火力発電所故障停止
関西電力の火力発電所一基が故障停止した。タービンの翼が損傷しているとのことだから、修理には数ヶ月はかかるだろう。分解して破損した翼を交換するだけではなく、他の翼に傷がないかなどを検査しなければならないからだ。
この停止のため、関西電力管内は一気に電力供給が危機的レベルに陥った。大阪府知事はこれでも協力を拒否するだろうが、電力消費量が多い製造業は操業計画に苦労することになる。
さらに言えば、各電力会社では法定の定期検査のために稼働を止めなければならない火力発電所が今後順次出てくる。定期検査も通常は数ヶ月かかるので、その間はやはり電力供給量が減少する。この点は日本国民全員が念頭に置いておかなければならない。
そしてこれは、原子力発電所を止めている限り、数十年は続くのだ。環境破壊を避けながら新たな発電所(それが再生可能エネルギーを利用するものであっても)を建設するには、環境アセスメントなどが必要なため10年以上かかる。また投資金額も膨大になるので、同時に必要な設備全てを建設するのも不可能だからだ。
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