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April 2013

April 30, 2013

国際政治感覚がない政治家たち

前都知事は国際政治感覚を全く持ち合わせていなかったが、現都知事も似たり寄ったりのようだ。

ニューヨークタイムスの取材に答えて、イスラム国に対する蔑視感情を露呈しオリンピック招致に致命傷を与えたようだ。米国人イスラム教徒によるボストンの爆弾事件を受けて、イスラム教国をけなせば好評だと思ったのか。あるいは明治維新以来続く西欧キリスト教文明崇拝が染みついているのか。外国と言えば米国しか眼中になく、米国にこびることしか考えられないのか。いずれにしても視野が狭く単眼視的であることには間違いがない。

米国の新聞社によるインタビューであるので、キリスト教原理主義が強く反イスラム感情が従来にも増して高まっている米国受けを狙ったのかもしれないが、国際政治を心得ない愚かな振る舞いだ。

April 27, 2013

渋滞原因は救急車

狭い道で患者を収容中の救急車が車線をふさいでいるための渋滞は珍しくもないが、これは緊急走行中の救急車が原因で渋滞しかけたというお話。

新神戸トンネルの南行きに入ると前方の追い越し車線に点滅する赤色灯が見えた。近づいてみると救急車だった。また、サイレンの音も聞こえたので患者を搬送して緊急走行中だと分かった。しかし緊急走行中とはいえ、その走行速度は約80km。

このトンネルは60km/hが制限速度だが、長い下り坂でアクセルを踏まなくても速度が上がるため、走行車線を走る車は80km前後が一般的で、追い越し車線を走る車は100~120km/hが多い。このため、救急車の後ろにはすぐに行列ができてしまった。しかし走行車線の車両も救急車と同じ速度で走っているため、追いついた車が走行車線側から抜くこともできず、結局出口まで団子状態が続いた。

緊急走行中の救急車が追い越し車線をあけて、他の車に進路を譲りながら走る訳には行かないだろうし、一般道路を緊急走行するときの上限速度も内規で定められているのだろう。しかし後方を走りながらなにやら可笑しくなって笑ってしまった。

誰が悪いのでもないが、こんなことが原因での渋滞も起こりうるというお話。

April 26, 2013

インターネットが社会を分裂させる

近頃、インターネットの普及が社会を分断し、分裂させるのではないかと考えるようになった。

というのは、インターネットによって簡単に望みの情報を得られるようになった結果、人々が自分の好みに合う情報だけを集め、意に沿わない情報はないものとしてしまう傾向が見られるからだ。異なる意見を持つものたちが、それぞれに自分の気に入る情報だけを集め、それが世の中の大勢だと信じようとする。これは自分の意志による情報分断であり、社会を分断し分裂させることにつながる危険がある。

これまで情報伝達の中心であったマスメディアでは、気に入る情報も気に入らない情報も一度に入ってくるため否応なしに全体像が見えるのだが、インターネットでは気に入らない情報からは目をそらしていられる。これは異なる意見を持つものが互いに排除しあう状況を生み、グループの間の対立を深めることにつながる。

これは社会全体にとって危険なことだと思う。

April 24, 2013

五月は暑い?;トンデモ科学者の当たらぬ八卦

今月の上旬に「四月は寒い?」という当てずっぽう記事を書いたが、どうやらその通りになってしまったようだ。

この冬からのひと月交代のパターンで予想すると、五月は暑く六月は寒い、七月がまた暑く八月が寒いことになる。もっともこれはトンデモ科学者の当たらぬ(あえて「も」は省く)八卦だ。

六月は早生米の花芽形成期だろうから、この時期が寒いと不作になりそうだ。また、七月に温度が高すぎると実入りが悪くなるとも言う。そうならないことを祈ろう。

追記(2013/05/02);
4/27に出た中期予報によると五月の第一週は冷えるとのこと。その後は平年並みまたは若干寒いのだそうだ。これによると暑くなることはなさそうだが、連休中にピークを迎える田植え時期とその直後の時期の低温が、苗の定着に悪影響しないかが気がかりだ。また、夏野菜生産の中核を担う高冷地では苗に被害が出ているという情報もある。春から夏にかけて、野菜が値上がりするかもしれない(これもアベノミクス効果か?)。

高層気象図を見ると、日付変更線を挟んで±60°の範囲では西風がばらけて寒気が中緯度まで拡散している。日本ばかりではなく、米国中西部でもこの数日に大雪が降ったりしているのはこれが原因だろう。

