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April 2011

April 28, 2011

大震災は小鳩連合への神風か?

震災後の菅首相の指揮ぶりが問題だとして、小鳩連合が菅おろしに動いている。中には、野党に不信任案を出させて退陣に追い込もうと言う者もいるようだ。

それは、震災報道が小沢氏の政治資金疑惑関係の裁判の報道を目立たなくしてくれるというもくろみによるものだろう。しかし、トップクラスのメディアの報道ぶりでは、必ずしも小鳩連合が期待する神風にはなっていないようだ。

小鳩連合の思惑がうまくいくかは野党しだいで先行きの見極めは難しい。しかし野党はむしろ、現時点での政権獲得は避けたいのではないだろうか。なぜならば、被災地の救援に一区切りがつき、復興が軌道に乗り始めたところで政権交代を行う方が原野党には都合がよいからだ。その理由は単純だ。復興が軌道に乗らないうちに引き継げば、今の菅政権のように何かにつけ非難を受けることになる。それに対して、復興が軌道に乗り始めてからならば成果を独り占めできるからだ。

そのようなことも考えると、小鳩連合の思惑通りに行くかどうかは疑わしい。また、菅氏が、それならばと総選挙で挙国一致内閣を作り、それに復興をゆだねようとする可能性がある。現時点で選挙になれば民主党の惨敗は不可避だ。そうなれば小鳩連合の多くは落選するだろう。党の実権を握った後、解党して党資金を持ち逃げした前歴がある小沢氏が、またそれを狙っていても不思議はない。しかし、小沢氏の選挙技術で再選をともくろむ陣笠議員たちには悲惨な結果になるのは歴然としている。

そもそも前回の総選挙の大勝は、「自民党でなければどこでも良い」とメディアが煽った結果で、小沢氏の功績ではない。小鳩連合の諸氏はそこを勘違いしている。

次の総選挙では恐らく「既存政党でなければどこでも良い」とメディアが煽るだろう。その結果は民主の大敗、自民のその他の既存政党の伸び悩みになるだろう。地方選挙で地域政党が伸びているのも、「既存政党でなければどこでも良い」の現れだ。

その結果、次の総選挙後は小党乱立で物事がまともに決まらなくなる恐れがある。有権者そのことを念頭に置いて、率直な話し合いで物事を迅速に決められる政党を投票先として選ぶべきだ。しかし、またまたメディアに煽られて「どこでも良い」と投票する無思慮な有権者が大勢を占めるのだろう。

日本政治の後進国化はますます進みそうだ。

April 26, 2011

菅でなければ誰でも良い

産経新聞などに依れば、政界や国民の今の空気は「菅でなければ誰でも良い」だそうだ。B,C級メディアはこりもせず煽り報道を続けているという感が深い。

とはいえ現下、小鳩連合の狙いははっきりしている。党の支配権を取り戻し、次の総選挙前に民主党を解散する。そして党資金を持ち逃げして(不公正だが違法ではない)新党旗揚げの軍資金にすることだ。そのためには総選挙で敗北して「政党助成交付金」が少なくなってからでは不都合だ。だからこそ、この段階での菅おろしと言うことだ。

それにしても、郵政選挙以来メディアは無責任な煽りを続けてきた。「郵政改革反対でなければ誰でも良い」、「安部でなければ誰でも良い」、「麻生でなければ誰でも良い」、「自民党でなければ誰でも良い」、「小鳩でなければ誰でも良い」、「民主党で無ければ誰でも良い」、そして今度は「菅でなければ誰でも良い」というわけだ。

国民はその間、メディアが吹く笛に踊って行動してきたが、その結果何かが良くなったのだろうか?ただ政治の混乱が激しくなっただけでは無いのか?

私には、考えることを放棄した国民が、その都度最悪の選択をしてきたように思える。結果がいかに悪かろうと、メディアは決して責任をとらないと言うことを肝に銘じておくべきだ。

天候不順

例年、四月も二十日を過ぎれば汗ばむほどの暑い日が混じるものだが、今年はまだそれがない。気温が上がってもせいぜい20℃前後で、25℃を超えるような日が全くない。そのせいか、八重桜もまだ満開の状態が多い。

高層天気図を見ても、本州上空に左回りの強い風が安定して吹いている。これは寒気が南下しやすい状態だ。いつまでこれが続くのか・・・・・。

被災地の人たちのためにも早く暖かくなってほしい。また、寒気が居座って冷害が追い打ちをかけないよう祈る。

April 25, 2011

太陽光発電で原子力発電を廃止できるか?

