Canon EOS6D(1)
3年近く様子見をしていたが、とうとうCanon EOS6Dを購入した。これが恐らく人生最後に購入するメインフレームカメラになるだろう。
当初は、Canon EOS5DMkⅢを考えていたのだが、値下がり待ちをしている間に6Dが登場した。6Dは5DMkⅢに較べると画素数やオートフォーカスのポイント数の他、いくつもの点で簡略化されている。しかしその差異は、私にはあっても使いこなせない範囲のものだ。そして何よりも私にとって6Dの方が好ましかったのは、(価格が2/3であることももちろんだが)本体重量が200g程軽いことだ。これは野草の写真を趣味としていて、山道を歩くことが少なくない私にとっては重要な要素だ。
付け加えると、今回私はCanon EOS6Dを選んだが、これはこれまでCanon EOS7sを使ってきており、マクロレンズなど何本かの交換レンズを持っていたからでもある。ほぼ同時期に、NikonからもD600という同クラスのフルサイズ軽量機が発売されているので、レンズ資産を持っていない人にはこちらも有力な選択肢だ。両機種間にアマチュアの実用的な範囲では機能・性能・重量上の差異は無いので、どちらのメーカが好みかで決めても間違いはないだろう。
今後、APS-Cサイズが主流になりそうなミラーレス機に対抗する為に、一眼レフ中級機のセンサーは35mmフルサイズへの移行が進むものと思われる。
と言うわけで、暖かくなって野草が咲き始めるまでは使い方の習熟に励むことになる。その過程で気付いたことを書き足して行くつもりだ。
追記(2013/01/16)
基本操作1
設定可能な項目は多いが、とりあえず基本的な操作はできるようになった。頻繁に使うホワイトバランスや露出補正などの機能は、後面にある[Q]ボタンを押すと表示される「クイックメニュー」にまとめられているので素早く変更できる。
ギミック
EOS6DにはGPS機能が内蔵されており、撮影時の緯度・経度・高度などを写真データに添付(exifデータ)して残すことができる。但し、使ってみたところでは同じ場所で撮影しても水平方向・垂直方向とも位置が100m程ばらついて精度は良くない。恐らく、カーナビゲーションなどで使われる高精度タイプではないのだろう。また、ビルの谷間など上空が開けていない場所では衛星が補足できないことも多い。
評価としては、撮影ノートのメモ代わりと言った所だろう。但し、外付け受信装置がアクセサリーとして別売りされているので、こちらはもっと精度や感度がよいかもしれない。
無線LAN
このカメラには無線LAN機能があり、Wi-Fi接続を使ってデータを転送したり、カメラをリモートコントロールしたりする機能がある。リモートコントロールはPCとスマートフォンからでき、カメラの図体がこれほど大きくなければ盗撮に使う者もいるだろう(EOS6Dでは隠すのに苦労するだろうし、発見されて持ち去られたら経済的にこたえる)。
パソコンからのリモートコントロールはUSBケーブル(5mのUSBケーブルも市販されている)でもできるので、野生動物を撮影するにはこの方法も使える。画面をモニターしながらの撮影も可能だ。ただし、USBケーブル経由の給電機能は無いので、長時間続けるには別売りのACパワーパックが必須だろう。USB規格の電流容量では不足なのかもしれない。
メモリーカード
EOS6DはSDタイプのみが使える。従来、一眼レフタイプのデジタルカメラではコンパクトフラッシュ(CF)メモリーが使われていたが、これはSDメモリーの書き込み速度が遅いので連写について行けなかった為だが、SDタイプの書き込み速度の向上で使えるようになったと言う事だろう。
従って使用するSDタイプのメモリーカードは、書き込み速度が速い物の方が良い。最近は高速タイプも値段が安くなっており、私の行きつけのパソコンショップではClass10の32GBSDHCカードが約2,500円だった。最近はより高速のUHSクラスのSDXC(SDHCにもあるようだ)カードがあるが、このカメラでフルHDの動画撮影をしようとでもしない限りClass10で十分だろう。また、RAW形式の記録はあまり使わないのであれば8GB以下の容量でも間に合うと考える。メモリーカードにあまりたくさんの画像をため込むと管理がやっかいになるからだ。
追記(2013/01/25);
気がついた事が一つ。それは液晶板が鼻の脂で汚れること。銀塩カメラの後蓋は梨地(またはシボ加工)が一般的だったので目立たなかったが、平面の液晶板では目立ちやすく汚く見える。また、ファインダーのアイピースの突き出しがEOS7sの半分ぐらいしかないので、どうしても鼻先を液晶板に押しつけることになる為もあるだろう。
純正アクセサリーにファインダー・エクステンダーなるものがあり、鼻先がカメラに触れるのがいやな人にお勧めとある。また、ディスカバー・フォトという通販サイトにはファインダー・マグニファイアー1.3Xなるものもある。このあたりでも試してみましょうか・・・。
追記(2013/01/28);
やはり、ファインダーを覗いて構えるのはカメラが安定して撮影しやすい。長年の慣れもあるが、構図が決めやすく安心して撮影できる。手を伸ばして構えなければならないファインダー無しのカメラに対する、一眼レフタイプの優位点だ。
もっとも、超ローアングルやハイアングルの撮影用に可動式の液晶が必要だという方もいるだろう。今のところAPS-Cサイズの物しか見ていないが、そのような方には可動式液晶を備えた一眼レフタイプもあるのでそれがよいだろう。
追記(2013/02/05);
EOS7sとはレリーズケーブルの仕様が変わっていたので、新しい3ピンタイプを購入した。しかしピンが細いので、コネクターを差し込む際に曲げそうな気がして神経を使う。手探りでも抜き差しできるよう、もう一工夫してほしかった。
追記(2013/02/27);
設定をどうすればどんな結果になるのか、テストを続けている内にカウントが1000に近づいた。デジタルカメラはランニングコストが安いので、フイルムカメラのようにフイルム代を気にしなくてよいので助かる。また、残りのコマ数を考えなくてよいので連写も気軽にできる。このあたりは、デジタルカメラの最大のメリットだ。
続きはCanon EOS6D(2)、Canon EOS6D(3)、Canon EOS6D(4)
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