死刑志願者の動機
死刑志願者による犯罪の動機は単純とは思えない、様々な要素が含まれているだろう。そのような犯罪を防止する為には、複数の要因に多面的に対処しなければならないだろう。
少し考えてみるだけでも要因は多数ある。誰もが閉塞感や絶望感からくる自殺志向をあげるが、自殺そのものにも多数の意味合いがある。生きていることがつらいから死にたいということのほかに、自分を疎外した社会や周囲の人々に対する抗議や報復、さらに自分が置かれている境遇を社会にアピールすることが目的の場合もある。また、自分の存在を社会に知らしめたいと言う思いもあるだろう。
これらの場合には社会の目を引きつける必要があるので、何か社会的衝撃が大きいイベントを行ってからと考えるだろう。その一つが、何の関係もない他人に対する攻撃だと考えられる。面識が無く縁もゆかりもない人物の方が殺しても心が痛まないからだ。特に裕福そうに見えたり、幸福そうに見えれば自分を抑圧し疎外する社会の象徴として憎しみを掻き立てるには都合がよい。
だからこのような無差別殺人は人が集まる場所で起こる。社会に対する衝撃が大きくアピール効果が大きい。また、大勢の人がいれば憎しみの対象に想定できる人も見つけやすい。これが無差別殺人が盛り場で起きやすい理由の一つだろう。
死刑志願の他、盛り場での飛び降り自殺や集団自殺も、社会の注目を引きたいという願望が根底にあるとすれば理解しやすい。
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