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November 2011

November 30, 2011

お笑いショー型政治の弊害

「劇場型政治」と言う言葉は以前から使われているが、最近の政治は「バラエティ型政治」あるいは「お笑いショー型政治」と言いたくなる。

というのは、メディアに対する「受け」あるいは「笑い」と取ろうとして出たと思われる「失言」や「暴言」が多いからだ。「気の利いた」表現のつもりでその場に不適切な言葉が出る、そのような傾向はテレビのワイドショーあるいはバラエティショーの影響ではないだろうか?

世の中全般に「受け」を狙う者が増えているように思えてならない。これもまた、「空気を読んで迎合する」気風とのつながりがあるのかもしれないが。

November 29, 2011

西ヨーロッパは渇水

このところ西ヨーロッパでは厳しい渇水になっているのだそうだ。ライン川やドナウ川の水位が低下して、内陸の物流をになってきた船の航行が困難になっていると言う(記事1)。また、スイスのスキー場でも雪が降らないので営業を始められないところが出ているらしい(記事2)。

世界のあちらこちらで、大洪水が起きると思えば大渇水や大干魃が起きている。世界中で気象現象の振れ幅が大きくなっているように感じるのは、報道される情報の量が増えただけなのだろうか。私にはそればかりではないような気がするのだがどうだろう。

記事1;主要河川流域で記録的渇水=水運に深刻な影響-ドイツ
記事2;スイスフラン高にスキー場の雪不足、スイス観光業が大打撃

November 27, 2011

酒酔い自転車にも赤切符

京都府警が、ブレーキ無し自転車だけではなく酒酔い自転車運転にも赤切符を切ることにしたという(記事)。どの程度の酒気で摘発されるのかは記事には明記されていないが、これは飲食店には痛手になるかもしれない。

というのは、自動車の酒気帯び運転に対する取締が厳しくなっているので、自転車で飲みに行くと言うケースが増えているのではないかと思うからだ。私が昔勤務していた四国のある町では、酒気帯び運転に対する勤務先の態度が厳しかったので飲み会には自転車で来る者が多かった。酔っぱらっての帰り道に、用水路に転落したと言う同僚もいた。そんなことを考えると、タクシーが少ない地方都市では飲み会へは家族の送り迎えが必要と言うことにもなりかねない。

はてさて、飲んべえはどうすれば良いのだろうか。

November 25, 2011

国債格下げの悪循環

今日もまた、ハンガリー,ポルトガルの国債を「投機的」に引き下げた格付け会社がある。格付け会社が自分たちの信用を維持して生き残るための、格下げ競争が始まりかけているのでなければよいのだが。

債権の格付けが下がれば資産評価価値が下がるので、資産減少によって金融機関の貸し出し能力が低下する。これは上記のように投機ファンドが売り買いの間をつなぐ短期融資を受けにくくなることにつながる。そうなれば投機ファンドは収益を上げにくくなり、収益低下は投機ファンドからの資金引き上げにつながりかねない。これはさらに国債などの債権類の値下がりを呼び、それはさらに格下げにつながる。

これは是非とも食い止めなければならないが、従来はその原資を国家資金に頼ってきた。しかし、国家財政の悪化で各国とも財政出動の余裕を無くしている。それがまた国債の格付けを引き下げ、こうして悪循環が続く。

別記事で書いたことがあるが、現在の金融経済システムの基本的なアルゴリズムは紀元前に始まり、それは今もほとんど変わっていない。ただ、通信や交通の発達により取引の規模と速度が大きくなっただけだ。このため、19世紀まではパニックの拡大を抑制していた距離と時間のずれが効果を失ってしまった。これが昨今の世界的大混乱の原因だ。

従って、それを補うメカニズムを世界経済に組み入れる必要があるのだが、投機経済関係者はそのようなメカニズムは自分たちが利益を上げる妨げになると思い込んでいるようだ。そして、投機経済が金融経済の中核であると思い込んでいる経済政治家達の腰も重い。

このままでは現在の混乱は拡大するばかりで、抜け出す目処が立たない。日本の失われた10年と言われるが、この世界規模の混乱は失われた30年にもなりかねない。従来の景気制御システムはもはや効力を失っている。従って、投機を中心とした金融経済に依存する、現代経済のあり方の根幹から見直すべきだと思うのだが。