April 21, 2013

ブログエディタ

私はこのブログを「xfy Blog Editer LITE」で書いている。JUSTSYSTEMが無償で公開していたものだが、有償版の販売終了に伴って無償のこちらも更改終了になっている。

そこで代わりによいものがないかと思っているのだが、今のところ見つかっていない。

このエディタにも欠点があるのだが、過去に掲載した記事を丸ごとローカルに保存できる点が便利だ。これによって、オフラインでも記事の内容を点検して修正することができる。過去の記事を訂正したり、関連記事を引用したり補足を追記したりすることが多い私にはこれがありがたい。

というわけでオフラインで記事管理ができるものを探しているのだが、これが見あたらない。ほとんどの人は次々に新しい記事を作ってゆくので不便を感じないのか、ネット上で人気があり推奨されているエディターにはこの機能がないのだ。

Windows Live Writerもよく推薦されているが、オフラインでの記事保管や管理機能がないため、参照したり引用したりしたい記事はその都度サイトからダウンロードしなければならないのが不便だ。何かよいものはないのだろうか?

April 20, 2013

揺れるアジア

と言っても地政学的な話ではない。地震の話だ。

このところアジア大陸内で強い地震が頻発しているような気がする。ジャワ島周辺からパプア・ニューギニア一帯は以前から強い地震が多い地域で増えたかどうかははっきりとは言えない。だが最近は、西はパキスタン北部からアフガニスタンやイランにかけての高原地帯で、東はスマトラ島周辺、中国の四川省や雲南省、そして日本や台湾の周辺でも強い地震が頻繁に発生している。

いつからかとは私にははっきりと言えないが、インド洋大津波を起こしたあの地震以来多くなったような気がする。もちろんこれは、データに基づかない素人の感覚なので間違っているだろう。「しかし次はどこだ?」と疑心暗鬼になるには十分だ。

ただ、何となくというレベルの話だが、中国の中原から東北にかけてとヒマラヤ山脈の周辺が空白地帯になっている感じがする。これらの地域も、過去の例を見ると大地震がないとは言えない。特にヒマラヤ山脈周辺で大地震が起きると、温暖化で増えたと言われる氷河湖の決壊でも大惨事になりかねない。油断せずに、備えはしておいてほしいものだ。

平凡な打者になったイチロー

この2~3年、イチローがぱっとしない。

特に、タイミングを外されて大きく泳いで三振する姿が目に付く。三振を取るのが難しい打者と言われた、以前には滅多になかった姿だ。

全く平凡な打者になってしまったように見えるイチロー。何がどうなっているのかは素人には分からないが寂しい限りだ。

April 13, 2013

久しぶりの有感地震(2013/04/13)

今朝(2013/04/13)の地震は、神戸では久しぶりに揺れた地震だった。地震が少ない神戸でも年に何度かは有感地震があるのだが、ほとんどが震度1で何か作業をしていると気付かない。

今朝は、その20分ほど前にトイレに起きてそのまま寝付けずにいたので揺れ始めてすぐに気がついた。初期微動は大きかったが、5秒ほどしか続かなかったので近い地震で話題に上ることが多い巨大地震ではないと分かった。揺れ始めてしばらく経ってから緊急地震放送が始まったのはご愛敬だろう。

震源地は淡路島南部だが、ここは微小地震が多発する紀淡海峡に隣接している。紀淡海峡から紀伊水道にかけては、中央構造線が通っているせいか地震が多いのだ。去年から和歌山県北西部の湯浅町周辺でやや大きな地震が多発していたので、その延長上に連なる現象かもしれない。

後で気象庁の地震情報をチェックしてみると、淡路島の地震のすぐ後で三重県でも小さな地震が起きていた。紀伊半島を挟んでちょうど反対側に当たるので、これも関連があるかもしれない。

トンデモ科学者の疑問;宇宙編12

今日(2013/04/11)に放送された「コスミック・フロント」フロントを見ていていくつかの疑問がわいてきた。そこで例にょって「トンデモ理論」を展開してみた。

今回のテーマは宇宙の始まりと終わりで、通常物質とダークマター、そしてダークエネルギーが宇宙の終わり方に大きく影響する事を説明していたが、それを聞いているうちにいくつかの疑問がわいてきた。

それは、
1.可観測宇宙138億光年の意味は?
2.ダークマター総量は変化しているのか?
3.ダークマターの実態は?
4.ダークエネルギーの正体は負エネルギーではないのか?
などだ。