原子力発電所の津波被害事故を受けて、このところ反原発派が勢いづいている。太陽光発電だけで原子力発電を不要にできる、あるいは風力発電だけで原子力発電を不要にできるなどと言う主張に関する報道も多い。しかし、中には都合の良い点だけを積み上げたとしか考えられない荒唐無稽な主張もある。また、火力発電所の100%稼働による二酸化炭素発生増の無視や、自然エネルギー発電装置の大規模建設による環境破壊などを無視した内容も多い。

そこで太陽光発電で原子力発電を代替するとすれば、どれくらいの面積が必要なのかの概算を始めたが、最初のきわめてラフな計算では日本の全耕地面積を超える面積が必要という結果になってしまった。しかしこれは有効数字1.5桁ほどのきわめて荒い数字に基づいている。一応日照率や太陽高度の効果、平均的な変換効率や夜間需要分の貯蔵、原子力発電所の稼働率などは計算に入れているが、雑すぎたようだ。

もう少し精度の高い数字を集めて計算精度を上げるつもりだが、あまり楽観的な数字にはなりそうもない。

補足;
太陽光発電にしろ風力発電にしろ、出力が不安定なことが本質的につきまとう。これを補うためには大規模な蓄電装置が必要なことも念頭に置いておく必要がある。

また、火力発電所を100%稼働させればと言う前提での主張もあるが、火力発電所もボイラーや送電設備の法定点検や定期修理が必要なために、毎年一定期間(点検や定期修理の規模で変動するが、1~3ヶ月)運転を止める必要がある。これも念頭に置いておかねばならない。

追記(2011/04/29);
現在のところ集まっている信頼できる数字は次の通り。

1.全天日射量日積算量平均値  12.95MJ/m2・日
  理科年表第84冊【気77(253)】から南鳥島と昭和基地を除いて得た単純平均
    これは水平な地面が受け取る太陽エネルギーの年間を通しての平均値で、
    天候、季節、緯度などの影響をすべて含んだ実績値である。
    これがm2あたりの一日に利用できる太陽エネルギーの期待値になる。
2.日本の総面積        377,946.51km2
  理科年表第84冊【地54(626)】
    参考値;全耕地面積 46,280km2, 全森林面積 244,730km2
3.太陽電池の変換効率     16%
    主要メーカー新製品のカタログ値に基づく概略値
    ほとんどがセル単位の表示だが、セル間パネル間等のスペースは無視。
    この90~95%が現実的かもしれない。
4.年間発電量実績(2007年)
    全発電量    1,133,711MWH
    火力発電所    779,970MWH
    水力発電所     84,234MWH
    原子力発電所   263,832MWH
  統計局統計資料による

今後水力発電の持続可能な能力についても調べるが、今のところ良い資料が見あたらない。火力発電可能量については温暖化防止条約を無視できないのでこれも考慮する予定。現実的には、増加が期待できるのは水力発電だけだが、これも利用可能な水資源の上限に依存する。

追記(2011/04/30);
上記の数字で概算し直してみたら、梅雨や春秋の長雨など全国的に晴天が少ない時期のための予備能力を考慮しなければ、わずか0.2km2の太陽光発電で置き換え可能となった。どちらの計算もどこかで桁数を間違えているのだが、間違えている場所が見つからない。とほほ・・・・。

April 23, 2011

節電機能

最近、電気器具の節電機能を強調するCMが目立つ。

しかしそれを見ながら考えたことが一つ。

人手でこまめに調節したり電源を切ったりすれば、節電機能のために消費される電力も節約できるのにと。

余震と火山

相変わらず余震が続いている。発生する場所も、東日本のほぼ全域と言っても良いほどだ。ただその中でも、直接の余震と考えられる太平洋岸以外に、発生が多い場所があるようだ。

気象庁の地震情報をチェックしていると、特に目立つ場所は秋田県内陸北部、山形県・福島県境、新潟県・長野県境、長野県中西部、山梨県・静岡県境だ。そして遠く離れた熊本県北部でも発生している。これらに共通しているのは従来は地震多発で目立つ場所ではなかったこと、そして著名な火山の近くであることだ。

  1. 秋田県内陸北部;秋田駒ヶ岳
  2. 山形県・福島県境;磐梯山
  3. 新潟県・長野県境;焼岳および黒姫山などの北信五山
  4. 長野県中西部;御嶽山
  5. 山梨県・静岡県境;富士山および箱根山
  6. 熊本県北部;阿蘇山

