作用が少なくなった結果、高温になりやすくなったとも考えられる。少雨による地面の水分量の減少は、冷却作用をさらに減少させるだろう。
また、風上にある大都市のエネルギー消費による空気加熱も考慮すべきだ。使われた電力や燃料などのエネルギーは、最終的にはすべて熱になるからだ。
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