民主党の公約崩壊
八ッ場ダムの工事継続が決まり、「民主党の目玉公約が全て崩壊した」と報道されている。
もともと、前回総選挙での民主党マニフェストは自民党の政策実績を否定して人気を得ることを狙ったもので、その中には相互に矛盾するものや実現への筋道が全く見えないものが多数あった。財源の当てがないものはいわゆる埋蔵金や公務員を悪役にしてその給与ををカットすることで得られるとしていたが、それらには全く根拠がなかった。だから、元々実現可能性がきわめて低かったのだ。
いわば「スローガン倒れ」なのだが、民主党としては取り繕うよりも率直に見通しの甘さを認め、謝罪して体勢を立て直すべきだろう。小沢氏の公約放棄は許されないと言う発言も、自らが選挙での人気取りのために全く実現性のない公約を乱立させた責任を感じていないことを示すものだ。
民主党は調査スタッフを充実し、実現への筋道を見通した政策を立てるような体制を作らねばならない。これは、困っているのは民主党だからと高見の見物を決め込んで、まともな政策提案をしない自民党にも言えることだ。
« F-35選定 | Main | 詐欺メール来る(ご注意を) »
Comments