通過儀礼(野田/小沢会談)
予想通り野田/小沢会談は物別れに終わった。元々輿石氏の顔を立てる為の通過儀礼と見ていたので失望するような事ではない。脇芝居の儀式が終わったので、今後は議案通過に突き進むことになるだろう。
それにしても、一部メディアは「トップ会談」と報じていたが、与党の党首と一派閥のボスの会談が「トップ会談」とは情けない。このようなメディアにとっては、野党党首たちはトップの名に値しないらしい。
追記(2012/05/30);
かつての自民党長期政権時代、自民党のボスたちはもっと気軽に意見や情報の交換をしていたような気がする。永田町周辺の赤坂や麹町などには、その為の場所を提供する料亭が多数あった。しかし今は、そのような会合は密室政治だと非難される。代わりに今回のような、王様同士の公式会見もどきの仰々しい手続きが必要なようだ。一体何様なのかと言いたくなる。準ボスのハク付けに必要なのかもしれないが・・・・・。
その結果、影響力を持つ者同士が、裃を脱いで非公式に意思疎通を行う場が失われてしまった。その代わり、メディアを介した理屈と非難の投げつけあいだけがはびこる。これでは信頼に基づく政治は成り立ちようがない。
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