追記(2011/12/18);

今日もまたベルギー国債格付け引き下げの報道があった。英独仏に対しても格下げの可能性があると格付け会社が脅しをかけている様だ。

しかし国債など債券の格付けの引き下げは、銀行などの資産評価額を減少させ、融資能力を減少させる。つまり金融引き締めと同じ効果を及ぼすのだ。このため景気がさらに収縮し税収を減少させることにつながりかねない。これはさらに国家財政の悪化として、格付け会社による評価引き下げにつながる可能性がある。

つまり、格下げは景気収縮スパイラルの原因の一つとなるのだ。格付け会社は自分たちの収益しか念頭にないだろう。その為には他に先んじて格付けの引き下げを行い、厳格な評価を行うとの評判を維持しなければならない。

そして、止めどもなく収縮スパイラルは拡大してゆく。これは日本のバブル崩壊後のデフレスパイラルと同じ構図だ。国際会計基準が格付けによる資産評価替えの強制を続ける限りこれは続くだろう。失われた30年にならなければよいのだが。

November 24, 2011

タブレットPCとオーディオセンター

以前、据置型ネットワークオーディオについて書いたことがある(記事)が、ソニーのタブレットPCの資料を見ているうちに、これをオーディオセンターとして使えないだろうかと考え始めた。

その理由の1は、汎用IRリモコン機能がありコンポーネントステレオをリモコン操作できる可能性があること。
その理由の2は、冷却ファンが無く、ディスクなどの騒音源もないので音楽を聴く邪魔にならないこと。
その理由の3は、充電器を兼ねたクレードルがあり場所を取らずタッチパネルを操作できること。

ただメーカーに問い合わせたところでは、音質の良い外部オーディオプロセッサーを接続するのには問題がありそうだ。接続相手がアンドロイドOSに対応していれば可能性があると言うのだが、今のところアンドロイド対応をうたった物が見あたらない。どこかが出してくれると良いのだが。

追記(2011/12/28);
汎用リモコン機能が不要であれば、WindowsベースのタブレットPCも販売されているのでそれが使えるだろう。ウインドウズ用外付けオーディオプロセッサーが使えるはずだから。もちろん、MacOS対応の外付けオーディオプロセッサーもあるのでiPadも利用できるだろう。

追記(2012/01/20);
この場合のシステムのイメージは下図のようになる。

もちろん、タブレットPCにもイヤホーン端子はあるので、内蔵音源を使ってプリメインアンプのLINE入力端子へ出力することはできる。しかし、これでコンポーネントステレオを鳴らすのはいくら何でも寂しい気がする。

年金支給開始年齢問題と増税

年金財政を改善するため、年金支給年齢を引き上げる方向で検討を開始するという。しかしこれは、下手に行うと国家財政を圧迫する結果になりかねないので慎重に行う必要がある。というのは、支給年齢の引き上げは国内重要の減退を招きかねないからだ。

なぜならば、ただでさえ年金の将来性に不安感が生じている今、年金支給年齢の引き上げは老後資金の不安を拡大し、老後を考え始める年代(40歳台、50歳台)は消費を手控えて貯蓄に回さざるを得ないだろう。国民所得の重要な部分を占めるこの年代の支出が減少することは、景気を減退させ、税収を減収させることにつながる。

また、いつまでたっても隠居できないという状況は労働意欲の減退にもつながりかねない。これも国民所得の伸びを抑えることにつながるだろう。

だから、年金支給開始年齢引き上げは、このような心理が広がることを回避するようなやり方で行わなければならない。安易な議論は禁物だ。

ドイツ国債入札不調

金融不安の拡大がさらに続いている。今度は財政が最も健全で不安からは遠いと専門家達が評価していたドイツ国債の入札が不調に終わったという。

その原因について専門家達はいろいろ言っているようだが、欧米の金融機関が相次ぐ国債の格下げで資金の余裕が無くなって来たのだとすると問題は深刻だ。金融機関が資金不足になると貸し出しを絞らざるを得なくなり、投機ファンドも運用上必要な一時資金を調達しにくくなる。

