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February 2012

February 29, 2012

春を告げる雪

今日の雪は、今度こそ春を告げる淡雪になりそうだ。

春先に低気圧が太平洋岸を通過するようになると、東日本では雪になることがある。しかし翌日には晴れて気温が上がるため、その雪はあっという間に溶けてしまう。これが春の淡雪だ。

この雪が降ると西高東低の気圧配置が続かなくなり、「三寒四温」そして「一雨ごとの暖かさ」となって本格的な春へと移って行く。

北半球の高層天気図を見ても、北大西洋から北極海を吹き抜けてユーラシア大陸の広範囲に寒波をもたらしていた偏西風も完全に鉢巻き状に戻っている。寒かったこの冬ももうすぐ終わる。

February 28, 2012

ベランダの早春

今年は寒さが厳しかったので遠慮がちにではあるが、我が家のベランダにも早春の花が咲き始めた。

鮮やかな黄色の花は「ひめりゅうきんか」と「オキザリス・セルヌア」。そして可憐な白い花は「スノードロップ」だ。室内ではピンクと白の「こちょうらん」がそれぞれ咲き始めている。

ひめりゅうきんか

オキザリス・セルヌア

スノードロップ

今日も相変わらず寒いが、季節は着実に進んでいる。

春告げ魚

日本各地に「春告げ魚」と呼ばれる魚は多種あるだろう。しかし、神戸を中心とする大阪湾北部から瀬戸内海東部の海域では、何と言っても「いかなご」だ。

「いかなご」は他の地域では「こうなご(小女魚)」とも呼ばれ、幼魚が佃煮にされることも多いが、神戸を中心とする地域では何と言っても「くぎ煮」だ。「いかなご漁」が解禁になると、街のあちこちでこれを煮る香りが漂う。この地域ではこの香りをかぐと春がすぐそこまで来ていると感じるのだ。この香りが漂い始めると間もなく東大寺の「お水取り」が始まり、それが終わると本格的な春へと進み始める。そして「いかなご」が大きくなり、漁が終わる頃には桜が満開になる。

厳しかった今年の冬もあと少しだ。今年の春が穏やかでありますように。

February 24, 2012

朝日新聞が反橋下色を鮮明に

この数日、朝日新聞社が橋下氏批判色の強い記事を掲載している。

私も、橋下氏の独裁者指向とそれを指示するファシズムの台頭には懸念を強めている。これは小泉政権時代から顕著になったファシストの手法、反対勢力を悪役に仕立てて阻害し、追随者だけを周辺に集めるという政治手法からだ。

これが一般受けするのは、恐らく脱戦後教育で一貫して進められてきた、判断力を持たず権力者に従順な国民を作る教育の「成果」といえるだろう。1960年代から1970年代にかけて多発した反政府運動に手を焼いた自民党政権は、教育の軸を「判断力を持ち簡単には付和雷同しない」事を重視するから、「政権に従順な」国民を作る教育に変えてきた。その一方で、権力側に生まれ育った者には特権階級意識を持つことを容認してきた。橋下氏とその支持者はまさにその申し子と言って良いだろう。

今後、他のメディアがどのように動くのか。朝日新聞に追随するのか、朝日新聞を批判する側に回るのか、それとも知らぬ顔を決め込むのか。独裁者を容認するのかどうかという点で、今後の日本への影響が大きいかもしれない。

February 18, 2012

税金=委託外注費

税金を取られることについては反発が多い。それは、かつては「お上」に強制的に取り立てられる物であったからだろう。しかし、現代において税金の性格は大きく変わっている。

それは、今や税金は国民が国や地方などの自治体に支払う「委託外注費」的な性格が強くなっていると言うことだ。

現実に、国民は自治体に多くのサービスを求めている。これは自治体が国民に対するサービス業になっていると言うことだ。そしてそのサービスの多くは、国民が個人ではできない、あるいは自分ではしたくない事が含まれている。つまりこれは国民がその業務を行政に委託外注していると言うことだ。言い換えると、行政は国民に代わってサービスを受託提供する委託外注業者であると言うことだ。

そして行政が行っているサービスの中身を見ると、かつては住民が自分で行っていた事の多くが含まれている。街路清掃、ゴミ処理、高齢の親の扶養と介護などもそうだ。それは現代経済学風に言えば、その費用をかつては自分の労力として負担していたことになる。

それを外注委託するのであれば、業者に「委託外注費」を支払うのは当然と言える。つまり、国民に対するサービス受託を行っている行政にその費用を支払うのは当然で、それこそが今の税の主な性格と言えるのだ。

従って行政に多くのサービスを求めるのであれば、その「委託外注費」である税を多く支払うのは当然と言える。行政サービスの増加と減税を同時に求めるのは矛盾しているとっても良い。

February 16, 2012

ダークエネルギーと反物質

以前の記事で負の質量を持つ負エネルギー物質の間に働く反発力について書いたことがある(記事;反物質)が、新たに宇宙の膨張が加速している原因が反物質と通常物質との間に働く反発力にあるとする説が発表された(ナショナルジオグラフィックジャパンの記事)。