1.可観測宇宙138億光年の意味は?
まず、半径138億光年と言われる「宇宙の大きさ」の意味だ。これについては、「一光年=光が一年に進む距離」と言うよりも、「一光年=一年」として遠さよりも古さととらえる方が良い。番組中でも「遠くを見ることは過去を見ること」と説明されている。従って「宇宙の大きさが130億光年」は幾何学的な距離ではなく、時間的な距離と解釈すべきだろう。
ところで、一般に、観測可能な宇宙の形は球で表されている。しかし可観測宇宙の限界はユークリッド幾何学的に見ると金平糖のように凹凸のある球形と見る方が良いかもしれない。宇宙の開闢まで、一光年の長さがユークリッド幾何学的に同じである保証がないからだ。理由は、重力場によって光が曲げられるレンズ効果が、真空中の光速がユークリッド幾何学的には必ずしも一定でないことを証明していることによる。そして、宇宙空間の重力場はミクロ的にだけではなく、マクロ的にも均一ではない。したがって、可観測宇宙の限界までの距離は、「光年」では均等であるが幾何学的にはそうではないだろう。

2.ダークマター総量は変化しているのか?
以上の議論から、宇宙は幾何学的に見ると時間的に均一ではない可能性がある。だとすれば観測点によって宇宙の様相が異なる可能性もある。これは言い換えると観測可能な宇宙の範囲が、観測者の位置によって異なる可能性があると言うことだ。
これは宇宙の果てがビッグバンの時点だと言う一般的な説明からは、おかしく見えるだろう。しかし中心と表面を入れ替えて、観測者の位置が宇宙の表面であり、ビッグバンの時点が中心だと考えればさほどおかしな事ではない。この場合、観測する方向を変えることは、表面を移動することと等価になる。
この場合、三次元で考えればビッグバンを中心とする半径130億光年の宇宙は一つしかないが、四次元で考えればいくつでも存在しうる。そしてそのそれぞれは独立した宇宙ではなく、同じ宇宙の可観測範囲が異なる視点に対応づけることができる。そう仮定すれば、膨張速度が変化している事について単純な原因が推定できる。
それは、ダークマター,ダークエネルギーの分布が一様ではなく、かつそれらが流動していると言うことだ。この流動によって、可観測宇宙にダークマターやダークエネルギーが出たり入ったりしていると考える。そうすれば膨張速度が、時間的に一様ではない事を説明できる。またこの考えによれば、通常物質、ダークマター及びダークエネルギーの比率が変化している事の説明も付く。
番組中では、総量の時間的変化については明確な言及がなかった。また、通常物質とダークマター、そしてダークエネルギーの量の変化の理由についても説明がなかった。宇宙外との出入りを否定すれば、相互に変換がある事を想定しなければならないが、それらの可能性の有無についても全く言及がなかった。しかし、我々に見えているのが宇宙の一部に過ぎないとすれば話は簡単になる。

3.ダークマターの実体は?
ダークマターの正体については様々な説が立てられているようだが、その一部は微小ブラックホールかもしれない。
以前何かで紹介されていたが、素粒子より小さいブラックホールも存在しうると言う説がある。これはあまりに小さすぎて素粒子も飲み込めない為、成長もしないのだという。そのような微小サイズのブラックホールは、個別に観測することは不可能だろう。ただ、大量に存在すれば重力によって検知できる可能性はある。これは、直接観測できないがそれによって発生している重力は観測できるというダークマターの特性に一致する。

4.ダークエネルギーの正体は負エネルギーではないのか?
番組中では、ダークエネルギーによって重力に対抗する作用が働いており、ダークエネルギーが(絶対的に、あるいは相対的に)増加していることが、宇宙の膨張速度増大の原因だと説明していた。だとするとダークエネルギーとは負のエネルギーであると考えられる。
通常物質もダークマターも、ともに正の値を保つ質量だ。それ故、この両者の間には引力が働く。しかし引力方程式が示すように、質量が正の物体と質量が負の物体の間では引力が負になる。つまりこれは斥力だ。ダークエネルギーが負のエネルギーであれば、アインシュタインの式;e=mc^2より質量も負になる。これはつまり「負物質」だ。

(注)「負物質」は、エネルギーが正で電荷のみ「正物質」とは逆の「反物質」ではない。また、「負物質」は、「正物質」、「反物質」のどちらとの間でも斥力が働く。従って、存在するとすれば宇宙空間内で偏在化するだろう。