今回の入札不調にこのような要素が絡んでいるとすると、資金が投機市場に十分に供給されていないということを意味し、投機ファンドの資金運用を圧迫するだろう。それは投機家達が資金を引き揚げざるを得ない状況まで作りかねない。

それが投機家達の不安心理を煽り、パニックを拡大しないことを祈ろう。

November 23, 2011

赤外線リモコン用リピーター

家具の配置が悪くて陰になってしまうので、そばまで行かなければリモコンでも操作できない家電製品がある。そんな電気製品用にリモコンのリピーターがあればよいと思いついた。

手段としては、鏡を使う方法と電気的な中継増幅装置を使う方法とがある。電気的な中継増幅装置も、受けた信号をそのまま他のLEDに送って点滅させるだけであれば複雑なデジタル信号処理回路は不要だろう。

今取り組んでいるマクロ撮影用照明装置ができあがったら取り組んでみよう。

追記(2011/12/15);
マクロ照明装置の取り付け部品の設計に手間取ってやっと材料を発注したが、届くまで数日かかりそうだ。そこで、買っておいた赤外線センサーと赤外線LEDを使ってちょいあたりの実験をしてみた。

赤外線センサーはTPS820(東芝製)という、光信号をそのまま増幅する物でハイカットフィルターが無い。このためキャリア信号もそのまま出力されると考えて、この出力をトランジスターで増幅してLEDにつなぎ込んでみた。

赤外線LEDでは発光状況が見えないので、赤色LEDで試してみるとリモコンのボタンを押すと点滅する。そこで、赤外線LED(940nm)に取り替えてデジタルカメラで様子を見ると、リモコン信号が入った後はリモコンのボタンを放しても連続点灯状態になってしまう。LED駆動電圧などが不適切なのかもしれない。

こんな簡単なことでうまくいくと面白くない(負け惜しみ80%)ので、また合間に挑戦してみよう。

追記(2019/06/01);
最近はごく無精な方法で赤外線リモコンのリピーターを代用している。

それはリモコンを直接センサーに向けられない場合に、天井や壁にリモコンを向けて操作する方法だ。 センサーから見て開けている壁や天井からの乱反射(散乱)を利用するだけなのだが結構うまく行く。 私同様に無精な方はお試しあれ。

November 22, 2011

さらに拡大する欧州金融不安

欧州の金融不安の拡大は留まるところを知らないようだ。今度はハンガリーが金融不安に直面して資金援助を要請したという。

かつては距離と時間が金融パニックが広がる妨げになってくれたが、通信手段の高速化とコンピュータープログラムによる高速取引の普及で、世界中の投機資金が一斉に移動する今はそれらがブレーキ役を果たさなくなっている。従って、投機資金という暴走する馬に、新しい手綱を付けなければ混乱を制御することはできないだろう。

そろそろ資金移動の制限を考えるべき時期ではないだろうかと考えている。

挨拶をされたが・・・

途中から先が出てこないバッハの組曲のメロディーを思い出そうとしながら三宮の街を歩いている時のこと。視界の端に動く物があったので振り向くと、店先にいた若い(可愛い)女店員だった。

目が合うと明るい声で「いらっしゃいませ」と言ってくれのだが、そこは女性用下着の店。挨拶されて無視するわけにはいかないので笑顔を返したが少々複雑な気分だった。

向こうは目があったので条件反射で挨拶してくれたのであって、私が下着マニアで買ってくれるかもと思ったのではあるまいとは思うのだが・・・・。

November 20, 2011

パイプをくわえて口笛が吹けるか?

政治情勢もなにやらだれ気味で、永田町猿芝居が復活しつつあるようだ。民主党の議員達には相も変わらず立場を心得ない者が続出しているし、自民党の議員達もさっぱり意気が上がらない様に見える。

と言うわけで今日は閑話休題と言ったところで、「パイプをくわえて口笛が吹けるか」と言うことについて書いてみたい。

しばらく前、ある番組で一昔前の大歌手が語っていた(どの番組だったか、誰だったのかも忘れてしまった)が、戦後間もない頃の歌謡曲や映画で「マドロス物」が流行した時期のことだ。ある大流行した曲の歌詞に「パイプくわえて口笛吹けば・・」という一説があったのだそうだ。若い頃にそれを歌った歌手が、自分も大歌手になった後、それを作詞した大先生に「こんなことができるのか?」と訪ねたというのだ。問われた大先生は「昔はいい加減だったんだよ」と答えたという笑い話だ。

