褐色矮性と暗黒矮性
国立天文台のサイトに多数の褐色矮性を発見したとの記事がある(記事)。
褐色矮性は恒星になるほどの質量を集められず、核融合反応が始まらなかった星と考えられている。これらの星は可視光を出していないため、残存している熱による赤外線でしか観測できない。更に冷えて観測可能な赤外線を出していない、いわば暗黒矮性と呼ぶべき星もあるだろう。その中には小惑星サイズのものも少なくないはずだ。非周期彗星の中には、たまたま太陽系に迷い込んできたそのような小暗黒星が含まれている可能性もある。
このような観測困難な星が宇宙にはどれほどあるのか、それは現状では推定することもできない。ただ、過去に考えられていたよりも相当に多いだろうと言うことは想像できる。そして、これはいわゆる「ダークマター(暗黒物質)」の一部を構成しているのかもしれない。
観測技術が進歩して、これらの星の観測例が増えるにつれ、宇宙像が変わってくるかもしれない。
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