先に述べたダークエネルギーの増大は、可観測宇宙が「負物質」が多い領域に入り込んでいる、あるいは宇宙規模の流動によって「負物質」が可観測宇宙に流れ込んできているとすれば説明できる。宇宙は可観測宇宙だけではない可能性があるのだ。

(注2)通常物質は、重力によって発生する空間の曲率が正であり、負物質は、空間の曲率が負。ただし曲がった空間を通過する光は、どちらも同じ向きに曲げられる。つまり重力レンズ効果は同じだ。

(注3)以前から、この宇宙に「正のエネルギー」しか存在しないことに疑問を抱いてきた。対称性を考えればエネルギーにも正負両方があっても良いのではないかと言うわけだ。正負のエネルギーが同時に存在したとすれば、ビッグバン直後に消滅してしまうと言う指摘もあるだろうが、正負のエネルギーが不均一に生じたため、エネルギーが消滅する前にそれぞれが多い領域でそれぞれの素粒子が生成したと考えればよい。素粒子になってしまえば斥力が働く為消滅しにくくなる。

最後に超特大の「トンデモ理論」を一つ。
エネルギーの値を負にすることは時間を虚数にすることによってもできる。これが何を意味するのかは今のところ分からない(と言うより深く考えてみたことがない)。

デジカメ写真の発色性;用紙銘柄による差異

以前の記事「Canon EOS6D(5);色の再現性」で用紙によって発色に差があることに触れたが、今回Elecom社製の「Canon対応用紙」と「Epson対応用紙」を入手したので、どれほどの差があるのか比較してみた。

今回使用したのは、
1.キャノン 写真用紙・光沢 ゴールド
2.Elecom 超光沢の写真用紙
3.Elecom 光沢ハガキ L06 エプソンプリンタに対応!
4.Elecom 光沢はガキ L05 キャノンプリンタに対応!
5.富士フイルム 画彩 写真仕上げPro
6.ナカバヤシ Digio 超厚手デジカメ印画紙

で、用紙サイズは「ハガキ」を用いた。

使用プリンタは「Canon Pixus MG6230」で、同じ画像をWindows フォトビューワーを使用して印刷した。

各用紙の推奨印刷設定は次の通りだが、設定メニューにない項目は近いと思われるものを選択した。
1.「写真用紙 光沢ゴールド」、「標準」;(用紙選択で自動設定)
2.「スーパーフォトペーパー」、「きれい」
3.「光沢紙」、「標準」
4.「光沢紙」、「標準」
5.「プロフォト/スーパーフォトペーパー」、「指定無し」
6.「スーパーフォトペーパー」、「指定無し」

(注)MG6230には「プロフォトペーパー」や「スーパーフォトペーパー」という設定はないのですべて「写真用紙 光沢」とし、印刷品質の指定がないものは「標準」とした。

印刷後一時間ほど乾燥して色を安定させてから、Canon F8600スキャナで取り込んだ物が次の画像だ。取り込み条件がぶれないよう、4枚一度に取り込んでいる。取り込み時の自動調整機能は全て「OFF」にしている。

印刷したものをスキャナで取り込むと差が分からなくなるのではないかと予想していたが、結果はむしろ差が強調されている。

色調に関してどれがよいかは好みの問題だが、銘柄によってかなりの差がある。ただし、なぜか「Elecom Canon対応用紙」だけが飛び抜けて色がくすんでしまっている。また、{キャノン 写真用紙・光沢ゴールド」だけが青味で濃くなるようだ。これは奇妙なことだ。

April 11, 2013

四月は寒い?

今年の陽気は振れ幅が大きい。

一月は暖かく、二月は寒かった。そして三月は暖かったが、四月は再び寒いのだろうか。

例年「そめいよしの」が散ると、25℃を超えて汗ばむような日が混じり始めるものだが、今年は寒い日が続いてまだその気配もない。

今日(2013/04/11)もまた冷たい北風が吹いていて、外出にはコートが必要だ。

これもまた、温暖化ガス増加の影響なのだろうか?夏から秋に、暴風雨や豪雨の被害が続出しなければよいのだが・・・・。

追記(2013/04/11);
とは言いながら、散歩に出てみるとあちこちで「平戸つつじ」が咲き始めている。昔の感覚だと連休の一週間ほど前からなので、今年はずいぶんと早い咲き始めだ。これも三月が暖かかった為だろうか?