しかし、パイプをくわえて口笛を吹くのは全くの不可能事ではない。唇を使わずに口笛を吹く方法があるので、これを使えばメロディーを吹くことは(一応)可能だ。昔、ヘビースモーカーだった時代にたばこをくわえたまま口笛が吹けないかと試みたことがあるからだ。

そんなことを考えたのは、カナリー諸島の口笛語を紹介するテレビ番組を見たのがきっかけだ。その中で、指笛を使って音を出す者と唇を使わずに口笛を吹く者の両方がいた。それを見て、唇を使わずに口笛が吹けるならばたばこをくわえていても吹けるのではないかと思いついたのだ。画面で見た限りでは、歯と舌を使って音を出しているようなのでマネをしてみると何とか音が出せた。それでたばこをくわえてやってみると、いい音は出ないが何とかメロディーを作ることはできた。

ただ、紙巻きたばこを唇で支えてメロディーを吹くのは難しい。歯でくわえると簡単なのだが、これでは紙巻きたばこの吸い口をかみつぶしてしまいがちだ。と言うわけで、鉛筆のような固い物を歯でくわえている時の方が易しかった。当然パイプをくわえていても可能だ。

と言うわけで、「パイプをくわえて口笛を吹けるか?」という質問の答えは「できないことはない」と言うことになる。

ところで、この技術を応用するとモンゴルの「ホーミー」のまねごともできる。唇を使わずに口笛を吹く時は、舌と上あごの間に狭い隙間を作り、ここから息を出しながら、舌で共鳴空間を作って音を調節する。高い音の時は主に舌の上側を使い、低い音の時は主に下側を使う。この時に同時に声を出すと「ホーミー」そっくりの音になるのだ。乱暴に言えば、口笛を吹きながら声を出している状態と言うことになる。声帯で出す音と、口の中で共鳴させて作る音の両方を同時にコントロールするのは非常に難しいので修練が必要だが、一応それらしい音を出すのは難しくない。

パイプをくわえて口笛を吹くことも、ホーミーのまねごとも、どちらも全く意味のないいたずらだが、暇人はお試しあれ。

そうそう、最近見たテレビ番組中で、ヨーロッパの羊飼いが牧羊犬を操作するのに唇を使わない口笛を使っていたのも思い出した。このやり方は、唇をとがらせて出すよりも高く鋭い音を出せるので、高音が良く聞こえる犬に指示を出すのに向いているのかもしれない。指笛を使っているのも見たことがあるが、羊飼いの象徴である杖などを持って手がふさがっている状態ではこの方が便利なのだろう。

追記(2016/11/22);
最近入手した北欧の伝承音楽を集めたCDの中に、モンゴルのホーミーそっくりの2音同時発声で歌っているものがあった。ホーミーもモンゴルのみと言うわけでは無く、世界各地にはよく似たものがあるらしい。

November 19, 2011

小物だから問題にされない

ブータン国王のレセプションパーティを欠席して、同僚議員の集金パーティに出たとして非難されている者が何人かいるようだ。

だが、今のところ特段の外交問題にもなっていないようだ。と言うことは欠席した者は、いてもいなくても誰も気にしないような小物だったと言うことなのだろう。

November 17, 2011

ゲド戦記

若い頃に読み損なっていた「ゲド戦記」を読み終えた。約40年前に本屋で少しだけ立ち読みをしたが、ハードカバーで価格が高かったのでそれきりになっていた。ところが先日行きつけの本屋でペーパーバックの文庫本を見つけたのでまとめて買い込んで改めて読み始めたというわけだ。読み始めから40年がかりの完読といっても良い。

内容は今更言うまでもないが、物語はル・グインらしくゆったりとしたペースで、水彩画のような印象で語られてゆく。このため、最近はやりのライトノベルのつもりで読み出すと、少々疲れるかもしれない。絶叫ももちろん無い。また、ジブリ版「ゲド戦記」しか知らない人は、物語が全く異なるのでまごつくかもしれない。私には原作の方が内容が豊かで好ましいのだが。