反物質と通常物質との間に反発力が働く理由は分からないが、通常物質と反物質がそれぞれ局在している可能性があるとの指摘は肯ける。まだまだ検討が必要な説のようだが、その性質につかみ所がないダークエネルギーについて、今後も様々な角度から研究が進むのだろう。

関連記事;
トンデモ科学者の疑問;宇宙編12(2013/04/13)
ダークエネルギーと負物質(2017/06/27)

February 15, 2012

インフレ目標

様々な方面からの圧力に負けた形で、日銀がインフレ目標導入に踏み切ったそうだ。しかしその意義にはいくつもの疑問がある。

第一の理由は、物価上昇と所得増とは切り離せない関係にあると言うことだ。所得が増えないまま無理矢理物価を上げても、その結果消費は帰って減退し再び物価は低下に向かうことになる。従って、インフレ目標に合わせるために物価を高く誘導するというのはうまく行かないだろうと言うことだ。

第二の理由は、数量的消費が増えないままに物価つり上げで名目GDPを増やしても、これもまた消費の沈滞につながり再び物価を押し下げることになると考えるからだ。

現在もっとも必要なことは、消費を拡大するためにいかに所得を増やすかであり、その為に雇用を増やす事である。その為にはダンピング課税を米国式に強化し、安価品の輸入を抑えることだ。

また、流通業者が安価品を輸入し販売することを、「価格破壊」などと言って賞賛した過去を反省し、国内生産品を優先消費するようキャンペーンを行う事だ。

消費における国内生産品比率を高めれば、自然と雇用が増え物価も上昇する。それこそがなすべき事だ。

February 14, 2012

大寒波に終息の兆し

ユーラシア大陸を覆っていた大寒波もやっと終息の兆しが見えてきた。

ヨーロッパの寒波も少しゆるみ始めた様子が見えるし、北大西洋を北上して北極海を横断していた偏西風も、見慣れた鉢巻き状の流れに戻り始めている。厳しい寒さに耐えるのもあとしばらくだろう。

February 11, 2012

世界大寒波

ここしばらく、ヨーロッパから極東まで、ユーラシア大陸の広い範囲が大寒波に覆われている様だ。世界的大寒波と言いたいぐらいだが、北米大陸はさほどでもないので、正しくはユーラシア大寒波と言うべきかもしれない。

BS放送の外国ニュース番組を見ると、南ヨーロッパからウクライナを経て西シベリアに至る広い範囲が低温と大雪に見舞われている。そして、同じく極東地域もだ。ただし、雲南を中心とする中国の南西部は飲料水にも困る大干魃に見舞われているという。これも、寒波の影響で砂漠地帯を越えた乾燥した北風が吹き込んでいるためだろう。

この状況はまだしばらくは続きそうだ。最近目立つ荒っぽい気象現象に対する備えが、今後はさらに必要になるのだろう。

February 10, 2012

ぶらタモリ

以前から放送されているNHKテレビの番組だがなかなか面白い。

特にタモリ氏の旺盛な好奇心と博覧強記ぶり、そして相手方の久保田アナウンサーがタモリのお喋りを柔らかく受け止めて一歩も引かない様子がまた面白い。二人とも司会を商売としている以上、どのような相手のどのような話題にも対応するために広範な知識が必要なのだろうが、役にたつのか立たないかも分からない雑学に興味がある点では共通しているようだ。

また、時々番組の途中で立ち寄る飲み屋での、久保田アナウンサーの飲みっぷりも楽しい。

February 08, 2012

日本国債暴落の日

先週のことだが、日本のある大手金融機関が日本国債が暴落した場合にどう対処するかの検討を始めたと報じられた。

ネット上では相変わらず「日本特別論」が幅をきかせているが、その「暴落はあり得ない」説の論拠となる「国債を大量に保有する日本の金融機関」が国債暴落を想定の範囲内に入れ始めたと言うことは、「国債増発論」に冷や水を浴びせるには十分だろう。

金融機関が保有する各種債券の格付けが引き下げられると言うことは、その値下がりをもたらす。これは金融機関が保有する資産が減少することであり、金融機関の経営基盤を弱体化させる。これは金融機関の融資能力を減少させ、景気にブレーキをかける。つまり、景気刺激のためとして国債を乱発すればその値下がりを招き、意図とは逆に景気抑制効果をもたらすことがあり得ると言うことだ。

世界各国の現状を見ると、値下がりによって利益を得ようとする投機筋の次の攻撃目標が日本になることは十分にあり得る。国債暴落に至るシナリオを幾通りも詳細に検討し、その兆候を早期につかんで行動できるようにしておくことが重要だ。

February 06, 2012

偏西風の変化

このところ極東で続いていた厳しい寒さは一時緩むようだが、すぐに戻ってくるとの予報だ。だが大寒波はヨーロッパも襲っていたようで、南ヨーロッパにも氷点下の気温や降雪をもたらしていたようだ。