それにしても、今日は冷たい北風が吹いて寒い。冬用の薄手のコートを着て5kmほど歩いたが薄汗もかかなかった。

後続記事;「五月は暑い?;トンデモ科学者の当たらぬ八卦

北朝鮮ミサイル;次の発射が東向きである理由

北朝鮮が次のミサイル発射準備を東海岸で進めていると報道されている。中長距離ミサイルを東に向けて発射すれば当然本州上空を通過することになるので、これが日本に対する威嚇であると主張する政府の意向に沿って、危機感を煽る報道が過熱しているようだ。

もっとも、発射する方向は東しかないことは少し考えてみれば簡単に分かる。まだ若い金正恩政権の権威を示す為、何とか米国から譲歩を引き出したい北朝鮮だが、これまでの経過は思わしくない。対イスラム戦争で余力が無かった前政権とは異なり、現政権はほとんど譲歩しなかったからだ。

しかし、今更米国の譲歩を得られないまま引き下がれば、金正恩氏と対米強硬発言を進めた政権内勢力の体面は丸つぶれになる。だから強硬発言をエスカレートさせるしか今の北朝鮮には道がない。それほど追い込まれているのだ。

だから、今回のミサイル発射も「やるぞ!やるぞ!」とさわいで見せていると思われる。今後韓米が譲歩するとは考えられないので、しばらく引き延ばした後に発射に追い込まれるだろう。

その場合、些細なミスで先制攻撃と見なされる可能性がある南に発射することはあり得ない。実際の戦争になれば、北朝鮮に勝ち目がないことは彼らも分かっているからだ。中国が参戦する見通しなしに、北朝鮮側から全面戦争のきっかけになる様なことをする可能性は少ないからだ。

そこで安全な方向はと言えば、これは東しかない。中国やロシアに落下させるわけにはいかないので、西や北は論外だからだ。東であれば手違いがあっても自爆させる時間的な余裕があるし、万が一日本に被害が出ても即時開戦と言うことにはならない。日本は韓米が攻撃された場合に即時反撃する対象地域ではないからだ。

と言うわけで、北朝鮮にとって発射可能な方向は東しかない。またこれは、敗戦後半世紀以上の実績から脅せばすぐに譲歩する(*)と見られている日本人を利用して、米国から譲歩を得ると言うごくわずかな可能性も期待しているだろう。

(*)人質事件などで、日本人の生命の安全が最優先として、当事国に譲歩を求めよという報道ぶりから明らかだ。
攻撃圏内にある日本の地名を例示したようだが、それについて日本のメディアが大騒ぎして日本人の恐怖を煽る事を期待しているのかもしれない。それによって日本人が米国に譲歩を迫る可能性があると見ているのだろう。米国が日本の譲歩要求に応えるとは思えないが。

April 10, 2013

風力発電塔が倒壊する理由

強風でまた風力発電塔が倒壊したと報じられている。集計はしていないが、毎年数基が強風で倒壊しているのではないだろうか。これは事故頻度としては異常に高いと言わざるを得ない。

倒壊する度に、製造会社から「設計上強度は十分にある、原因は不明だ」というコメントが出るがその後どのように原因究明が進められ、どのような改善策がとられたのかという点については報じられたことがない。このため、改善の実情は知ることができないのが残念だ。

ただ、倒壊の原因として風による振動があり得るのではないかという気がする。強風で風車に加わる圧力とそれによる塔体の曲げ応力については、見積もりやすいので詳細な検討が行われているだろうが、風車と塔体の風下側にできる渦(カルマン渦列)による振動は十分に解析されているのだろうか。この渦によって生ずる振動と塔体の固有振動との兼ね合いによって、塔体のどこかにストレスが集中することはありうると思う。また、風圧で塔体が少したわむだけで振動モードが大きく変わるかもしれない。そのような点についても十分な解析が行われているのであればよいのだが。

April 09, 2013

簡易露光標準板

別記事「Canon EOS6D(6) ;マニュアルモード撮影時の注意」に記載した実験を行った際、適正露出になる平均反射率がどれぐらいであるのかを調べてきた。

色彩学会や照明学会に当たってみれば、異なる反射率の正規の標準板が入手できると思うのだが、今回は大雑把なテストと言うことでプリンターで自作することにした。

制作方法は簡単で、/255のグレーを葉書サイズのプリンターメーカーの純正写真用紙全体に印刷(*)しただけだ。はそれぞれ、46(反射率Ca.18%)、77(同Ca.30%)、102(同Ca.40%)、128(同Ca.50%)とした。もちろん反射率は目安にすぎず、恐らく±5ポイントほどのずれはあるだろう。

