トンデモ科学者の疑問;京都府南部の豪雨
このところ京都府南部を中心とした豪雨が頻発している。その原因に関して気づいたことがある。
以前から淀川の谷が風の通路になっていて神戸を含む摂津平野や三田盆地の天候に影響していることは気づいていた。今回、さらに東側の風がどうなっているかをアメダスのデータで調べてみた。
すると、大阪湾からの南風が淀川沿いに北上して京都盆地の南部に吹き込む一方で、伊勢湾からの風が旧東海道沿いに鈴鹿産地を越えて滋賀県に吹き込み、それが比叡・比良の山地にせき止められて山科盆地を経て京都盆地の南部に流れ込んでいる様子が見えてきた。
つまり強い日射によって京都盆地で上昇気流が発生すると、これが東西からぶつかり合う二つの風によって加速され、その結果巨大な積乱雲が成長するのではないかということだ。
ということは、何か上昇気流の発生を阻害するものがあればこれほど頻繁に豪雨が発生することはないかもしれない。たとえば、この地域に大きな水面があれば阻害要因になり得る。言い換えれば、明治以降の埋め立てで消滅した巨椋池が今もあれば、この夏のような豪雨の頻発は無かった可能性がある。今は市街地化した埋め立て後の水田が残っていても、同じような効果はあるだろう。
追記(2012/08/25);
今日は台風の影響か東よりの風が強く、琵琶湖から大阪湾に向かって北東の風が吹き抜けている。だから大雨はなさそうだ。
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