一体どのような状況なのか北半球の高層気象図を見て驚いた。一般的な表現として、偏西風が北極を鉢巻き上に取り巻いていると言われるが、今は大西洋中央部から北上して北極海を横断し、西シベリアに北から吹き込むような形になっている。ヨーロッパにはその一部がバレンツ海をを南下して寒気をもたらしているようだ。

このヨーロッパに広がった偏西風は地中海上空から東に向かい、黄河下流域で北からの風と一つにまとまり、朝鮮半島を越えて日本列島に吹き込んできている。どうやらこのような状況のようだ。

昨日今日の高層気象図では鉢巻き状戻りそうな兆しも見えているが、解消にはまだしばらくかかりそうだ。今しばらく、寒さに耐えねばならないだろう。

補足;この気象図は気象庁のサイトの「高層天気図(http://www.jma.go.jp/jp/metcht/kosou.html)」や北海道放送のサイト「専門気象図(http://www.hbc.co.jp/pro-weather/)」で見ることができる。

追記(2012/05/09);
北海道放送のサイトの物はPDFから図を切り出すことができるので、これをGIFなどで保存してパラパラマンガを作って見ると変化の様子がよく分かります。鮮明度が落ちますが、JPEGなどその他の画像ファイル形式で保存して、Windows Photoviewerのスライドショーを利用する手もあります。過去1週間分が閲覧できますので、興味のある方はどうぞ。

February 02, 2012

ぼやき

パソコン作業時に使っていた椅子が壊れてしまった。

腰を下ろしかけたところ急に座面が傾いたので裏返してみると、支柱と座面の台座間の溶接が破断していた。もう少しで椅子ごと転倒するところだったようだ。

ホームセンターで3千円ほどで購入した安物で、座り心地も悪いのですぐに新しい物を購入し、壊れた方はゴミで出せるよう解体することにしたのだが、これが意外に手こずった。

その理由は、キャスターの付いた台座から支柱を取り外せなかったからだ。安全上、簡単に外れるようでは困るのだが、引っ張ってもハンマーで叩いてもびくともしない。

仕方がないので、キャスターの5本の腕を切断してゴミ回収用袋に入る大きさにすることにした。しかしこれが意外に手間取った。なぜかというと、のこぎりの歯がすぐになまって切れなくなってしまうのだ。全方向用の糸鋸を使ったのだが、4分の1程度で切れ味が鈍り、腕を一本切るとほとんど歯がない状態になっている。切断面を見ると繊維状の毛羽が出ている。どうやら補強用の短い繊維を混入して射出成形した物のようだ。色から判断すると混入されているのは炭素繊維の様だが、これほどに歯を摩耗させる物だとは知らなかった。

おかげで今日は右手が筋肉痛。ぼやき、ぼやき・・・・。

February 01, 2012

新人口論

マルサスの「人口論」とは切り口が異なるが、人口と経済の繁栄との関係について見直す必要があるように思える。

歴史を見ると、経済繁栄と人口の増加は密接に関係している。直裁に言えば、人口増が経済繁栄を後押しし、経済繁栄が人口増を後押しする。ただしその関係が維持されるのは両者のバランスが一定の範囲内にある場合だけのようにも見える。そのバランスが崩れたため崩壊した可能性がある文明もある。

バランスが崩壊する原因は、食料増産(移入も含めて)が人口増に追いつけなくなった場合、あるいはヨーロッパの中世にあったように疫病の大流行による人口の急減とそれに伴う食料生産の急減も原因となり得るだろう。

マルサスは「人口論」で、主に食料を中心とした資源配分を根底に経済サイクルや貧富の問題を扱っているそうだが、現在の日本については人口減と経済収縮の関係を論ずる必要がありそうだ。

日本は1980年代、バブルと言われた経済活況を享受したが、その陰で人口急減の基礎が着々と作られていた。あの時代、あれほどの経済的活況の中でなぜ出生数が減少したのか?国民所得が急増し裕福であった時代に出生が減少した理由の解明は、今後の出生数の増加につなげることができるかもしれない。

また、バブル以降の長期不況や幻の好景気の実像など、経済史の流れの中で解析すべき事も多い。

経済の常識では、過度の人口増は貧困の原因となる。しかし現在の日本では人口減が貧困を作り出している。そのメカニズムの解明は是非とも必要だ。

この稿については、これからも思いつく度に書き足して行くつもりだ。
(2012/02/01)

日本刀大小

暇つぶしに韓国時代劇を見ていたが、登場人物が会話している背後の衝立に「日本刀大小」の文字が見えた。中国時代劇でも、また日本の時代劇でも衝立や屏風に書が貼られて装飾にされているのはよく見かけるが、これは何かの進物の目録のように見えた。

わざわざ「日本」刀と書かれているところから見て、朝鮮の誰かから誰かに送られた物という想定だろうが、何でこんな物が背景に・・・・。単に文字の配置が気に入ったと言うだけかもしれないが。

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