ギリシャの再選挙結果
ギリシャの再選挙結果が判明し、財政緊縮派がかろうじて過半数を占める見込みだそうだ。緊縮による財政再建推進派の国々は胸をなで下ろしたことだろう。
しかしギリシャ国民にとってはまだこれは始まりにすぎない。かつてバブル崩壊後の日本の大リストラ時代に流行した言葉を引用すれば、「去るも地獄、留まるも地獄」だからだ。生活苦から緊縮派と反緊縮派の対立が先鋭化して国内が大混乱に陥る可能性もある。
緊縮派はどちらかと言えば生活に余裕がある階層だろうし、反緊縮派は生活に余裕が無く困窮している階層だろう。今後の緊縮財政によって、さらに生活困窮層が広がれば暴動が広がり、政権打倒を主張する者達もふえると予想できる。それによって市民革命が起きれば、ドイツなどの財政緊縮推進派の目論見が崩壊する可能性が残っている。
緊縮の押しつけと、それによる国民生活の困窮を緩和する支援と、緊縮推進派国には難しい舵取りが求められている。ユーロ安による好景気に沸くドイツなどはさらに支援を強化すべきだと考える。
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