トンデモ科学者の疑問(宇宙編9)
数日前(2011/02/23)のナショナルジオグラフィック・ジャパンのウエブサイトに、「惑星形成の3つの定説、見直し迫る」という記事が出ていた。この記事によると、最近続々と発見されている太陽系外惑星には、これまでの太陽系の生成モデルでは説明できないような軌道を回るものが多数あるという。
例えば、他の惑星と軌道の角度が大きく異なるものがあり、なかには中心恒星の極軌道に近いようなものもあるそうだ。また、極端な楕円軌道をとるものや、これまでの理論では生成しにくいとされてきた海王星サイズの惑星も多いという。
今後さらに多くの太陽系外惑星が発見されると、また全体状況が変わるかも知れない。しかし、上記の様な観測結果から考えるとSFに登場する「放浪惑星」が多数存在するのかも知れない。恒星生成モデルでは、恒星になり損ねた「褐色矮性(放射の中心が赤外線である星)」があり得ることになっているが、もっと小さな「褐色」にもならない星が多数存在している可能性は十分にある。しかし、恒星間を漂うこのような星は、小さく低温であるため、現在の観測技術で検出することが難しい。
だとすれば、このような「放浪惑星」がいわゆる「ダークマター(暗黒物質)」の一部を占めている可能性もある。
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