火山の付近で地震が多発しているからと言っても、噴火の可能性があると言っているわけではない。これらの火山がある場所は、どれも過去の地殻変動の痕跡(構造線)付近、つまり地殻が弱い場所に当たる。つまり、今回の大地震で歪みが拡散し、このような地殻が弱い場所で地震を引き起こすことで、歪みをさらに分散させているのではないかと言うことだ。

その結果、歪みがさらに周辺の構造線に分散して、小さな地震を発生させながら全体としては緩和に向かうのではないか考える。従ってそのような場所では、従来地震がまれだったとしても、直下型の地震に襲われる可能性があると考えておく方が良い。もちろん歪みが分散するにつれて地震の規模は小さくなるので、恐れる必要はないだろうが、慌てふためかないような心構えはしておく方が良い。

April 20, 2011

Win7;32bitか64bitか

しばらく前からWin7を64bit版にしているが、これまでのところ私の使用形態では64bit版ではメリットよりもデメリットの方が大きいようだ。

その最大の理由は、従来使ってきたハードウエアとソフトウエアの一部が使えないことだ。購入して4~5年以内のものは64bit用のドライバーがハードウエアメーカーから提供されているものがあるが、それ以上古いものは提供されていない物が多い。またソフトウエアも、それ以前から使っているものは64bit非対応の物が多い。また、64bit版ではメモリー空間が広いので、大量のデーターを使う場合に有利とされている。しかし私の場合は、GBクラスのデーターを扱うことがないので64bit版にして早くなったという感じは全くない。

結局のところ、動画編集を行うアーティストや、大量のデーターを使う科学計算以外では実感できるような速度差は無いだろうというのが私の結論だ。しかしこの分野ではマッキントッシュを使う人が多いようだ。テレビ番組でこのような人たちが使っているのもほとんどがマック。マックは大昔に職場で少し使った(MacⅡ!)だけでほとんど知らないのだが、恐らく大量のデーターを処理するような作業ではそちらにメリットがあるのだろう。

とはいえ、ハイスペック・ゲームでは歴然とした差があると主張する人はいるだろう。しかし、ハイスペック・ゲームに必要なハードウエアの総費用はばかげて高い。複数のゲーム専用機を束にして運用するシステムを考える方が、よほど費用効率がよいだろうにと感じるほどだ。現にPS3は安価なスーパーコンピュータ用のユニットして多数(私が報道からカウントしただけでも1万台をはるかに超える)が利用されている。それに倣えば、既存のゲーム専用機のハードウエアを束にして使うというアプローチは成立するはずだ。

それ故、PCによるハイスペック・ゲームと言うマーケット自体が今後縮小してゆくだろうと私は考えている。GPUメーカー自体が、技術計算用マルチコアプロセッサーへのGPUの転用を模索しているのはその一つの表れだろう。

ギリシャの肉体美

昨日、神戸市立博物館で開かれている「大英博物館 古代ギリシャ展―究極の身体、完全なる美―」を見に行ってきた。中学や高校の歴史や美術の教科書に掲載されていて有名な「円盤投げ」の像が展示されているというので、これは是非とも見なければならぬと雨の予報の中歩いて出かけた。

平日の為か会場内はすいていて、押し合いへし合いはせずにゆっくりと自分のペースで見ることができた。展示内容は、ほとんどが大理石の彫像と赤い生地に黒い上薬を使った絵付き陶器で、神話でよく知られている物語の一場面が多い。解説によると、彫像はローマ人が愛好したのでローマ時代の複製が多数存在するそうだ。今回の展示でもオリジナルが失われて、複製(模作?)が多い。目的の「円盤投げ」もローマ時代に作られた大理石製の複製の一つで、オリジナルのブロンズ像は失われているという。

この像に限らないがギリシャ人は肉体美を追求したと言われるように、男性像、女性像ともプロポーションはすばらしい。

男性像は肩幅と胸の厚みが大きく、尻が小さく手足がたくましい。今のボディービルダーが追求している肉体美の原型だ。これに対し女性像は豊かな尻と太腿、そして垂れ下がらない形の良い乳房が特徴だ。今回展示されていたアフロディテ像も、かの「ミロのヴィーナス」ですらも、現代流の意味で胸が大きいとは言えない。しかし張りのある乳房が、ゆるむところのない肉体の線の美しさを際立たせている。

