3,4とばしで8?;テレビの将来
NHKが2020年から8Kテレビの本放送を始めると報じられている。(読売オンライン「高画質「8K」放送、2020年から…NHK」)
この記事によると4Kテレビの試験放送を2014年から民法で、8Kテレビの試験放送を2016年からNHKがともにCSで行うという。ただしCSは契約者が少ないので、2020年から8K放送をBSでも行うそうだ。
こんな記事を読むと、最終的に本放送は4Kをとばして8Kになるのではないかと言う気がする。
2K(ハイビジョン)の普及には10年以上かかり、最終的には放送方式の変更という強制が必要だった。家電メーカーの事業としては展開に失敗したと言って良いだろう。
また、メディアがさんざん持て囃した3Dテレビは(何度目かの)大失敗に終わった。さらに家電メーカーが推進しようとしている4Kは、NHKが推進しようとする8Kとの競合が露呈した。
4Kが高画質を宣伝しても、より高画質の8Kがすぐ後ろに控えている状態ではどれだけ訴求力があるだろうか?2,3に続いて、4もまた失敗に終わる可能性が見えてきた。4Kの本放送計画がない現状では4とばしも十分にあり得る。
追記(2013/07/12);
テレビ放送の可能性はともかく、4Kや8Kのような高解像度での大画面は、CADや科学技術用ワークステーションのモニターとしての需要は十分にありそうだ。一般家庭のテレビ用としてこのような高解像度パネルが普及すれば、これらの用途に向けたモニターの価格も下がり歓迎されるだろう。
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