選手の健康が心配な甲子園の大気汚染
夏の甲子園大会が始まったが選手の健康が心配だ。
心配する理由は暑さではない。暑さは様々な方法でそれなりの対処ができるからだ。
それよりもこの夏の大気汚染のひどさだ。これが選手や応援団の健康に害を与えなければよいのだがと心配しているのだ。
神戸の自宅からみると、今日も風景は真っ白で2Kmも離れていない港がかすんでいる。テレビ画面で見る甲子園の背景も真っ白でほとんど何も見えない。原因はスモッグで最近話題の微粒子以外にも多種の汚染物質を含んでいるはずだ。これらの汚染物質は夏の強い太陽光に照らされると酸化性物質(いわゆるオキシダント)を生成し、これがさらに他の物質を酸化すると発がん物質など種々の有害物質が生成する。これはまさに昭和40年代から50年代にかけて、種々の被害を与えた光化学スモッグだ。
現在はなぜか微粒子のみが話題になり、大気中の有害化合物濃度は無視されている。オキシダントや発がん性物質濃度を取り上げると、大騒動になるほど濃度が高いので伏せられているのでなければよいのだが。当時は有害物質濃度が常に監視されていて、規定値を超えると光化学スモッグ注意報や警報が発令された。そして、極力屋外に出ないようにと勧告れ、工場や発電所はボイラーの稼働率を下げるか停止するよう求められた。白くかすんだ風景を見ていると、当時を上回る汚染状態なのではないかとの疑問がわく。
いずれにしても球児や応援団の大気汚染被害が心配な夏ではある。
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