昔話
昔、なにかで読んだどこかの国の昔話。
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昔々の大昔、まだ世界が生まれたばかりの頃のこと。
太陽は自分があまりにまぶしく輝くので目が見えなかった。このため空にのぼっても方向が分からず、すぐに沈んでしまったりいつまでも空をさまよったりしていた。その為、生き物たちは一日の長さが様々なので困っていた。
そんなとき、カラス族の頭領が太陽の道案内を申し出た。彼は毎日陽が昇ると、先に立って声をかけて太陽を案内した。それで一日の長さが安定し、生き物たちは喜んでカラス族の頭領に3本目の足を贈った。それ以後カラス族の頭領は3本の足を持つことになった。
その後、今でもカラス族は太陽の道案内を続けている。その為、最初は白かった羽は日焼けして真っ黒になり、声もすっかりしわがれてしまった。カラスが黒く、声が悪いのはこのためだ。そして太陽の上に見える黒い点は、太陽の近くを飛んで道案内をしているカラスたちの姿だ。
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だから、太陽神の末裔である神武天皇を案内するのは、太陽の案内人である3本足のカラス(八咫烏)でなければならなかったのだが、これはまた別のおはなし。
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