やはり著名なファンタジー作家にパトリシア・マキリップがいるが、こちらは全く印象が異なる。水彩画のようなル・グインとは異なり、マキリップの物語はやはり穏やかながら、昼と夜、そして極彩色の光と闇が鮮やかに物語の場面を彩る。最近邦訳が出版された「オドの魔法学校」でもあちこちにこうした場面がちりばめられている。これが淡彩のル・グインとは対照的だ。もちろん両方とも好きな作家であることには変わりがないが。

「ゲド戦記」はジブリが(かなり不満な形だが)映像化したので、今度はどこかがマキリップの作品を映像化しないかなと考えている。しかしジブリの絵には合わないし、ピクサー等の3DCGは論外だ。また、特殊効果を使った実写もしらけそうだ。日本や米国のスタジオでは難しいのかもしれない。むしろヨーロッパの絵作りの方が向いていそうな気はする。

November 13, 2011

トンデモ科学者の疑問;量子力学編

ニュートリノの速度が光速を超える観測例があったことが話題になっている。それが正しいとすると、相対性理論の前提の一つが崩れるのではないかと言うわけだ。しかしそれまでの物理学を整理拡張してニュートン物理学がうまれ、さらにそれを拡張してアインシュタインの相対性理論が生まれたように、今回の測定結果が正しいとしても相対性理論の否定と言うことにはならないだろう。

ところで、媒質中を伝播する電磁波の速度は波長によって異なる。これはプリズムや虹によって目に見えるように示されている。屈折率は理論上の真空中の光速をその媒質中の光速で割った値であるからだ。屈折率が波長によって異なることを「分散」と言う。故に、媒質中の光速は波長によって異なる。また、波長は光子が持つエネルギーによって決まる。故に光速はエネルギーによって異なるとも言える。

また、真空中の光速は物質の密度言い換えれば重力勾配やそこに存在するにも影響される。

これらを勘案すると、ニュートリノの運動速度の限界もそのニュートリノが持つエネルギーによって影響を受けるかもしれない。また、飛翔経路間の物質の密度のばらつきによっても影響を受ける可能性がある。今回の測定結果もこれらが原因で生じたとされる可能性はある。

「光速を超えるものがないのは光が最速の観測手段だからである」(「盲人に超音速ジェット機はどう見えるか?(またはトンデモ科学その2)を参照)と主張するトンデモ科学者としては、今回の結果がアインシュタイン物理学の拡張につながる方がおもしろいのだが。

November 11, 2011

グローバル経済モデルは破綻しているのでは?

TPPへの参加の有無が議論されているが、賛否両陣営とも自分に都合の良い主張をするばかりで、一般国民に対する情報公開が行われていない。政府に対して情報公開を求める声もあるが、賛否の主張をする者こそ得失双方に関する計算根拠についての情報公開を求められる。
現状のTPPについて私が感じていることは、参加国の顔ぶれから見て日本国全体としての損得のバランスがとれないのではないかと言うことだ。米国やオーストラリアへの輸出に関税がかからなくなると言うことは分かるが、その他の国は日本からの輸出についてはメリットがほとんど無いように思う。

それはともかく、世界経済の現状(混乱)を見ると従来信じられてきた金融経済のモデルが破綻しているのではないかと感じる。なぜならば、金融経済の基本アルゴリズム16世紀、言い換えればシャムロックの時代と基本的には変わっていないからだ。

世界規模の金融経済における投機資金の動きに対して、当時は距離と時間が正帰還(ポジティブ・フィードバック)を押さえる働きをしていた。しかし通信技術やコンピュータの普及で、距離や情報が伝わる時間は市場の暴走を押さえる力を失った。そして、投機資金が同じアルゴリズムで同時に動くため、投機資金市場には正帰還のみが働く。そして政治はそれを制御する手段を持たない。その結果、市場は常に暴走を繰り返す。現状の投機を中心とした金融経済は私にはそのように見える。

すでに古典になった経済理論を振りかざす専門家達はあれこれと主張するが、そのどれもが金融市場の動きに対する有効な負帰還(安定方向への制御)手段には見えない。すでに5世紀以上を経た基本的なアルゴリズムを廃棄し、新しいアルゴリズムを構築する必要があると感じるのだ。