ギリシャ彫刻の男女像が現代でも人々を魅了するのは、このようなたるみのない体の線の美しさ故だろう。

たっぷり楽しんだ後、外に出るとやはり雨。ポケットにねじ込んでいた折りたたみ傘を広げて帰途についた。

お土産のスフィンクス像

博物館への寄付のつもりで買ってきたお土産。
ガチャポン式で全6種類。
一個400円也。

April 17, 2011

プロ野球始まる

半月遅れでプロ野球のリーグ戦が始まった。被災地にも野球ファンは多いだろうから、楽しめる試合を展開してほしい。

しかし、一足先に始まっている米国の大リーグのプレーに較べると、どうも日本のプロ野球は間延びしている。そこで比較してみると日本の野球はピッチャーの投球間隔が長い様だ。
日本では打者は一球ごとに打席を外し、キャッチャーもやはり一球ごとにボックスから出る。ピッチャーも再びプレートを踏む前にあれこれと儀式まがいの仕草をする。このためどうしても投球間隔が長くなる。これに対して、大リーグでは打者もキャッチャーもボックスからあまり出ない。ピッチャーもすぐに投球準備に入る。これが投球間隔の差の原因になっているものと思われる。

投球間隔が短いため緊張感が維持され、試合にもスピード感が出る。この点は日本のプロ野球が見習っても良いのではないだろうか。

峠が見えた?

東電と政府から、原子炉事故に関する今後の見通しが初めて示された。見通しの当否は別にして、とにもかくにも先のことを考えるだけの余裕が出始めたと言うことだろう。

まだ、原子炉の状況の詳細な見極めができていないので、今後も新たな傷害が次々に出てくると考えるべきだが、日本が誇ってきたロボットも活用して、一つ一つ確実に解決していってもらいたい。未完成なロボットでも状況の偵察ぐらいには使えるだろう。だからからどんどん使えばよい。実地使用が最良の試験になるはずだ。

見通しが示されたからと言っても、功を焦って事態を悪化させるようなことは絶対に避けねばならない。このことは当事者だけでなく被災者もその他の国民も肝に銘じておく必要がある。まだ、峠が見え始めたばかりで、峠を越えたわけではないのだから。

状況を見ない人たち

この緊急事態下に政局を模索する小鳩連合。全く状況を見ない(JM)な人たちだ。
現在の状況で、政権交代に時間を空費することが良いことかどうか誰にでもわかるはずだ。被災者を思う気持ちがあるんであれば、政権の足を引っ張るより有用性のある提言をもって協力すべきだ。政局はその後、事態の緊急性が下がってからいくらでも争う時間がある。
また、連立に色気を見せては事態の困難度が増すと尻込みする情けない野党たち。全く性根が据わっていない、政治家として情けない人たちだ。有用な提言を出し、野党の立場で積極的に事態収拾に乗り出すべきだ。外野に座って、後で非難に使う材料を数えているだけでは政治家失格だ。

April 15, 2011

何でも自粛のせい、に異議あり

消費や旅行が落ち込んでいることについて、何でも自粛のせいにする風潮がはびこっているが、これは的外れで無責任だ。

なぜならば、被害の大きさにショックを受けたため外食やパーティーをする気になれない人もいれば、自分が被害を受けなかったことでに罪悪感を抱き気分が落ち込んでいる人も大勢いる。また、収入に比べて多額の義援金を拠出したので他に使う分がないという人もいるだろう。東日本への旅行についても、これだけ大きな余震が続き、まだまだ大きな余震や津波があると言う警告が毎日報道されていれば、自己保全本能が働いて行くのが怖いという人がいるのが当然というもの。さらに不景気による収入減少への警戒心から消費を減らす人もいるだろう。

このように、消費低迷は自粛だけではない。むしろ今の時点では自粛以外の要素が大きいと言える。そのすべてを自粛のせいにして、自粛が悪いと騒ぎ立てても何の解決にもならない。落ち込んだ気分を引き立て、少しは楽しむこともしようかと言う気になるよう誘導していくことが必要なのだ。

April 14, 2011

地震予知と予測

この数日、地震の予知と予測に関する話題がネットを賑わせているようだ。

その1は、ゲラー東大教授がネイチュアーに発表したレポートで、地震予知は不可能だから東海地震監視プロジェクトは無意味だと主張しているとされる件だ。だが私の認識では、このプロジェクトは地震予知のためのものではなく、東海地震が起きた後に予知につながる前兆があったかどうかを調べるものだった。しかし、プロジェクトが大規模になるにつれて国家予算による支援が必要になり、多額の予算支出を合理化するために、「差し迫った危険があると考えられる場合に警報を出す」という口実を持ち出したように記憶している。
それが10年ほど前から様々な政治利権がらみで、しだいに「予測」が前面に出て一人歩きを始めているというのが私の認識だ。だから本来予知の役には立たないというのは、関係する研究者にとってはわかりきったことのはずだ。また、「現在のところ、信頼できる地震予知法は存在しない」というのが地震学会の公式見解でもある。