使用したグレーのイメージ

これをカメラの視野一杯に納めて露光ガイドのマーカーが中央になるように絞りを調節し、その値を実際の被写体で適正露光になった絞り値と比較してみた。その結果、植物などの静物では=46のものが最も近い結果となった。市販されている標準グレー反射板の反射率が18%であるのはこのためだろう。

最近はホワイトバランスセット用として扱われているようだが、本来は露光調節用標準反射板として作られていたものなので当然と言えば当然だ。自動露出で露光がうまく行かない事が多いのであれば、一般用の標準反射板を購入してマニュアル露出とするのが良いだろう。ニコンからは紙製でA2判のものが、ケンコーからは折りたたみ式のものが売られている。どちらも反対面は白のようで、ケンコーのものはレフ板としても使えると記載されている。他にも色彩専門家用のものがある(サカタインクスなど)がいずれも高価だ。

(*)R,G,Bそれぞれの値をの値に設定した色で塗りつぶせばよい。ただし、プリンターは各メーカーの純正用紙にあわせて調整されているので、他社製の用紙では色がずれる可能性がある。表面は「半光沢」または「無光沢(マット)」がよいだろう。また、写真用紙は色が落ち着くまで時間がかかるので、印刷後に十分に乾燥してから使う。

追記(2013/04/10);

次の2枚は、[46/255]で露出合わせをして撮影した例。
上は被写体が明るい場合の例で、下は暗い場合の例。ともにごくわずかに露出過剰に感じるが、許容範囲内といえるだろう。

ありあけすみれ

すみれ

Canon EOS6D
Tamron SP AF Di 90mm 1:2.8 Macro 1:1
f10, 1/60, ISO400
撮影モード;マニュアル
シーン設定;ニュートラル

Canon EOS6D(6) ;マニュアルモード撮影時の注意

色が濃い部分と白に近い部分が入り組んでいる場合など、オートではうまく露光が調節できない被写体をマニュアルモードで撮影したが、絞りを大きく変えても画像の明るさがほとんど変わらないという、予想外の現象に出会った。

はて何事が起きているのかと、画像のプロパティを調べて気がついた。感度がオートのままになっていたのだ。このカメラではマニュアルモードにしても感度は自動調節されるのだ。

これは恐らく他機種でも同じで、デジタルカメラでは常識なのだろう。しかし長年フイルムカメラを使ってきたので、感度が自動的に変更されるということは盲点になっていた。フイルムカメラではあり得ないことだからだ。

これはこれで便利な使い方ができる(*)のは容易に思いつくが、細かい露光調整がしたい時には邪魔にもなる。今後マニュアルモードで撮影する時には、感度がオートになっていないことを確認する習慣を付けなければいけないようだ。

(*);絞りとシャッター速度を固定したまま、感度を変えて画面の明るさを調節することができる。これは、バックパック交換可能なプロ用カメラやAPSカメラではある程度可能だが、一般用の35mmカメラでは不可能なことだ。

April 06, 2013

またもや暴風

この冬から温帯低気圧による暴風が多い。今日もまた台風並の暴風雨だ。これで何回目になるだろう。

例年、3月から5月に掛けては嵐が多いが、今年はことさらに多いような気がする。

年々、暴風や豪雨などの激しい天候が増えている。これも、地球温暖化の影響なのだろうか。

当てが外れた北朝鮮

このところ続いている北朝鮮の強硬発言の背後には、北朝鮮政府上層部の勢力争いがあると考えている。金正恩氏への影響力拡大を狙う勢力が、対韓米強硬発言を勧め発言させることに成功したものの、韓米の反応が当て外れになったのではないだろう。

強硬発言をして米国から譲歩を引き出すのは実績があり、今回もこれまでと同様にそれが通用すると見込んでいたのだろう。しかし、米国の前政権(リトルブッシュ政権)が対朝弱腰路線をとらざるを得なかったのは、対イスラム戦争で地上戦力に余力が無かった為であり、今の米国にとっては状況が全く異なる。今の米国には、大規模な戦争を仕掛けられてもそれに対応できる地上戦力の余力がある。

北朝鮮政府上層部で金正恩氏に対する影響力を拡大し、より多くの権力を得ようとする複数の勢力が、互いに手柄争いをしているであろう事は容易に想像できる。それは北朝鮮が時代劇さながらの権力継承を行っているからだ。

