伝承と先行人類
最近、現生人類の遺伝子には先行人類との混血によって受け継いだものが含まれているという報告がいくつか出されている。これは遺伝子解析の結果によるものだそうだが、このような記事を読むと「エルフ」や「ゴブリン」、「ドワーフ」など伝承中のヒューマノイドは、消滅した先行人類についての記憶なのではないかとの感を強くする。
特に、アイルランドやスコットランドの伝承では「エルフの取り替え子」や「ハーフエルフ」に関するものがある。また、「エルフ」は森に住み容貌が異なり(醜いとするものが多い)、弓矢を使って狩猟生活をしているという。これはまさに、森に住み採集狩猟生活をしていたと考えられているネアンデルタール人などの先行人類に当てはまる。「ゴブリン」や「ドワーフ」についても同じ様なことが言える。
この件に限らないが、私は民間伝承には多くの先史時代、極言すれば人類が言葉を獲得した時代以降の太古の記憶が含まれているのではないかと考えている。その中には先行人類から受けついたものが含まれている可能性も大いにある。「ホモ属」が出現する以前の記憶すらあるかもしれない。
また、消滅した先行人類の一部は絶滅したのではなく、より高度な食料獲得技術を獲得して人口が増えた現生人類に吸収されて消滅した可能性がある。それは、少数民族が他民族の大集団に吸収された歴史上の事例を思い起こせば理解できるだろう。
記事例;AFP「人類の免疫系を強くしたのは、ネアンデルタール人らとの性交渉」
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