その2は、京都大防災研究所の遠田准教授がGPS(海底測位点?)の移動から、海溝東側の太平洋プレートに引っ張る力が加わっているので、近くM8級の地震が起き大津波も発生すると主張している件だ。これもプレートの伸びから予測しているようだが、正しいと言えるのかどうかはわからない。特に昭和三陸地震を前例としてあげているようだが、この地震のメカニズムについての確度が高いとは思えない。だから、早ければ一ヶ月後にもと言う主張は頷けない。
今回の地震の元になったプレートへの圧力は、上側の北米プレートと下側の太平洋プレートの両方を圧縮していた(歪みはその弾性変形によって力を蓄えることができる)ので、地震後には当然両方が伸びたはずだ。この太平洋プレートが伸びているので引っ張りの力が加わっていると言うのが、この圧縮からの復元分を除いているのかどうかが重要なポイントになるだろう。記事ではこの点がわからないのが残念だ。

April 12, 2011

余震域の移動についての考察

この2~3日、余震が多発している。震源も、福島県南部の内陸に多く震度が浅いので、プレート境界面の断層からプレート内の断層によるものが増えていると思われる。
これに関して、プレートが引き延ばされる形との分析が出ているが、次のような仕組みによるものだろう。

プレートは硬い岩石でできているが剛体ではなく、圧力によって変形する弾性体、さらには長時間の圧力によって永久的に変形する粘弾性体の性質を持っている。このため、プレート境界面とそこから離れたところでは変形の大きさが異なる。また、圧力が無くなったときに元に戻る弾性変形と、圧力が無くなっても変形が残る流動変形の割合も異なる。
このような性質を持つプレートが長時間圧縮された後に急に圧力が取り除かれると、場所によって元の形への戻り方が異なる。境界面では圧縮速度が速いので弾性変形の割合が大きく急激に伸びるが、離れた部位では流動変形の割合が相対的に大きいので伸び率が小さい。この違いがプレート内部での力のバランスを崩し、プレート上層部が境界部の伸びによって引き延ばされる形で正断層による地震が起きるのだろう。

このような様子は、光学式歪み検査装置や粘弾性試験装置があれば再現できると思うのだがどうだろう。さらには、日本列島とその周辺のプレート構造の模型を作って実験すれば、今後地震が多発する可能性がある場所を推定できるかもしれない。もちろんコンピュータシミュレーションでも可能だろうが。

メールソフト

根が無精なもので、Windows7ではWindows Live Mailを使ってきたが、動作が遅くていらいらすることが多いのと、使い勝手が今ひとつ悪いので他のメールソフトを試してみることにした。
ひとまずMozillaのThunderbirdを試しているが、動作はWindows Live Mailより軽いようだ。まだ、宛名指定方法など勝手がつかめないところもあるが、しばらくは使ってみようと思っている。

April 11, 2011

続く余震

今日もまた強い余震が頻発している。そのたびに、福島の原子力発電所の作業も、被災地の復旧作業も中断される。現場で作業に当たっている人たちのいらだちは強まるばかりだろうと推察する。

この数十年に激しい地震は何度もあったが、これほど強い余震が長期間続く物はなかったように思う。私が体験した阪神淡路大震災でも、半月ほどで強い余震は無くなったような気がする。内陸で発生する直下型地震は大きな被害をもたらすが、地震としての規模は小さい。今回の大震災はそれとは異なる海洋型の巨大地震だ。地震に伴って周辺に発生した歪みが比較にならないほど大きく広範囲なのだろう。

強い余震は今後もまだ続きそうだが、早く終息して原子炉の封じ込め作業や被災地の復旧作業が中断されなくなることを祈る。

民主党は未熟;慎太郎氏曰く

再選を果たした石原慎太郎氏が民主党は「未熟」と発言した。
政権についてまだ短い民主党が未熟なのは当然としても、長期に亘って政権を担当してきた自民党は「不熟」、その他の政党はまだそれ以前の段階で熟する兆しもない。早く言えば、今の日本には政権を担当する力のある政党がない。

これは誰が悪いのか?