権力継承に伴って新たな勢力が新権力者に取り入ろうとし、他の勢力がそれに対抗する。この手段として最も利用しやすいのは、国民に継承者の威信を示すことに貢献することだ。それには米国から譲歩を引き出すことで、金正恩氏の威信を高める事が最も好ましい。そこで韓米に対する強硬発言となる。

しかし今回、軍事的に余裕がある米国は強硬発言に対して強硬姿勢で応じた。しかし、ここで引き下がれば北朝鮮政府の面目は丸つぶれになり、国民に恥をさらすことになる。これは金正恩氏にとっても、強硬発言を勧めた者達にとっても決して受け入れられないことだ。また、強硬発言を勧めた者達にとっては、政権内の立場を失う事になる。さらに不面目の責任の全てを全て押しつけられ、粛清されることにもなりかねない。

そこで、強硬発言をエスカレートさせて米国から譲歩を引き出し、体面を保ったまま矛を収められる状況を作る。それが北朝鮮政府が今行っていることだろう。

現実に戦争になれば北朝鮮には勝ち目がない。北朝鮮が先制したとなれば中国も軍事介入の(国内的)大義名分がない。国内的な大義名分がなければ中国は動かない、韓米側はそう読んでの強腰対応だろう。

どの大国でも国際的な大義名分は意に介さないが、国内的な大義名分は政権維持の為に必要だ。韓米側から先制攻撃しない限り、中国政府には大義名分がないので動けないということだ。

追記;
北朝鮮の高官にとっては、背後に中国という「強いお兄ちゃん」が付いていると言う事が頼みなのだろうが、中国が軍事支援を確約しなければ強硬発言推進派の影響力は急速に失われる。その場合、対抗勢力が台頭し権力争いが激化するだろう。ただしこれは、北朝鮮内部の政治的混乱は避けたい中国にとって頭の痛い問題だろう。

そうそう、尖閣諸島問題にかんして日本にも、米国という「強いお兄ちゃん」がいるんだぞと主張する者達がいましたっけ・・・・。喧嘩に負けた小学生の捨て台詞のようでみっともないことおびただしい。

April 05, 2013

否定され始めた株主利益優先の近代的経営

10年ほど前は、物言う株主とそれに応える経営者が現代的な経営であるとメディアにもてはやされた。このため、経営者は首切りと賃金切り下げに懸命になり、それをどれだけできるかが優秀な経営者の尺度とされた。

しかしここへ来て風向きが変わり始めたようだ。安倍政権関係者から次々と賃上げをしない経営者への不満が表明されるようになったからだ。

この10年、延々と金融緩和が続けられたが、支柱に供給された資金は投機に回るばかりで、雇用と賃金は減り続けてきた。これが国内の景気が上向かない原因であるという事に、多くの者が気付き始めたと言う事だろう。政権関係者から、「賃上げをしろ、雇用を増やせ」と言う言葉が続々と発せられるようになったのこのためと考えて良い。

ただしこれは、株主利益を増加させる為には最も手軽な首切りと賃下げによるコスト削減を最優先としてきた(日本の)近代経営の否定であり、投機市場を重視する自由競争経済(市場原理至上主義)の部分的否定でもある。そして、経営者に対する政府による賃上げ要求と言う社会主義的な政策を安倍政権が取り始めたことは、自民党がかつての民社党の政策を取り入れたと言う皮肉な見方もできる。

ともあれ、株主利益至上主義が、部分的にかもしれないが否定され始めたことは、財の生産に立脚した実体経済主義に立ち帰るきっかけとして歓迎すべきだろう。

じわじわ広がり始めたアベノミクスへの疑念

今日(2013/04/05 0:00)からのNHKの「時論」で、山田解説委員がアベノミクスへの疑問を述べていた。

内容は私がこれまでに何回か書いてきたこととほぼ同じで、はたして金融政策だけで景気が回復するのかと言う事を、いくつもの疑問点や問題点を例示して解説していた。特に、給与所得が増加しない中で物価を先行上昇させるのは逆効果ではないかというのは、私の主張と全く同じだ。

今回の春闘では、政府の要求により今まで円高で潤ってきた流通企業を中心に、これまでの蓄えの一部を吐き出す形で賃上げが行われた。しかし今後円安差損が見込まれる流通業界は、今後も賃上げを続けることはできない。今回かろうじて吐き出すだけの蓄えがあった大手製造業についても事情はさして変わらない。依存率が高くなっている海外生産の部品の価格が上昇するので、国内の収益性が低下すると他所されるからだ。結局の所、さらに海外生産比率を高める可能性さえある。

