今夕は西の空が良く晴れていたのでパンスターズ彗星を探しに出かけた。ただし、六甲山の南側の市街地にある我が家からは西の空が山陰になって見えないので、摩耶山の山頂近くの明石方面が良く見渡せる場所に狙いをつけた。
18時20頃に到着し西方を見渡すと、晴れてはいるが地平線近くに靄のような薄い雲がかかってやや条件が悪かった。それでもあわよくばと、大口径の双眼鏡を使って19時頃まで探したが見つけられなかった。国立天文台のガイドに従ってほぼ真西の、地平線から10°のあたりを繰り返し探したのだが、ちょうど夕焼けが薄れるあたりで明るいので見つけることができなかった。
仕方がないのであきらめて帰宅したが、観察の合間におよその見当をつけた場所を撮影した写真を調べたところ、その一枚に微かに彗星が写っているのを見つけた。焦点距離や露出を変えながら何枚か写したのだが、明るすぎたり暗すぎたりしたうちで、一枚だけ適正露出になったのだろう。
これがそれだとお見せしたいところだが、70mmの広い画角で当てずっぽうで撮影したため、Web用に縮小すると見えなくなってしまうので残念ながら・・・・。 |
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と言いながら写真を載せてしまう図々しさ。中央右よりの三本の矢印の先端が示す位置に彗星の先端があり、上方に矢印とほぼ同じ長さの尾が伸びている。 |
 | これがその部分の拡大(dot-to-dot)。
デジカメのノイズだろうと言われても反論できない不鮮明さだ。
ただこの写真で、この彗星が肉眼ではどのような大きさに見えるのかについてのイメージは分かってもらえるのではないかと思う。
この彗星は今後太陽から離れて行くが、彼岸に近い今は日没時間もどんどん遅くなる。夕焼けとともに沈んでいってしまうこの彗星を観察するのは、アマチュア天文家の指導を受けながらと言うのが良さそうだ。 |
追記(2013/03/19); 他の写真のこの位置を調べると、もやもやした雲状の物が写っているばかり。この写真の時だけその位置の雲状の物が薄れたのかもしれない。
ただし、この雲状の物は低い位置だけにたなびくようにあり、普通の雲とは感じが違う。黄砂がこのように見えるのだろうか?
天気図では今夕も観測向きだが、薄い黄砂がやってきているという予報もある。これが彗星観測を邪魔する可能性もある。 |
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