恐らく、おもしろおかしく脚色して批判を繰り広げる、無責任なメディアの記事を鵜呑みにして、踊り続けてきた有権者に責任があるのだろう。もちろんその中には私も含まれることは言うまでもない。

花見(2);王子動物園

昨日の日曜日は桜が満開になっていたので、今日王子動物園に花見がてらの散歩に出かけた。

王子動物園の入り口

「そめいよしの」はちょうど散り初めと言ったところで、強い風が吹く度に花吹雪が舞っていた。

平日にもかかわらず今日も園内は賑わっていた。暖かいので、高齢者施設からの来場者や、幼児連れの家族が多く見られた。

食事中のジャイアントパンダ

名物のジャイアントパンダも暖かいのでのんびりと食事中。ここの展示は距離が近いのが魅力。

パンダ舎の様子。パンダは右よりの台の上で食事中。
運がよいと、ほんの2m程のところまで来てくれる。

桜の花に首を伸ばすキリン。

キリン舎では、満開の桜にキリンが首を伸ばし、しきりに食べようとしていた。恐らく花の蜜が好きなのだろう。

April 10, 2011

花見

自粛しろ、いや自粛するなとネット上では不毛な議論が戦わされていたが、この週末の神戸市街地はちょうど桜が満開で、名所は賑わっていた。
王子動物園も駐車待ちの車が大行列し、新神戸駅下の生田川親水広場も例年通り満員になっていた。
新生田川沿いは、かつては新神戸駅から2号線まで桜の老木が並び、散策にも良かったのだが、新神戸トンネルの延長工事に伴う公園整備などで、親水広場付近を残してすべて切られ、若木だけになっているのが残念だ。と言っても成長が早い染井吉野のこと、20年もすれば見事な風景を見せてくれるだろう。

April 09, 2011

混迷の度を増すリビア内戦

リビアの内戦がますます混迷の度を増しているようだ。

反政府活動が活発化している他の国とは異なり、両勢力とも戦車やロケット砲などの重火器を持ち出している。これはもはや民衆蜂起ではなく内戦と見るべきだ。

西欧諸国は、「反西欧」を旗印に権力の座についた現政権を潰す好機と見て介入を始めたようだが、好機かどうかが怪しくなってきている。航空機からは判別できないほど、両勢力の装備が似通っているのだろう、西欧軍による誤爆の多発も伝えられている。

今後ますます戦闘は激しくなりそうだ。西欧諸国の下手な介入は、リビアのアフガニスタン化、あるいはベトナム化を招きかねない。西欧は撤退して、他のイスラム諸国に解決をゆだねる方が良い。

少しずつ元に

植木鉢を買いにホームセンターに出かけた。
店内を歩いてみると、先週はからになっていた棚の多くに商品が戻り始めている。飲料水はまだあまりないが、電池類や懐中電灯などはほぼ元に戻ったようだ。
計画停電もしばらく中断が決まったし、震災周辺地域の生活は少しずつ元に戻ってゆくと期待したい。
ただ、宮城から岩手の津波被害地が元に戻り始めるのはまだまだこれからだ。阪神淡路大震災のような被災地域が狭い例でも、一応平常の生活ができるまで3ヶ月以上かかった。今回は被災地域が広く、分散もしているので必要なマンパワーは尋常ではない。支援する方も息の長い努力をする覚悟が必要だ。

April 08, 2011

ネットワーク対応据置音楽プレーヤー

これまで、LPやCDの音楽をハードディスクに取り込んで、パソコン作業時のBGMとして使ってきた。このやり方は、いちいちCDを差し替えなくて済むので便利がよい。

始めた頃は、ハードディスクの容量が数GB程度の物しかなかったのでファイルサイズを小さくできるmp3形式を選ばざるを得なかった。しかし、最近はテラバイトクラスの物を安価に購入できるようになっている。音楽CD一枚のデータ量は600~700MBの場合が多いので、1TBのハードディスクでは音楽データを圧縮せずに千枚以上のデータを保存できることになる。こうなると、音質が多かれ少なかれ低下する圧縮をわざわざ行う必要はない。

こうなると今までより良い音で聞きたくなるのが人情だが、そこで問題になるのがパソコンの騒音だ。現在のパソコンはCPU等の冷却のため送風ファンが不可欠でこれが結構うるさい。内部容積が小さいノート型だけでなく、容積が大きいデスクトップ型でもやはり騒音は気になる。全くファンのない機種もあるが、ファン以外のハードディスクや光学ドライブからの騒音もやはり邪魔になることがある。その対策としては、これらを持たないパソコンが必要だ。
また、パソコンに内蔵されているデジタル・アナログ変換装置は音質が悪いし、周辺機器として発売されている変換装置(サウンドカード類)は価格が高くコストパフォーマンスが悪いように思える。さらに、パソコン用として販売されているアクティブスピーカーは、ポピュラー音楽用としてはある程度使えても、私が主に聞くクラシックとはなじまない。