November 09, 2011

冬の節電は難しい

この冬も節電が要請されているが、我が家ではこれがなかなか難しい。

というのは、集合住宅の中間階にある我が家では暖房をほとんど使わないからだ。集合住宅では皆同じだが、上下左右の家が互いに保温しあっているため室内気温が下がりにくい。このため、調理の熱や一般家電製品の放熱だけで十分に暖かい。だからエアコンで暖房することは滅多にない。ひどく寒い朝に短時間ホットカーペットを使うぐらいだ。一番の大口は冷蔵庫かもしれない。

と言うわけで夏と違って節電のネタが少ないのだ。神戸市街地にある我が家でもこの有様だから、暖地の家庭ではさらに困るだろう。

さてさて、こまめな節電でどこまで減らせるか。やってみるしかあるまい。

November 08, 2011

監査法人無用論

またまた粉飾決算疑惑がメディアを賑わせている。

このような事件が報じられる度に思うことが一つある。それは監査法人は一体何をやっているのかと言うことだ。このような不正が行われていないために監査法人は存在するのだが、事件が起きる度に見抜けませんでしたといいわけをする。

しかし監査法人は高い監査手数料を取る。それは不正を見抜くために高度な専門技能を要するからだと言うことになっている。にもかかわらずこのようなヘマをする。

このような失敗をした監査法人には高額の罰金を科すか、監査法人制度そのものを見直すべきだ。

November 04, 2011

身につく勉強と身につかぬ勉強

社会人になってからすでに40年たち、定年も過ぎたが今でも本を読んだりインターネットで資料を集めたりして勉強することは多い。

勉強についておもしろいことが一つある。それは、学生時代はなかなか身につかなかった知識も、社会人になってからはすぐに身につくと言うことだ。その理由は学ぶことに対する姿勢の違いだろう。

学生時代は卒業して就職すると言う抽象的な目標を目指して学んでいたため、学んだことを具体的にどう使うのかということに結びつかなかった。しかし社会人になってからの勉強は、課題や具体的な目的を達成するためという点で全く異なる。つまり、具体的に当てはめる実例や対象があると言うことだ。これが学んだことがすぐに身につくかどうかの最大のポイントだろう。

従って、学校で様々なことを教える際に、それが適用される具体例をあげてどのように使われるのかを説明すれば身につきやすいと思うのだがどうだろうか。特に数学や科学など、あまり具体的利用法についての説明が行われない分野についてはそういえるのではないかと思う。

November 03, 2011

パソコン改造

改造と言うほどのことではないが、グラフィックボードの放熱が悪いのでその対策を試してみた。

現在使用しているグラフィックボードはファンレス方式のものだが、GPUの温度が70℃前後まで上がる。このためか、電源を切ると20分ほど再起動できない持病がある。CPUは40℃前後までしか温度が上がらないので、GPUのサーマルプロテクターが働いて再起動できなくなっている可能性がある。

と言うわけで、グラフィックボードのヒートシンクの一部(排気部)に排気ダクトを付けてその効果を試してみた。

排気ファンにはケース背面のファンを利用し、ダクトは古いファイルフォルダーの厚紙で作成した。

写真の上が取り付け前、下が取り付け後の状態。

取り付け前後のGPU温度を調べてみると、取り付け前は70℃前後であったものが、取り付け後は65℃前後と約5℃温度が低下している。

一応の効果はあるが、予想通り満足できるほどのものでは無い。ボード下面のほぼ全体を覆っているヒートシンクの大部分から熱気を吸い出すような工夫が必要なようだ。

それにしてもいつも思うことだが、発熱源を下面に配置しなければならないPCIスロットの構造は、熱処理の点からは具合が悪い。規格上仕方がないと言うことだろうが、上下を逆にするようなデザインが許容されても良いのではないかと思う。

追記(2011/11/05);
再起動できるまでの時間は12~13分に縮まったがまだまだ十分ではない。またそれとは別に、3ヶ月ほど前から起動時ロゴ画面一面にノイズが出るようになっている。どうやらグラフィックボード上のBIOS回りに異常が起き始めているようだ。
とは言うものの、来年には更新を考えているこのPCにはもうあまり金をかけたくない。さてどうしたものか・・・・。

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