そのような環境においては、金融の長緩和が行われても、国内での設備投資は伸びず、海外生産用の設備逃避資金として海外に持ち出されてしまう可能性が高い。これでは、国内景気の回復に不可欠な雇用増が期待できない。

こうして雇用増ひいては収入増が期待できない中で、物価を上昇させると言い続ければ、将来の生活不安から消費は収縮するだろう。

その一方で、金融緩和によって低利の資金を借りやすい富裕層は投機に走り、一時的な利益を手にするだろう。そしてその利益は外国製高級車や外国製高級ブランド品の購入に充てられ国外に流出して行く。こうして流出した金は、国内には何の利益をもたらさず、ただ損害だけをもたらす。このような金融緩和政策によるネガティブな副作用をいかに察知し抑えるかと言うことは重要である。

国会答弁では日銀に丸投げに見える安倍政権が、ここに挙げたような副作用や反作用にいかに目を配り、早期に対策を立てて対処して行けるのかを注視しなければならない。それこそが今後の経済政策のさい重要点だからだ。

April 04, 2013

ハードディスクを分解してみた

不要になったハードディスクを分解してみた。

容量が30GBと小さく、フォーマットも旧タイプで使い道が無くなったので廃棄するのだが、データ破壊を兼ねておもしろ半分で分解してみたのだ。

これがカバーを外したところで、この状態の写真はよく見かける。

次の写真は各コンポーネントを外して並べたもの。記録材料が塗布された板(プラッタ)が2枚、全部で4面を使っている。

次は、リード・ライトアセンブリ。中央の三角のアームの先に微小なヘッドが付いている。左側はアームを動かす為の磁石で、アームの下部のコイル(銅色の部分)に電流を流してアームを回転させ、ヘッドを読み書きする位置に移動する。右は制御回路へのコネクタ。

下の左はアーム駆動用磁石にドライバービットが吸着されたところ。回りを取り囲んでいる部材が磁気シールドの役目を果たす為、外側に漏れてくる磁気は弱い。

右はアーム先端部の拡大。4面あるのでアームも4枚ある。

アーム駆動用磁石とヘッドアーム

下の写真で虹色にに光っている部分は待避ゾーン(ランディング・ゾーンとも言う)と呼ばれ、ディスクの回転を止める時にはヘッドをここに移動させる。ディスク表面が極めて平滑に仕上げられている為、長時間止めておくとヘッドが表面に貼り付いてしまう事があり、それを避ける為にこの部分には細かい同心円状の溝が切ってある。凹凸があると貼り付きが発生しにくいからだ。

プラッター上の待避ゾーン

解体前にデータ抹消ソフトで処理してはあるが、プラッタの表面をサンドペーパーなどで傷つけるかディスクを曲げる(ガラス製であれば割る)かすれば、廃棄時のデーター流出防止策としては完璧だろう。

補足(2013/04/04);もう一台、QUANTUM製の8GBのHDDを分解していて指にけがをしてしまった。ヘッド移動用の磁石が超強力で、取り外した際に指を挟まれて皮膚を食いちぎられてしまったのだ。

ヘッド駆動用磁石

これがその敵(かたき)の写真(右下の黒いものは支えに置いたドライバービット)。2枚の合金系磁石の間でヘッドアームのコイルが動くようになっている。このように2枚を合わせると、丈夫なドライバーを使ってこじらないと分離できないほど強力。上のHDD(I-Oデータ・SAMSUN販売の日本製)の磁石はさほど強くなかったので油断した。

皆さんも、HDDを分解する際にはご用心を。

追記;ハードディスクのカバーの外し方は別記事「パソコンの処分」を参照。

April 02, 2013

地雷

相変わらず、何かフラフラと浮ついた空気が漂う永田町。

円安による値上げラッシュで大幅な物価上昇が予想されることに蓋をして、相も変わらずインフレ目標云々の議論。それも日銀がしてくれると、政権の責任は丸投げの答弁。うまく行けば自分の手柄、うまく行かなければ日銀が悪いと言わんばかり。

このままでは、2%物価上昇は年内にも達成されるだろう。しかし、国民の平均所得がそれを上回らなければ生活は苦しくなり、不満が噴き出すだろう。

円安による物価上昇は、政権にとっての地雷になりかねない。

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