そこで考えられる解決策は、そこそこの性能のプリメインアンプにネットワーククライアントとデジタル・アナログ変換装置を組み込んでしまうことだ。元々、プリメインアンプは十分な容量の電源回路を持っているし、音楽鑑賞が目的であるから騒音はほとんど出さない。あれこれと発熱が大きい要素を詰め込んでいるため、冷却ファンが不可欠のパソコンとは大違いだ。

このような装置を、離れた場所に置いたネットワークストレージとLANで接続すればネットワーク対応デジタルオーディオプレーヤーとして使えるし、ハードディスクの騒音も気にならない。また、小型のタブレットコンピューターをブルートゥースや赤外線で接続すれば、局の選択やプレイリストの作成が可能なリモコンとして利用できるだろう。場合によってはスマートフォンでも可能かもしれない。
パソコンとオーディオ装置の両方を手がけているソニー、パナソニック、オンキョーなどであれば技術上の問題は無いと思うのだがどうだろうか。オンキョーはかつてこのような物を出していたことがあるようだが。

構成図

NAS

ネットワークに接続されたデータ保存装置。大容量で大量の音楽データを保存できる。

LAN

有線、または無線のローカルエリアネットワーク。

NAS Cliant

NASからControllerによって指定された音楽データファイルを取得してBufferに送る。

Buffer

取得した音楽データファイルを一時的に保存し、コントローラーの指示に従ってAMPに送り出す。

AMP

受け取ったデジタルデータをアナログ信号に変換し、増幅後スピーカーに送り出す。(DACを含む)

Controller

Player全体を制御する。
Remote-controllerからの指示(音楽ファイル名、音楽再生リスト)に従って、NASからデータを取得し再生する。また、NAS Cliant、Buffer、AMPを制御する。

Remote-controller

LAN経由でNAS上の音楽データーファイル名や再生リストなどを取得し、これらをTouchpanel-Displayに表示する。また、演奏するファイルの選択や再生リスト編集・選択を行い、これをIRやBluetooth経由でPlayerに送信する。再生にかかわる動作(開始・停止・音量・バランスなど)も指示する。

Cradle

Remote-controllerの充電用。また、モバイルプレーヤーやカードリーダーをNASとして利用するための接続用オプション取り付け部も兼ねる。


追記(2011/12/02);
ソニーのタブレットPCには汎用赤外線リモコン機能がある。また、ネットワーク(LAN)からデータを取り込んで再生する機能もある。これはオーディオコントロールセンターとしての基本的な機能は十分に満たしているといえる。唯一の難点は、OSがアンドロイドのため適合する外付けオーディオプロセッサーがないことだ。これが満たされれば、既存の据え置きオーディオ用のコントロールセンターとして便利に使えると思うのだが。(本件に関する後続記事

April 06, 2011

メイド・イン・チャイナ

小気味よく晴れたのは4月4日の1日だけで、その後は白い靄が日増しに濃くなっている。今日はもう、神戸港の外防波堤までしか見通しがきかず、どんよりとした状態だ。かつて、日本の大気汚染がひどかった昭和40年代には夏も冬もこんな状態になることがあった。

北西や北の風の時は見通しがきくが、西や南西の風になるととたんに空気が白く濁るのは、中国沿海部から流れてくる大気汚染物質によるスモッグではないかと思えて仕方がない。輸出が多い中国だが、公害の輸出はごめん被りたいものだ。

April 04, 2011

インフラの堅牢性

先日の震災以前から気になっていたので、時々このブログでも触れたことがあるのだが、日本人はインフラの堅牢性に対して信頼過剰、あるいは無関心でありすぎたのではないだろうか。このため、今回の震災でもバックアップの確保が十分でなかったための二次被害が多数出ている。

これまで、他国でインフラに関する大規模なトラブル(たとえば大停電や震災による公共構造物の崩壊)が発生したとき、日本の専門家や評論家は口をそろえて日本ではこのようなトラブルが起きないと口をそろえ、その理由をもっともらしく説明してくれていた。しかし災害などに伴ってインフラにトラブルが生じると、今度は口をそろえて想定外だったといいわけをしたり、想定が安易だったと非難したりする。これはいいわけにしろ非難にしろ、どちらの側も十分に検討したことがなかったことをごまかそうとしているだけに過ぎない。

