成長に依存しない繁栄はあり得ないのだろうか?
長い間、経済成長の大きさが経済的繁栄の大きさであると経済学者は主張してきた。これは経済成長=市場拡大としても良い。そしてこの考え方は有史前から真実であると考えられてきたように思える。
大昔、世界の広さが無限出会った時代、市場拡大の限界も無いと考えるのは当然だった。しかし今、世界の広さが有限であることが分かり、資源も、従って市場も有限であることも明らかになった。これは市場拡大、つまり経済成長に依存する経済には限度があることを意味してはいないだろうか。また、世界全体の平均消費水準が上がるにつれ、それらを生産するための資源の争奪が激しくなるだろう。これは消費財価格の上昇をもたらし実質成長率の足を引っ張ることになる。
だから、今後も経済規模の拡大速度に依存した経済運営を続けることは困難になるだろう。経済成長に伴うしがらみから解放された経済システムが必要なのではないだろうか。これまでの観念にとらわれる限り、どの経済学者もそんなモデルはあり得ないと言うだろう。しかし、人類の将来のために、そのような経済モデルを求める研究が行われ手も良いと思うのだ。
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