日本は世界屈指の災害多発国であるにもかかわらず、こうしたことが繰り返されている。これはインフラの堅牢性に対する感覚の欠如と言える。

その原因は安易な経済効率重視であり、これが大きな比重を占めるように思われる。都市計画だけでなく、生活や経済活動に不可欠なユティリティ、災害や戦時に行う緊急輸送路としての高速道路や鉄道など、こうした面のすべてについて費用対効果ばかりが強調され、インフラの堅牢性確保に必要な冗長性・重複性・構造物強度の余裕などは非効率だとして排除されている。これは国家の安全保障上大きな問題だ。

安全保障とは軍事だけではない。経済や災害、疫病についても同じようなウエイトで考えるべきだ。「不都合なことは起こらないこと」と考えているかのような風潮が強いだけに、今回の震災を教訓に考えを改めてもらいたい物だ。

久しぶりの晴天

このところ晴れても、どんよりと靄がかかった日が続いていたが、今日は久しぶりに気持ちよく晴れ上がった。空には全く雲が無く、大阪湾の対岸から紀伊水道まで見渡すことができた。

青空を背にした五分咲の桜

午後散歩に出ると、桜も3~5分咲きと言ったところで、冴えた青空を背景にして気持ちが良さそうだった。

気温が低めなので、次の週末は散り初めの花見ができるだろう。

三宮の繁華街では、ビルの窓が午後遅い日差しを反射しあって、複雑な影を作っていた。

西の空にも雲が全くない。この分だと、明日も晴れ上がりそうだ。久々に山上の散歩に出かけるのも良いかもしれない。

ビルの窓に反射する太陽

花見を過ぎると急に暑くなることが多いが、被災地ではまだしばらくは寒さが続くという。早くほどほどに暖かくなってくれると良いのだが。

April 03, 2011

リビアもアフガニスタン化か?

我々日本人が震災の対策に追われている間にも、世界情勢は変化している。

西欧が軍事介入を始めたが、リビアでは内戦が膠着状態になりかけている。当初は権力者による民衆弾圧と報じられて、西欧諸国もそれを強調した。しかし軍の一部が寝返り、民衆側が武装したことで内戦と見なさざるを得ない状態になっている。

さらに、西欧のキリスト教国が介入したことに反発するイスラム教勢力が政権側に加勢する動きもあり、短期間の終息は望めそうにもない。この混乱状態と国土分断が長くなれば、それは反西欧イスラム武闘勢力にとっては絶好の根拠地となる。

アフガニスタンも解決の目処が立たず、リビアもアフガニスタンに似た状態になりつつある。(違いは権力側の西欧に対する姿勢だけだ。)さらに、周辺の長期政権のイスラム国での反政府活動が強まっているが、これらの国は政権側が親米・親西欧を掲げているだけに積極的な介入はしにくい。

下手に関与すれば軍事介入は米戸もなく広がり、キリスト狂態イスラム教の大規模な戦乱にも発展しかねない。アフガニスタンでの莫大な戦費負担にあえぐ米国が、日本の災害支援を口実にリビアから手を引こうとしているのも無理はない。

April 02, 2011

春の散歩

暖かさに誘われて、久しぶりで王子公園へ散歩に出かけた。

花見で知られる王子動物園の桜は、今日はまだ三分咲きと言ったところ。しかし、子供連れやカップルで賑わっていて、駐車場も入場待ちの状態だった。来週は満開になるだろうから、何時間もの入場待ちになるかもしれない。阪急王子公園駅からすぐなので、来週花見にお出かけの方は徒歩の方が良いだろう。

ジャイアントパンダもお待ちしています。ただし、動物園内では飲酒不可なので、この点はご注意を。

まだ咲き始めの桜だが、早速雀が食い散らかしてこの通り。まだ虫が少ないこの時期、蜜は小鳥たちにとってごちそうだ。

誰がしたのか、プランター代わりにされた街路樹の切り株。

幹が空洞になったので、危険防止のため切り倒された「ゆりのき」だが、その空洞にチューリップが植えられていた。

陸上競技場では高校生の試合が行われていた。アメラグのシーズンも開幕だ。陸上競技場(神戸市立王子スタジアム)では、週末ごとに高校、大学、社会人などの試合が行われる。

追記(2011/04/03);今年も「夜桜通り抜け」が4/7~9に行われます。
    王子動物園「夜桜通り抜け」の詳細はこちら
    王子動物園のサイトはこちら

    アメラグのスケジュールは各競技団体のサイトで。
        関西高等学校アメリカンフットボール連盟
        関西学生アメリカンフットボール連盟
        日本社会人アメリカンフットボール Xリーグ

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